JR九州、ハイブリッド気動車を試作

 電化区間で蓄電池に充電し、その蓄えた電力で非電化区間を走る、JR九州の「DENCHA」。しかし、「DENCHA」は長い非電化区間では使えません。

 そこでJR九州は蓄電池(リチウムイオンバッテリ)、ディーゼル発電機のどちらでもモータを動かすことができる、ハイブリッド気動車を試作することになりました。2018年春ごろに完成し、2018年度中に試験走行を始める予定です。

 JR九州には300両ほどのディーゼルカーがありますが、そのうち200両は更新の時期を迎えています。「DENCHA」は近くに電化区間があるところでしか使えない以上、この試作するハイブリッド気動車の成績が良好であれば、ハイブリッド気動車で古いディーゼルカーを置き換えるのでしょうか?
(参考:「鉄道ファン」2017年10月号 交友社)

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JR九州の輸送密度

 JR九州が2017年中に区間別の2016年度の輸送密度を公表する予定であることは以前に書きましたが、7月31日にそれが公表されていました。

 JR九州は新幹線、在来線ともに一部の線区では実態を反映させるように、区間を区切って輸送密度を発表しています。一番多いのは鹿児島線の小倉-博多間、82866人です。続くのは、鹿児島線博多-久留米間の68589人、筑肥線の筑前前原-姪浜間の43961人です。これに対して輸送密度が1000人未満の少ない区間を順不同で挙げていくと、筑肥線伊万里-唐津間の236人、筑豊線桂川-原田間の512人、日田彦山線田川後藤寺-夜明間の299人、豊肥線宮地-豊後竹田間の154人(この区間は熊本地震の被害があったため、運休していた期間を除いた数字となっています)、豊後竹田-三重町間の954人、肥薩線八代-人吉間の478人、人吉-吉松間の108人(JR九州で一番少ない区間です)、吉松-隼人間の758人、吉都線の466人、指宿枕崎線指宿-枕崎間の301人、日南線油津-志布志間の222人です。この中には客単価の高い観光列車を走らせているところもありますが、正直言って廃止になっても文句が言えないところもあるでしょう。大雨の被害を受けた日田彦山線あたりは果たして鉄路を復旧させることが望ましいかを考える必要も出てきます。

 輸送密度はJR九州が発足した1987年度の数字も掲げていますので、それとの比較もできます。変化が目立つところを順に紹介していきます。鹿児島線は全体としては輸送密度が増えていますが(ただしこれには九州新幹線が開業して、八代-川内間が並行在来線として切り離された影響があると考えられます)、増えているのは小倉-久留米間だけで、久留米-八代間、川内-鹿児島中央間は減っています。特に目立つのは久留米を挟んだ区間の落差。博多-久留米間は輸送密度が46908人から68589人に増えていますが、久留米-大牟田間は16115人から9414人に減っています。久留米までなら快速で十分ですが、大牟田だと特急が望まれる区間なのでしょうか? 新幹線の宿命とはいえ、大牟田の街中に駅を置くことができなかったのは、大牟田にとって残念だったと言えます。1987年度との比較で増えているのは福岡など都市の近郊にある区間(篠栗線(吉塚-篠栗間、篠栗-桂川間ともに)、筑肥線筑前前原-姪浜間、香椎線など。電化がなされた豊肥線熊本-肥後大津間は4902人から10655人に増えています)が多く、意外なところとしては長崎線喜々津-浦上間(長与経由)が2640人から4823人に(諫早-長崎間(現川経由)も14988人から19032人に増えています)、佐世保線が5651人から6697人に、久大線久留米-日田間が3040人から3867人に、大村線が3197人から5253人に、指宿枕崎線鹿児島中央-喜入間が8253人から8332人に増えています。反対に輸送密度が少ない(1000人未満)路線についてはどこも1987年度に比べて減っていますが、大きく減っているのは筑豊線桂川-原田間(2981人から512人)、肥薩線八代-人吉間(2171人から478人)が挙げられます。肥薩線が大きく減ったのは、九州道の開通が大きいでしょう。肥薩線人吉-吉松間(569人から108人に減少)や吉都線(1518人から466人に減少)も同じ原因です。2016年に熊本とのビジネス特急が廃止され、熊本への出張に使える列車はありません。特急は2017年に復活しましたが、ビジネスでは使えない観光列車です。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/company/info/data/rosenbetsu.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20170801-OYS1T50004.html)

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「ななつ星in九州」、久大線不通のため大幅ルート変更

 JR九州の「ななつ星in九州」は3泊4日コース、1泊2日コースともに久大線を通ります。ところがその久大線ですが、以前の話より短くなったとはいえ、1年は不通が続きます。

 ただいま、「ななつ星in九州」は車両メンテナンスのため運休しています。8月22日から運行を再開しますが、久大線を通ることができないため、以前にも書いた通り一部ルートを変更して運行を再開します。

 3泊4日コースは、2日目を除いて大幅に変更されます。1日目の現行ルートは久大線を通るルートですが、これを日豊線経由に変更します。宇佐神宮を散策し(車内に残っても可)、夕食は別府を出てから車内で食べます。現行ルートの3日目から4日目にかけては肥薩おれんじ鉄道を通っていましたが、3日目は鹿児島中央で泊まり(車中泊、観光と夕食は鹿児島市内)、4日目に肥薩線経由で戻ります。

 1泊2日コースは、2日目に大きく変わります。現行ルートでは久大線を通って由布院などに寄っていたのですが、鳥栖から鹿児島線を南下し、八代で折り返すルートにします。山鹿エリアでの観光をする人は、玉名で降ります。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/31/170731_sevenstars_route.pdf)

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久大線の全線復旧は2018年夏見込み

 平成29年7月九州北部豪雨により、JR九州の久大線や日田彦山線は大きな被害を受けました。8月9日現在、久大線光岡-日田間、日田彦山線添田-夜明間が運休していて、日田彦山線添田-大行司間は代行バスすらありません(大行司-日田間には7月31日から代行バスの運行があります。1日4往復しています)。

 ところが代行バスがなかった添田-大行司間についても、16日から代行バスの運行が始まります。添田-日田間の全線を通し運転するものが1日2往復あります(添田-彦山間、大行司-日田間には区間運転あり)。そして、運休区間のひとつである久大線光岡-日田間についても、明るい話があります。以前記事にしたときには、復旧まで3年かかるとされていましたが、7月31日にJR九州が発表したところによれば、渇水期の冬場以外でも工事ができるようになったことにより、2018年夏に復旧する予定です。1年程度で復旧することになります。鉄橋の架け替えには十数億円かかるようです。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/31/170731_gouujoukyou.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2017/08/07/0807_unten_keikaku.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2017/08/07/0807_unten_jikoku_2.pdf、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK705SM9K70TIPE033.html、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2017/08/01/151/、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170829/k00/00m/020/031000c?inb=ys)

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お盆でも新幹線で熊本まで1000円、鹿児島中央まで2000円

 九州新幹線で、博多-熊本間が1000円、福岡市内-鹿児島中央間が2000円という激安のきっぷが発売されます。

 そのきっぷの名前は、「激安!サマーバーゲンきっぷ」。利用期間がお盆の8月10日~20日、発売期間が8月4日~17日(利用日の6日前12時から3日前の23時まで、コンビニ等で決済するときは3日前の22:30までに支払う必要があります)となっています。値段は先ほども書いたように、激安。博多-熊本間が1000円、福岡市内-鹿児島中央間が2000円。これほど安いものは思いつかないです。

 ただ、激安というだけあって、発売期間以外にもいろいろ条件があります。駅では購入することができず(駅ではきっぷを受け取るだけです)、「JR九州インターネット列車予約サービス」のみで購入することができます。発売することができる席数が限定されていて、発売開始日が利用日の6日前と遅いことから、発売開始時点ですでにほかのきっぷにより、すべての座席が埋まっていて1席も買えないということもあります。予約の変更はできず、ほかの列車に乗ることはできません。そして、乗車することのできる列車が決まっています。下りが熊本までは15本、鹿児島中央までは5本、上りが熊本からは14本、鹿児島中央からは7本です。しかも朝と夜に偏り、昼間の列車は使えません。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/31/170728summerbargainkippu.pdf)

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久大線の全線復旧は3年後?

 7月5日からの大雨で、JR九州の久大線及び日田彦山線の一部区間は大きな被害を受けました。「ゆふいんの森」、「ゆふ」は全面運休し、久大線うきは-日田間、日田彦山線添田-夜明間は運休しています(7月11日現在、久大線には代行バスがありますが、日田彦山線には代行バスもありません)。

 しかも、運休している区間の復旧にはかなりの時間がかかります。久大線光岡-日田間の花月川橋梁が流出したなど、被害が甚大だからです。復旧には3年程度かかるとJR九州は見ています。当然のことながら8月22日から運行を再開する予定の「ななつ星in九州」(現在、車両検査中です)も、運行ルートを変えて走らせます。

 全面運休している「ゆふいんの森」ですが、実は7月15日から迂回ルートで走らせます。7月15日から31日の間(8月以降は未定です)、博多-由布院間を小倉、大分経由で1日2往復走らせます。途中停車駅は小倉、別府、大分だけと、かなり思い切っています。車内販売と車内サービスもあります。小倉、大分経由でも「2枚きっぷ」の設定があり、値段は通常の久留米経由と変わりません。ところが、この「ゆふいんの森」、思いっきり所要時間がかかるのです。一番速い便で4時間30分程度、一番遅いのは6時間近くかかります。要注意です。

(追記1)
 7月18日からは、久大線のバス代行区間が光岡-日田間に短縮されます。日田彦山線については変わらず運休したままで、代行バスもありません。

(追記2)
 7月24日からは、日田-大分・別府間に「ゆふ」が1日2往復します。

(追記3)
 JR九州の8月28日の発表によれば、日豊線経由で迂回する「ゆふいんの森」の乗車率が37%に留まっているようです。本来のルートで走っていた2016年8月時点での数字は77%でしたから、半減した格好です。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/11/170711higai.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/11/HP170711yufuinnomorikokuraroute.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2017/07/12/untenkeikaku_170712_2.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2017/07/10/kyudai_jikoku_170710_1.pdf、https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/06/14/nanatsuboshi_unkyu_1.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/emergency/__icsFiles/afieldfile/2017/07/14/untenkeikaku_170718.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/20/HP170720beppuyufuinyufu_1.pdf、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK7C4PXBK7CTIPE03C.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170829/k00/00m/020/031000c?inb=ys)

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大分県内の日豊線でスイーツ列車

 7月22日のことですが、大分から佐伯まで、車内で季節のスイーツを味わう貸切列車が運行されます。

 「或る列車」が出張運行するわけではありません。大分発佐伯行きの片道1本のみが運行される(大分13:16発、鶴崎からの乗車も可)、「佐伯産ティータイムトレイン」といい、参考にした記事によれば、787系が使われるようです。

 車内では地元菓子店がつくる自慢のアイスバー、和菓子、フルーツゼリー、杏仁プリンなどの5品。佐伯特産の因尾茶もあります。交換駅では上浦吹奏楽団によるフルートの演奏も行われます。終着の佐伯では構内に「さいきビアホーム」が開設され、ビールのほか、ごまだしうどん、唐揚げ、かき氷などを楽しむことができます。

 料金は大人、子供共に3500円、「或る列車」と違って高くはありません。大分から佐伯までの運賃のほか、スイーツやビアホームで利用することのできる1000円分のチケットが含まれています。子供にはカブトムシのプレゼントもあります。先着36人限定です。
(参考:大分合同新聞ホームぺージ http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/06/11/JD0055838968)

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「スーパー早特21」で新大阪-鹿児島中央間13000円

 JR西日本は、会社発足30周年を記念し、期間限定の割引切符を出していますが、複数人の利用が前提のものが多いです。しかし、JR九州と連携して発売する、「スーパー早特21」は違います。1人からでも使えます。

 7月21日から9月30日まで(利用日基準、お盆でも使えます)の期間限定商品である「スーパー早特21」は、JR西日本ネット予約の「e5489」、もしくはJR九州の「JR九州インターネット列車予約」限定商品。事前に無料ですが、会員登録をしておく必要があります。でも、そのような手続きをしておけば、かなりお得。21日前(JR西日本は23:30、JR九州は23:00)までに買えば、新大阪・新神戸-熊本間は12000円、新大阪・新神戸-鹿児島中央間は13000円です。それぞれ新大阪からの「みずほ」普通車指定席(通常期)片道利用時に比べて、6850円、9210円お得です。14日前までに買えばよい「スーパー早特きっぷ」よりさらにお得です。ただ、格安の商品なので予約できる席数には限りがあり、予約後の変更はきっぷの受け取り前でも一切できません。支払いはクレジットカードがなくても、駅やコンビニ等での現金払いもできます。

(追記)
 「スーパー早特21」の発売期間が延長され、2018年3月31日まで使えるようになりました。
(参考:JR西日本ホームぺージ https://www.westjr.co.jp/press/article/2017/06/page_10576.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2017/08/page_10970.html、JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/06/07/HPsuperhayatoku21.pdf)

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「或る列車」は阿蘇へ

 「あそぼーい!」「ななつ星in九州」も大分側から阿蘇を目指しますが、これに「或る列車」も加わることになりました。日ごろは久大線や大村線を走っていますが、豊肥線を走るのです。

 豊肥線大分-阿蘇間を走るのは、7月19日、8月23日、9月20日の3日間。大分11:08ごろ発阿蘇14:05ごろ着、阿蘇15:14ごろ発大分17:26ごろ着のダイヤで運行します。ほかの「或る列車」同様、旅行商品として発売されます。片道だけの個人旅行商品(1人24000~30000円、追加料金を払えば博多など発着のプランもあります)のほか、「或る列車」に乗車して熊本城や城下町日出などの観光地を訪れる、1泊2日の団体旅行商品(大人65000~77000円)も用意しています。

 申し込みは個人旅行商品が5月31日からJR九州旅行のホームページで、団体旅行商品が5月25日からJR九州旅行支店、駅旅行センター、或る列車ツアーデスクで受け付けます。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/05/24/HPasosweettrain_1.pdf)

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2018年春、「ななつ星in九州」のルートが変わる

 JR九州をぐるっと一周する豪華寝台列車、「ななつ星in九州」。2018年3月中旬から、3泊4日コースのルートの大幅な変更を行います。2013年の運行開始後、初めてのことです。

 それでは、どういうルートになるのでしょうか? 詳細は9月に決まるようですが、現時点での予定を紹介します。1日目は博多を11:20ごろに出て、まず門司港に向かいます。13:00ごろ到着し、14:30ごろに出発するまでの間、門司港駅の見学を行います。その後、宇佐神宮にも立ち寄り、大分経由で阿蘇に23:30ごろ到着します。「あそぼーい!」と同じように、東から阿蘇に入るのです。そのまま車中泊です(列車は動かないようです)。2日目の朝食は阿蘇のレストラン「火星」。阿蘇を10:00ごろ出発し、大分経由で由布院には14:30ごろ到着します。2日目は旅館に泊まります。九州屈指の名旅館です。3日目はバスで別府に移動し、別府から「ななつ星in九州」に乗ります。11:00ごろ出発です。夕方の宮崎で市内観光を行い、鹿児島中央に23:05ごろ着きます。そのまま駅で停まったまま車中泊です。4日目は鹿児島中央を5:00ごろ出発し、肥薩線経由で北に向かいます。大畑のホームでのティータイム、人吉市内観光を経て、博多には17:30ごろ到着します。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/05/29/17052902_sevenstars2018course.pdf)

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