「愛知DCフリーきっぷ」発売

 2018年10月から12月にかけて行われる、「愛知デスティネーションキャンペーン」。これに合わせてフリーきっぷを発売するという話はありましたが、このたび、正式にJR東海からフリーきっぷの発売の話がなされました。

 フリーきっぷの名前は「愛知DCフリーきっぷ」と言います。愛知県内のすべての鉄道路線と主な観光地へのバスが連続2日間乗り放題(JRや近鉄の特急に乗る場合は特急券が必要で、名鉄の特別車に乗る場合は特別車両券が必要です)で、大人4000円、子供2000円です。JR東海は東海道線二川-岐阜間、中央線多治見-名古屋間、関西線名古屋-桑名間、武豊線、飯田線豊橋-東栄間、高山線岐阜-美濃太田間、太多線に乗ることができます。近鉄は近鉄名古屋-桑名間、ガイドウェイバスは鉄道部分のみ、あと名鉄、名古屋市営地下鉄、あおなみ線、愛知環状鉄道、豊橋鉄道、東海交通事業、リニモは全線乗ることができます。旅行商品とセットのかたちで主な旅行会社から発売されるほか、「エクスプレス予約」、「スマートEX」で愛知県を訪れる人に対しても発売します。利用期間は10月1日から12月31日までです(12月30日利用開始分まで)。また、名古屋城など愛知県内約40か所の観光施設などの入館料金等が割引になります。

 「愛知デスティネーションキャンペーン」関連としては、次のようなものもあります。中央線を走る313系8000番台(3両編成)に、「名古屋おもてなし武将隊」のうち、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)を各車両ごとにラッピングします。三英傑のほかに、愛知県内の有名観光地や「愛知デスティネーションキャンペーン」のロゴマークもデザインしています。このラッピングされた車両は、「愛知デスティネーションキャンペーン」の開催を記念した観光列車に使われますが(愛知環状鉄道にも乗り入れる予定です)、観光列車を運転しない日は中央線の定期列車として使われます。
(参考:JR東海ホームぺージ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037799.pdf、http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037804.pdf)

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平成30年7月豪雨続報

 平成30年7月豪雨での各線の被害状況については以前に記事にしましたが、新たに判明したことなどを主要路線を中心に書いていきます。

 JR東海の高山線についてですが、飛騨金山-下呂間は8月半ばに復旧する予定です。坂上-猪谷間は運転再開まで数か月かかる見通しです。

 一番被害が大きいJR西日本についてですが、山陽線全線の復旧は11月中になります。三原-白市間が最後の区間となります。津山線の玉柏-野々口間は8月上旬、伯備線の豪渓-上石見間は8月中旬です。芸備線は下深川-広島間が23日に、狩留家-下深川間は9月中に復旧しますが、備後落合-狩留家間の運転再開まではかなりの時間がかかります(運転再開までかなりの時間がかかる区間はほかに、福塩線府中-塩町間、木次線出雲横田-備後落合間があります。芸備線で橋梁が流失した区間があるのですが、そのときに信号などを動かすケーブルも流されたので、芸備線のほかに福塩線、木次線の一部も止まっているのです)。呉線の坂-海田市間は8月上旬、広-坂間は11月中、三原-広間は2019年1月の予定です。

 JR四国の予讃線についてですが、本山-観音寺間は8月10日ごろに復旧する予定です。八幡浜-卯之町間は20日に普通列車のみ運転を再開する予定ですが、卯之町-宇和島間の再開予定は決まっていません。このほか、JR九州、長良川鉄道、京都丹後鉄道、井原鉄道、錦川鉄道、平成筑豊鉄道にも不通区間があります。

 このように不通区間が多いので、各地で代行バス等の運転が行われています。伯備線では不通区間をカバーするバスのほか、21日からは「やくも」の代替として岡山-米子間にノンストップのバスを5往復走らせます。すでに「やくも」の特急券(グリーン車もしくは指定席)を持っている人が優先ですが、空席があれば乗車のほかに自由席特急券を購入して乗ることができます。「やくも」は米子-出雲市間に5往復走るほか、「スーパーはくと」等に接続する臨時特急や快速が倉吉-米子間で走ります。

 呉線では7月6日までに購入した、呉線を一部でも含む定期券、回数券を持っている人を対象に、バスや船を走らせます。バスは緊急車両のみが通ることができる広島呉道路の通行止め区間も一部使うもので、呉発広島行きが朝に、広島発呉行きが夕方に走ります。1日約30便、約1000~2000人が乗ることができるわけですが、乗車するには整理券が必要です。整理券は呉駅では5:15から、広島駅では18:15から配布します。平日の朝には呉港発広島港行きの船を運航します。呉港6:35発広島港7:50着の予定で、約550人乗ることができます。乗車には整理券が必要で、呉駅で5:15から配ります。船はJR西日本宮島フェリー所有のものを使いますが、車や自転車を載せることはできません。定期券等を持っていない人は、広島電鉄のバスが使えます。広島バスセンターと呉駅との間を1日16往復走らせます。

 山陽新幹線を使った代替輸送もあります。山陽線のほか、呉線の利用者も山陽新幹線を使うことができます(ただし、西条などから連絡バスがある山陽線とは違って、呉線からの連絡バスはありません)。こちらは定期券、回数券のほか、乗車券でも7月6日までに購入したものは対象となり、特急料金を払わずに自由席に乗ることができます。東広島から広島に向かう朝の列車、広島から東広島に向かう夕方の列車が混雑しているので、臨時列車も運転しています。定期列車も通常8両編成のところ、16両にしているのもあります。一部の「ひかり」は東広島に臨時停車しています。山陽新幹線を使った代替輸送は、三原-広島間のほか、新岩国(岩国から連絡バスあり)-徳山間でも行われています。
(参考:JR東海ホームぺージ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037758.pdf、JR西日本ホームぺージ https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/07/page_12678.html、JR四国ホームぺージ http://www.jr-shikoku.co.jp/info/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/80974、産経WEST https://www.sankei.com/west/news/180717/wst1807170019-n1.html、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL7L5392L7LPTIL01Y.html)

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富山ライトレール区間も地鉄が運行へ

 富山には路面電車が2つあります。富山駅を境として南は地鉄の路面電車、北は富山ライトレールです。今は南北で分かれている富山の路面電車ですが、JRが高架化されると路面電車は接続されます。直通運転するのです。2020年3月のことです。

 話には続きがあります。運賃は地鉄部分と富山ライトレール部分をまたいでも200円均一となるようですが、新たな情報が入りました。南北接続事業が完了した後は地鉄が富山ライトレール部分も運行を行うようなのです。民間企業である地鉄に運行を集約し、富山ライトレールは鉄道施設を保有する会社になるようです。
(参考:北日本新聞ホームぺージ http://webun.jp/item/7470675)

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平成30年7月豪雨で芸備線の復旧は1年近く?

 平成30年7月豪雨は、鉄道にも大きな被害を与えました。

 JR西日本に関しては、山陽新幹線は運行しているものの、在来線は山陽線笠岡-海田市間、岩国-徳山間などで運休しています。現時点で1か月以内に復旧が見込めない区間は山陽線、伯備線、芸備線など9路線10区間。しかも結構深刻で、山陽線は盛り土が流されているため、全線の復旧には数か月かかると見られています。橋が流出した芸備線は復旧まで1年近くかかる見込みです。呉線については、坂-海田市間は9月に運転再開する予定です(坂では折り返すことができるようです)。JR四国では、予讃線などで運休しています。運休している区間のうち、本山-観音寺間の運転再開見込みは早くても1か月後、卯之町-宇和島間はかなりの時間がかかるようです。

 このため、JR貨物にも影響を及ぼしています。山陽線、伯備線、予讃線で一部区間が不通となっているためです。運休している区間の1日当たりの輸送量は3万トン、JR貨物全体の3割にも及びます。12日からトラックと船での代行輸送を始めていますが、これでカバーできるのは通常の1割ほどにすぎません。そこで、山陰線を使って迂回輸送をすることを考えていますが、山陰線の大半は非電化区間なのでディーゼル機関車が必要で、運転士の訓練も要ります。そもそも山陰線は単線なので、迂回輸送をしても山陽線のような大量輸送はできません。

 豪雨の被害は中国、四国地方だけではありません。JR東海の高山線と長良川鉄道の一部が運休しているのです。高山線では6月の大雨で不通となっていた区間は復旧しましたが、飛騨金山-下呂間、飛騨古川-猪谷間が不通のままです。しかも、一部を除いて再開の目途は立っていません。特急「ひだ」が運休しているので、高速バスに逃げることのできない下呂温泉では、宿泊客限定で中津川とを結ぶ予約制のバスを14日から走らせます。長良川鉄道は美濃市以北が運休しています。このうち、郡上八幡以北は17日に再開見込みですので、残る不通区間は美濃市-郡上八幡間です。
(参考:JR四国ホームぺージ http://www.jr-shikoku.co.jp/info/、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL7C4T52L7CPTIL01S.html、https://www.asahi.com/articles/ASL7C6HS4L7CPLFA00P.html、https://www.asahi.com/articles/ASL7D5RLXL7DPLFA00Z.html、https://www.asahi.com/articles/ASL7C3PXGL7COHGB005.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00m/040/185000c、中日新聞ホームぺージ http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20180713/CK2018071302000022.html、中国新聞ホームぺージ http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=448516&comment_sub_id=0&category_id=256)

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第三セクターになる福井県内北陸線、赤字8.2億円

 北陸新幹線が敦賀まで延伸したら、北陸線は並行在来線としてJR西日本から分離されます。この並行在来線の経営状況はどのようになるのでしょうか? 福井県は6月12日、福井県内区間について、開業から10年間の収支予測調査・経営基本調査結果を発表しています。

 仮定として第三セクターの運賃水準が現行のままで(福井県や市町で第三セクターの収入を補填する基金をつくり、値上げをできるだけ抑制します)、インフラの所有も実際の運行も併せて行う場合、実質的な初年度である2023年度の収支は8.2億円の赤字となる見込みです。収入は運賃収入が14.8億円、貨物線路使用料等が18.1億円の合計32.9億円。これに対して、人件費が約310人分で15.6億円、運行経費や保守費等が21.4億円、償却費等が4.1億円の合計41.1億円で、差し引き8.2億円の赤字です。そして、開業10年後の2033年度はさらに悪化します。人口が減るため、運賃収入が1.5億円減り、13.3億円となります。貨物線路使用料は18.1億円なので、収入の合計は31.4億円です。反対に支出は人件費は変わらず15.6億円、運行経費や保守費等も変わらず21.4億円、償却費は開業後に整備する指令システムの分が増えることから9.4億円に増え、合計46.4億円。差し引き15.0億円の赤字です。これは厳しめの想定のようで、福井県としては新駅の設置等で利用者を増やして収支を良くしたいと考えています。

 また、開業前に要する初期投資額は307億円と見込んでいます。福井県などが中心となって負担する予定ですが、その前にJR西日本と交渉し、初期投資額を100億円ぐらい減らしたいと考えています。
(参考:福井新聞ホームぺージ http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/606949、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180613/ddl/k18/020/247000c)

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北陸新幹線の並行在来線、金沢-福井間直通か?

 北陸新幹線が敦賀まで開業すると、北陸線も第三セクターになります。石川県内はIRいしかわ鉄道に移管される見込みですが、福井県内はどうなるのでしょうか?

 福井県内も第三セクターとなります。上下分離は採用せず、列車の運行も資産の所有も同じ会社とします。石川県内とは別々の第三セクターとなりますが、ダイヤや運賃で配慮があります。県境を越えて移動する通勤客、通学客に配慮するため、IRいしかわ鉄道とは相互乗り入れを行います。金沢-福井間を直通運転するようです。また、運賃については県境をまたぐと会社が変わることから初乗り運賃が課されますが、乗継割引を導入することを考えています。一部区間で並行して走っている福井鉄道、第三セクターのえちぜん鉄道とも協調し、乗り継ぎしやすいダイヤを導入し、資材を共同購入します。
(参考:福井新聞ホームぺージ http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/604141)

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万葉線、値上げか?

 高岡市と射水市にまたがって走る路面電車、万葉線。その2018年3月期の決算内容が明らかになりました。

 2018年3月期の営業収益は対前年度比3%増の1.93億円。定期券購入を増やすために営業を強化したおかげで、利用者は前年度より4万人増えて119万人となりました。3年ぶりの増加です。しかし、車両の修繕費や除雪費用が大きく膨らみ(修繕費は前年度より2300万円ほど増えて、約6300万円。「アイトラム」のモーターの修繕費用1000万円が大きかったようです。除雪費用は前年度より1500万円ほど増えて、約1600万円でした)、経常損失は1.29億円、最終損益は2900万円の赤字でした。経常損益、最終損益は2002年に第三セクターになってから最大の赤字幅となっています。

 2019年3月期以降も改善の見込みはありません。老朽化による車両等の修繕費がかさむと予想されています。また、赤字を埋めるために高岡市や射水市からもらっている補助金が増えているため、万葉線の値上げを検討しているようです。万葉線は2014年の消費税増税にも値上げしましたが、そのときは定期券を値上げしただけで、運賃や回数券は据え置いたのです。

(追記)
 7月20日のことですが、万葉線は北陸信越運輸局に対して、運賃の値上げを申請しました。実施予定日は10月2日で、現行150~350円のところ、200~400円となります。200円のまま据え置く一部を除いて、50円ずつ上がるのです。

 なお、当面考えているサービス向上策として、金曜日などに深夜便の運行を行うことも考えています。高岡駅23:55発で、原則金曜日だけとはいえ、現行より55分遅くなります。旧型の7000型2両も冷房化を行います。
(参考:チューリップテレビホームぺージ http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20180605151827、中日新聞ホームぺージ http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20180606/CK2018060602000047.html、万葉線ホームぺージ http://www.manyosen.co.jp/news/img/unchinkaitei30.7.20.pdf)

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あいの風とやま鉄道と富山地方鉄道に新駅

 3月のダイヤ改正で新駅をつくったばかりのあいの風とやま鉄道ですが、別の新駅設置計画があります。

 それは、以前から話があった通り、富山-東富山間につくられます。この区間は6.6キロもあり、県庁のある駅とは思えない駅間です。新駅は富山、東富山のほぼ中間につくられます。長さ85メートルのホームを2面備えた無人駅で、自動券売機やICカードの簡易改札機もあります。改札は線路の両側にできます。設計費は8580万円で、国、富山県、富山市が1/3ずつ負担します。新駅は2019年度に着工し、2021年春に完成します。

 富山地方鉄道にも新駅ができます。できるのは、不二越・上滝線の稲荷町-不二越間。2019年4月に富山県立大学看護学部ができる予定で、その通学需要に応えるために2019年3月のダイヤ改正に合わせて開業します。富山地方鉄道では2015年2月に開業した新黒部以来の新駅開業です。建設費は約6800万円です。なお、新駅の名前はまだ決まっていません。富山県立大学看護学部前にするのでしょうか?
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180220-00096688-kitanihon-l16、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31047130Y8A520C1LB0000/)

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神岡鉄道跡で運転体験

 日ごろは「ガッタンゴー」として神岡鉄道の廃線跡に自転車を走らせていますが、6月13日と27日の2回、鉄道車両が走るのです。

 この13日と27日はともに水曜日。「ガッタンゴー」が休みの日です。この休みの日を利用して、「おくひだ1号」の運転体験を行うのです。神岡大橋駅のホームから奥飛騨温泉駅のホームの端までの750メートルを2往復することができます(所要時間は30分)。約3キロを走らせることができるのです。ちなみに、運転体験をするにはなぜか普通運転免許が必要だそうです。

 3キロも走行できるので、体験費用は1人25000円もしますが、2日間とも(午前、午後5組ずつ合計20組)好評で満員となりました。よって、今から申し込んでも体験することはできませんが、現地に行けば「おくひだ1号」が走る様子を見ることならできます。写真を撮るならお金は要りませんが、できる限り現地で食事などをしてお金を落としたほうが良いでしょう。
(参考:「レールマウンテンバイク・ガッタンゴー」ホームページ https://rail-mtb.com/course/okuhida-gou/、https://rail-mtb.com/src/uploads/2018/05/d47bfb6627b63bcdeacd8a7ee5d6ca43.pdf)

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天竜浜名湖鉄道に「湘南色」

 天竜浜名湖鉄道は5月16日から、新たな色の列車を走らせています。「Re+(リ・プラス)」という名前の新しいラッピング列車は、緑とオレンジ。天竜浜名湖鉄道沿線のお茶の葉とみかんをイメージしています。

 ここで気付いている方も多いでしょうが、この塗装、東海道線などでよく見られた「湘南色」と同じなのです。国鉄時代、「湘南色」に塗られたのは電車であって、ディーゼルカーではないのですが、懐かしい色の列車で客を呼ぶことができるのでしょうか? NHKの大河ドラマが終わったので、その乗客減をカバーすることができるのでしょうか?

 「Re+」は5月16日から、通常の定期列車として走ります。運行ダイヤについては天竜浜名湖鉄道のホームページで公表されます。
(参考:天竜浜名湖鉄道ホームぺージ https://www.tenhama.co.jp/events/9941/)

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