名古屋市の「敬老パス」、JRや私鉄にも拡大

 65歳以上の名古屋市民なら年間最大5000円というわずかな負担で名古屋市交通局の地下鉄やバス、あおなみ線が乗り放題になる、「敬老パス」

 ただし、「敬老パス」は名古屋市交通局の路線がないところでは意味がありません。そこで「敬老パス」の適用範囲を拡大することになり、2022年2月から名古屋市内のJR東海、名鉄、近鉄でも乗ることができるようになる予定となります(乗車駅と降車駅がともに名古屋市内であることが必要です。なお、名鉄はこれまででもごく一部で利用できました)。JR東海、名鉄、近鉄の乗車に関しては、「敬老パス」にチャージされた分からいったん支払い、名古屋市が2か月ごとにまとめて返還することになります。

 ただ、対象路線を増やすと、その分名古屋市の負担は増えます。対象路線の拡大によって「敬老パス」の利用者は約1.1万人増え(現在は33万人です)、8.9億円が必要になります。名古屋市は負担の上限額を145億円(消費税を10%としています)としたいので、これまで制限がなかった利用回数に制限を設けます。

 新たに設ける制限は年間700~800回にするようです。ちなみに、2018年2月までの1年間で、1人当たりの平均は約210回です。結構多く、定期券みたいに毎日使わないと制限には達しません。制限を設けても結構緩いです。そして、年間利用回数が2000回を超える人は498人いて、一番多い人は4350回です。1日当たりにすると12回です。さすがに名古屋市議会から不正使用が疑う声が出ています。
(参考:朝日新聞10月12日朝刊 中部14版、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019101090003536.html)

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富山ライトレールからの電車、全便市内電車に直通

 富山には南北2つの路面電車があります。南は昔からある富山地鉄の市内電車、北は2006年に開業した富山ライトレールです。この2つの路面電車、2020年2月22日に合併した後(富山地鉄が存続します)、2020年3月21日には南北2つの路面電車は接続して直通運転を始めます。

 さて、接続後はどのようなダイヤになるのでしょうか? 1時間に6本走る朝の通勤・通学のラッシュ時は、大学前に3本、南富山に3本走ります。1時間に4本走る日中は、中心市街地に行きやすくするため環状線に2本走らせます。大学前と南富山には1本ずつです。環状線には岩瀬浜方面からの直通と富山駅発着の分を合わせて、現行の1時間4本を維持します。富山駅から大学前方面には岩瀬浜方面からの直通を合わせて1時間に6本、富山駅から南富山方面には岩瀬浜方面からの直通を合わせて1時間に12本走ることになります。

 運賃は富山ライトレール部分を含めて、消費税率引き上げに伴う値上げ後の210円を維持します。定期券についても1枚で利用できるようになり、しかも現行の富山地鉄の市内電車の定期券より安くなるようです。

 接続後のダイヤの詳細については、2020年1月下旬に発表される予定です。
(参考:チューリップテレビホームページ www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20191001183732、北日本新聞ホームページ https://this.kiji.is/551655394561066081、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20191002/CK2019100202000047.html)

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非上場の鉄道会社の株が買える?

 株主優待券を目当てに、上場している鉄道会社の株を買うということはよくあります。しかし、非上場の鉄道会社でも株を買うことができ、株主優待券がもらえるのです。

 別に裏でこそこそと買っているわけではありません。日本証券業協会は2015年に、非上場株の売買促進を目指して、株主コミュニティ制度というものをつくりました。それを使っているのです。株主コミュニティ制度では証券会社が非上場企業の財務状況等を調べ、その株式を購入したい投資家を募集します。既存株主が株の売却を希望すると、証券会社が株の売買を取り次ぎます。よって、証券取引所で日々売買される上場株と違って、すぐに取引が成立するとは限りません。大手の証券会社ではなく、地場の証券会社が取り扱うことが多いようです。

 金沢市の今村証券で人気が高いのは、金沢の鉄道、バス会社、北陸鉄道。取引額は2015年の約3500万円から2018年の約1億7200万円に拡大しました。遺産相続のときに持っている株式を売却する株主が増え、その人が供給源となっているのです。北陸鉄道の最近の株価は1株2400円。これを138株(約33万円)買うと、半年ごとにバスや電車の回数券をもらうことができます。750株(180万円)買えば、鉄道全線で半年間利用可能な無料乗車券がもらえます。富山市の島大証券で人気なのは、立山黒部アルペンルートを構成する、立山黒部貫光の株。400株(約48万円)買えば、6750円の片道乗車券を4枚もらうことができます(扇沢と黒部ダムを結ぶバス(旧トロリーバス)は別会社なので利用できません)。ロープウェー、ケーブルカー、バスを乗り継いで行くことができるのです。県内外の山岳ファンに人気のようです。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20190915/k00/00m/020/073000c)

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大井川鐵道の新駅にはSL停まらず

 以前、新東名島田金谷インターチェンジの近くに大井川鐵道の新駅をつくるという話を記事にしましたが、動きがありました。

 島田金谷インターチェンジの近くに、産直市場、レストラン、カフェなどから成るにぎわい交流拠点を整備します。交流拠点を整備するのは、JA、島田市、大井川鐵道などが株主となってつくった会社、「賑わい創造舎」。延べ床面積が5200平方メートルで、当初2020年7月にオープンする予定でしたが、資材の調達の遅れで、4か月遅れて2020年11月にオープンする予定です。なお、このにぎわい交流拠点の名前は「KADODE OOIGAWA」になり、社名も「賑わい創造舎」から「KADODE OOIGAWA」に変更されました。

 話を新駅に戻します。新駅も「KADODE OOIGAWA」のオープンと同じ、2020年11月を予定しています。1985年に開業した日切以来の新駅となります。高速道路のインターチェンジに近いという特性から、観光客誘致のためにSLも停まると思っていましたが、電車のみの停車のようです。ホームの長さなどの問題で、SLが停まるのは難しいようです。
(参考:YOMIURI ONLINE https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190805-OYT1T50297/、静岡新聞ホームページ https://www.at-s.com/news/article/local/central/665292.html)

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大井川鐵道、秋にEL列車を増発

 今はSLまたは電車によって運転されている大井川鐵道ですが、1949年の電化直後は電気機関車による客車列車を走らせていました。電化70周年のこの秋、大井川鐵道はその電気機関車によるEL列車を増発します。電気機関車は電化時に自社発注した1949年製造の2両を主に使い、客車は1930~1950年代に製造されたものを使うので、このEL列車に乗ればその当時の雰囲気を味わうことができます。

 EL列車が運行されるのは10月31日から12月31日までの間。週末だけでなく(週末でもEL列車が走らない日もあります)、平日でもSL列車が走る日があります。EL列車が走る日はいずれも新金谷-千頭間を1日1往復します(運行ダイヤは日によって異なり、3パターンあります)。急行なので停車駅は少なく、千頭行きは家山と下泉(運転日によっては家山のみ)、新金谷行きは川根温泉笹間渡と家山です。

 急行なので、運賃以外に急行料金が要ります。急行料金は大人500円、子供250円です。原則として事前予約が必要ですが、当日でも空席があれば乗車することができます。EL急行料金を新設した甲斐がありました。また、15人以上なら、事前に予約することによって「ELスイーツプラン」を申し込むことができます。運賃、急行料金のほかに500円追加すれば、車内でオリジナルパフェを食べることができます。
(参考:大井川鐵道ホームページ oigawa-railway.co.jp/archives/23326、乗りものニュース trafficnews.jp/post/88740)

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大井川鐵道、EL急行料金を新設

 大井川鐵道も、ほかの鉄道同様、10月1日に消費税率引き上げに伴う値上げを行います。

 基本的に今回の値上げは消費税率が上がった分を転嫁するためのものですが、新たな料金を設定します。それはEL急行料金。これまで縁の下の力持ちと言った感じのELでしたが、観光列車に活用することにしました。EL急行料金は500円です(子供は半額。ちなみに、値上げ後のSL急行料金は820円、電車急行料金は160円です)。

 かつてはあちこちで見られたEL牽引の客車列車ですが、今ではSL以上に貴重な存在です。ELが牽引する客車列車が日常的に走っているのは、大井川鐵道の一部区間(長島ダム-アプトいちしろ間、1.5キロ)と黒部峡谷鉄道(20.1キロ)のみです。JRにはありません。今後もSLはわかりやすい観光資源として残るでしょうが、DLやEL牽引の客車列車は目立たないので、消えてしまう危険性もあります。

 特別料金を取ることでEL牽引の客車列車が残るのであれば、今回のEL急行料金の設定はやむを得ないとも言えます。
(参考:大井川鐵道ホームページ oigawa-railway.co.jp/newsrelease、oigawa-railway.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/07/166990cf667709632fba0c295d4e3211.pdf)

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北陸鉄道に東京メトロの車両?

 7月11日から12日にかけて、越谷貨物ターミナルから松任まで車両が運ばれました。運ばれた車両は、東京メトロ03系4両。日比谷線の車両で、先頭車ばかり4両です。

 この東京メトロの車両ですが、北陸に運ばれて何に使われるかはまだ正式な発表がありません。ただ、北陸鉄道で使われるという話があります。北陸鉄道は10月1日に約13%の値上げを行いますが(消費税増税分による値上げを除いて、29年ぶりの値上げです)、この理由のひとつに浅野川線の車両更新を挙げています。東京メトロの車両は浅野川線で使われるのでしょうか?
(参考:railf.jp https://railf.jp/news/2019/07/12/180000.html、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2019/05/30/322913.html)

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地方の駅で通勤客用の駐車場が用意されていないほうがおかしい

 2018年3月に開業した、あいの風とやま鉄道の新駅、高岡やぶなみ。この駅で、困った問題が起きています。駅には東口と西口にそれぞれ10台ずつ、駐車場が設けられています。無料ですが、この駐車場が長時間利用する車で埋まっていて、送迎などで訪れる車が利用できないのです。特に国道8号線に近い駅西口駐車場の混雑がひどく、長時間駐車する車が目立っています。午前9時ごろまでには埋まり、夕方まで満車状態です。隣の西高岡も同じような状況のようです。

 もともと高岡やぶなみの駐車場は、地元住民が短時間の利用をするためにつくられたものです。その経緯から高岡市は、通勤のために利用しないように呼びかけ、案内板まで設置していますが、地方の駅で通勤客用の駐車場が用意されていないほうがおかしいです。都会ならバスによるアクセスも用意されているでしょうが、地方の駅ではバスが充実していないところもあります。駅まですぐ近くの人ならともかく、そうでない限りは車で駅に行くのが当たり前のことでしょう。高岡の中心部や富山まで全区間車に乗るより、近くの駅から鉄道に乗ってもらうほうが明らかに望ましいです。

 このように高岡やぶなみの駐車場が満杯になるのは、駐車料金が無料ということもあります。確かに朝から晩まで使うのならある程度の料金を取るのもいいでしょう。とは言っても、富山や高岡といった中心部の駅とは違い、地方の駅では高額の駐車料金は取れません。駐車場で稼ぐのではなく、一部分でも公共交通機関を使ってもらうための撒き餌と思っておいたほうが良いのかもしれません。
(参考:北日本新聞ホームページ webun.jp/item/7572901)

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「楽」に乗ってきました

 昨日(4日)のことですが、近鉄の団体専用列車、「楽」に乗ってきました。

 

 看板列車の「しまかぜ」の出発を見送り、出発5分前の10:30ごろに「楽」が近鉄名古屋の5番線に入線。横からは大阪難波行きの特急が出て行った。「楽」は貸切列車の扱いで、係員に切符(「GW伊勢まで『楽』らくきっぷ 」)を見せてから入る。定員制の自由席だったので、一番後ろの1号車(先頭は4号車)の2階部分に座った。座席は転換クロスだが、急行用に比べて良い椅子になっている。特急と急行の間という位置づけなのか? なお、「楽」の定員に比べて募集人員が少ないためかなり余裕があり(しかも「楽」には補助席があるので、詰めようと思ったらかなり乗せることができる)、隣の席も占領することができた。

 発車してからしばらく経つと、前の展望席に5分交代で座ることができるというアナウンスがあったので、車内の探検を兼ねて前にゆっくりと進むことにする(後ろの展望席は最初から自由に座ることができ、最初からそこを狙って座った人もいた)。どこの車両にもあるのが2階の座席だが、1号車と4号車には1階席もあるし、車端部にはグループ向けのサロン席がある。トイレは2号車と3号車に和式と洋式が1つずつある。車椅子対応になっておらず、和式があるところは時代を感じさせる。余談だが、トイレには洗面所がない。こういうところから考えても、特急と急行の間という「楽」の位置づけが伺える。なお、前の展望席には2回ほど座ったが、津のあたりで希望者がいなくなったので、津から先は自由に座ることができるようになった。車内では記念乗車証が配られただけで、特段のイベントはない。でもこのほうがありがたい。イベントがあればそれに合わせないといけないし、この「楽」に乗るのが一番の目的だからだ。客層を見ても家族連れを除けば鉄道ファンが多く、「楽」があるから伊勢に行くというのが主体だ。「楽」は伊勢に行くための手段ではなく、乗ること自体が目的なのだ。その証拠に、日差しがまぶしくても、カーテンを閉める人はほとんどいない。しっかりと景色を眺めているのだ。

 塩浜と津で運転士の交代を行い、伊勢中川では京都からの「しまかぜ」を先行させた「楽」だが、定期ダイヤの間を縫って走るため、スピードはあまり出ないながらも、後続列車に抜かれずに走っていた。しかし、伊勢を目前にした明野で、特急2本の待避を余儀なくされる。10分ぐらい停まり、2本目に抜かされたのは大阪難波からの「しまかぜ」だ。定刻の12:20に伊勢市に到着。今後もこのように、日ごろ乗ることのできない団体専用列車を使ったイベントをやってもらいたいと思いながら、「楽」を降りた。

 せっかく伊勢に来たのだから、伊勢神宮に参拝する。外宮に参拝した後、内宮に行くのだが、内宮に行くバスに乗るための行列ができている。観光バスをチャーターしてノンストップのピストン輸送を行っているが、かなりの行列だ。ただ、通常の路線バスも増発しているようで、そちらの乗り場に行ったところ、待たずに乗ることができた。座ることはできなかったが、ぎゅうぎゅう詰めではない。途中、五十鈴川駅にも寄るが、五十鈴川駅からも臨時のバスが出ているようで、そんなにも乗ってこない。心配した渋滞もなく、20分ほどで内宮に到着。バスは「ポケモン」のラッピングをした、電気バスだった。

 行きが近鉄なら、帰りはJR。JR東海は近鉄に対抗して、指定席のついた快速「みえ」を走らせている。かつては東京や大阪にも直通列車を走らせてきた参宮線だが、近鉄との競争に敗れ、立派な設備を持て余している存在になってしまった。JR発足後に登場した快速「みえ」は、長さこそ2~4両と短いものの、近鉄に対して一矢報いる存在となっている。金銭面でも4枚綴りの回数券、「快速みえ特ダネ4回数券」はかなりお得だ。金券ショップでもばら売りされているので、事前に買っている。いったん始発駅の鳥羽まで行くが、ただ快速「みえ」に乗るだけでは面白くないので、途中までは普通列車に乗る。鳥羽15:26発の多気行きはキハ25の2両編成。外見は名古屋で走っている313系に似ているが、ディーゼルカーで、中身はロングシートだ。名古屋近辺みたいに私鉄に対抗する必要はないので、朝夕の通学ラッシュさえ乗り切ればいい、と割り切っているようだ。ただこの普通列車、観光シーズンのためか意外と利用者が多い。二見浦は臨時に駅員を置いたほうがよいぐらいの混雑だ。終点の多気からは後続の普通に乗る。同じキハ25だが、こちらは車掌が乗っていた。

 追い抜かれる松阪で、快速「みえ」に乗り換え。4両編成だが、最後尾の1両は指定席なので、3両目の自由席に乗る。最初は座れなかったが、次の津で降りる人がいて、座ることができた。乗客は徐々に増え、扉付近には立っている人もいた。途中で指定席が気になり、そちらをのぞいてみると、座席は転換クロスと変わらないのに指定席料金がいるためか、若干の空席が見られた。

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坂井市、第三セクターとなる北陸線に新駅構想

 坂井市は坂井郡南部の4つの町が合併してできた市であり、中心となる場所がありません。そこで、坂井市議会の最大会派である志政会が新都市構想を打ち出し、3月の坂井市議会で発表しました。

 それは、北陸道丸岡インターチェンジと福井港を結ぶ道路をつくり、それと福井森田道路(北陸新幹線と一緒に九頭竜川を渡るのがこの福井森田道路です)が交わるところを中心地とします。ここに物流機能を持つ産業団地や商業地(北陸線の西側の県道沿いです)を整備します。宅地も造成します。

 鉄道の駅もつくります。新都市構想が実現するのは2040年ごろ、当然ながら北陸線は第三セクターとなっています。その第三セクターとなった北陸線の春江-丸岡間に新駅、新坂井をつくります。かなり先の話ですが。

 志政会は今後、この新都市構想に賛同する人を増やし、坂井市の計画に反映させることを要望していきます。
(参考:福井新聞ホームページ https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/809798)

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