あいの風とやま鉄道が値下げした理由

 3か月ほど前の4月15日のことですが、あいの風とやま鉄道の一部区間で値下げを行いました。

 値下げしたのは、越中大門-高岡間の大人と子供の片道及び往復運賃、高岡-西高岡間の子供の片道及び往復運賃、それと越中大門-高岡間の通勤定期です。越中大門-高岡間の大人片道往復運賃を例に挙げると、210円から200円に下げるという、小幅なものです。

 なぜこのような値下げを行ったのでしょうか? 実はもう少し遠くまで乗ってJRと2社にまたがって乗るようになったほうが、安かったからです。乗継割引が適用されるのです。例えば、越中大門-新高岡間は本来350円のところ、乗継割引で200円となっています。これに対して、越中大門-高岡間は210円になります。近いほうが高いのです。さすがに手前で降りるほうが高いというのも問題なので、一部区間を値下げすることにしたのです。
(参考:あいの風とやま鉄道ホームぺージ http://ainokaze.co.jp/4725、レスポンスホームぺージ https://response.jp/article/2017/04/19/293731.html)

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養老鉄道&樽見鉄道、国鉄型デザインの「ミニ周遊券」を発売

 谷汲山華厳寺は、西国三十三箇所の最後の霊場。多くの観光客でにぎわっています。

 かつては近くまで名鉄が走っていましたが、現在は廃止され、途中まで養老鉄道か樽見鉄道に乗り、バスに乗り換えないといけません。ただ、どちらもそう本数があるわけではありません。

 そこで養老鉄道、樽見鉄道の2社が共同で発売するのが、大垣から谷汲まで、養老鉄道、樽見鉄道のどちらでも利用できるフリーきっぷ。「養鉄樽鉄谷汲山ミニ周遊券」といいます。大垣駅から谷汲山バス停まで、養老鉄道揖斐駅経由または樽見鉄道谷汲口駅経由のいずれでも往復可能で(しかも鉄道線内は途中下車可)、揖斐川町コミュニティバスのうち、揖斐駅-谷汲山-谷汲口駅、谷汲山-横蔵、谷汲口駅-高科間が乗り降り自由となります。谷汲山のほかにも、横蔵寺にも行くことができます。発売期間は7月22日から2018年3月30日までの間(売り切れ等の理由で、2018年3月30日までに発売終了することもあります)、利用開始日は発売期間内なら自由に選択でき、有効期間は往路が利用開始日限り、復路は利用開始日から2日間です。発売価格は大人1000円(岐阜県の補助金で安くなっています)、子供は700円、養老鉄道大垣駅と樽見鉄道大垣駅で発売しています。

 このきっぷを使えば、日中ほぼ1時間間隔で谷汲まで行くことができますが、このきっぷの売りは、デザイン。名前に「ミニ周遊券」があるためか、国鉄時代の「ミニ周遊券」をイメージしたものとなっています。
(参考:養老鉄道ホームぺージ http://cug.ginet.or.jp/yororailway/oshirase/annex/459_Field05.pdf)

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万葉線、新吉久電停を整備

 万葉線の停留所の中には、道路上にペイントしただけのものがあります。本来そういう電停を通過する車は慎重に走行しないといけませんが、電車待ちの人が車にはねられる事故が時々起きています。ところがそのような電停のひとつ、新吉久の下りホームにちゃんとした停留所ができました。道路拡幅に伴い整備され、3日から供用を開始しています。

 新しい新吉久の電停は、長さ約27メートル、幅約2メートルで、上屋もついています。スロープや点字ブロック、手すりといったバリアフリー仕様も備えられています。英語による電車接近案内放送や電停名のローマ字表記など外国人にも使いやすくしています。観光地としてPRするための案内板もあります。事業費は約1180万円、国、高岡市、射水市が補助しています。

 もっとも、万葉線にはほかにも道路上にペイントしただけの停留所があります。新吉久の上り線のほか、片原町、吉久が該当します。郊外の新吉久、吉久はともかく、中心部の片原町でペイントだけなのは深刻です。ただここは道路拡幅が難しく、ちゃんとした停留所にするのは難しいようです。

(追記)
 新吉久も、反対の上りのほうは近くが住宅地となっていることから道路の拡幅が難しく、ちゃんとした停留所にするのが難しいようです。
(参考:中日新聞ホームぺージ http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20170704/CK2017070402000044.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2017/07/post_1581.html)

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女城主の岩村を巡るツアー

 今年のNHKの大河ドラマは、「おんな城主 直虎」。遠州井伊谷(今の浜松市北部)が舞台となっています。しかし、女性の城主がいた城はほかにもあります。以前から有名なのが、岐阜県の岩村。おつやの方(織田信長の叔母)が城主を務めていました。

 岩村が沿線にある恵那市観光協会はNHKの大河ドラマに便乗してか、「岩村女城主ものがたり列車」特別ツアーというものを企画しています。

 開催期間は6月1日から7月22日までの水~土曜日。水木が「城下町散策コース」、金土が「岩村城址散策コース」です。いずれも明知鉄道恵那駅に9:45~10:00に集合し、10:12発の明智行きに乗ります。明知鉄道の列車内から地元の歴史に詳しい観光ガイドが解説を行います。値段は、明知鉄道の1日フリー乗車券、600円相当の「女城主の里いわむら おとくーぽん」(名物のカステーラや銘酒「女城主」などに引き換え可能です)、特製「女城主タオル」がついて、「城下町散策コース」は1500円(子供800円)、「岩村城址散策コース」は1700円(子供1000円)です。なお、乗車2日前までに恵那市観光協会に申し込む必要があります。
(参考:明知鉄道ホームぺージ http://www.aketetsu.co.jp/modules/bulletin/index.php?PHPSESSID=a41ce3410e859fe37b9ef1ddffeee410、岐阜新聞ホームぺージ http://www.gifu-np.co.jp/hot/20170527/201705271051_11271.shtml)

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名古屋市交通局の一日乗車券、「敬老パス」、ガイドウェイバスの動き

 名古屋市交通局の話題をいくつか。いずれも6月21日の名古屋市議会本会議で出た話です。

 名古屋市交通局には1日乗車券がありますが、そのうちの地下鉄に乗り放題の1日乗車券(740円)について、有効期限を東京メトロのように、使用開始時から24時間に変えることを検討することを明らかにしました。2020年の東京オリンピックまでに実施することを目指しています。現行だと夕方に1日乗車券を買っても終電までしか使えませんが、24時間有効だと、翌日の午前中もそのまま使えます。名古屋に遊びに来た観光客にはうれしいサービスです。

 65歳以上の名古屋市民だと大変お得なのが「敬老パス」。年1回1000~5000円というわずかな負担金で市営地下鉄や市営バスが乗り放題となります。そして高齢者でこのところ問題になっているのが、高齢ドライバーが起こす事故の問題。運転免許を取るにはそれなりの練習が必要ですが、その後の更新は非常に簡単で、技量が落ちていてもなかなか返納してくれません。そこで名古屋市交通局は自主返納を促進させるため、自主返納をした人は1回だけ負担金をなしにすることを考えています。確かに自主返納を促すには有効な策でしょうが、低所
得者や障害者でない限り、運転免許証の自主返納をしないと「敬老パス」を与えないというのも一つの策かもしれません。

 最後に紹介するのが、バスの自動運転の話。バスの運転士不足は深刻な問題で、事業者の頭の痛いところです。とは言っても、研究はいろいろ行われているものの、歩行者もほかの車も通る一般道でバスの自動運転を行う技術はまだ確立していません。しかし名古屋市にはバスしか通らない道があります。正確には鉄道の一種ですが、ガイドウェイバスの大曽根-小幡緑地間です。ここで2018年度にバスの自動運転の実験を行います。バスに特別な装置を取り付け、自動で加速や減速を行います。安全性やバス停を定時に発着できるかどうかを検証します。実験の具体的な内容や時期、費用の負担(国の補助金があるのでしょうか?)についてはこれから決めます。
(参考:朝日新聞6月22日朝刊 中部14版)

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「北陸ファミリー早特」は並行在来線も乗車可能

 JR西日本は、JR西日本の発足30周年を記念して、5月11日から「e5489」限定商品「北陸乗り放題ファミリー早特」を発売しています。

 この「北陸乗り放題ファミリー早特」は京都・大阪・神戸市内-北陸フリーエリア間の往復「サンダーバード」(往復とも「サンダーバード」に乗らないといけません。「ゆき」は利用できる便に限りがあります)と北陸フリーエリア内のJR等が3日間乗り放題のきっぷ。北陸フリーエリアは北陸新幹線黒部宇奈月温泉-金沢間、北陸線金沢-敦賀間、小浜線敦賀-小浜間などのほか、並行在来線のあいの風とやま鉄道(越中宮崎以西)、IRいしかわ鉄道にも乗車可能です。

 「北陸乗り放題ファミリー早特」は6月1日から9月30日までの期間限定で(利用開始日基準)、利用開始日の21日前から3日前まで購入することができます。値段は大阪・神戸市内発着が13000円で、京都市内発着が12000円です。子供はなんと一律2000円です。夏休みの旅行にも使えます。ただ、子供のみの利用はできず、2人以上が同一行程で旅行しないといけません。

 そしてここが一番重要なのですが、このきっぷは駅では販売していません。無料とはいえ、「J-WESTネット会員」への登録がいるのです。要注意です。
(参考:JR西日本ホームぺージ https://www.westjr.co.jp/press/article/2017/05/page_10409.html)

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岐阜県神戸町駅周辺に家を買えば定期券代助成、21枚つづりの回数券

 岐阜県神戸町は6月から、町外から養老鉄道の駅周辺に住宅を購入して転入した人に対して、従来からある最高45万円の定住奨励金のほかに、半年分の通勤・通学定期券代(大垣-広神戸間で62000円)を助成する制度を始めます。

 この制度の適用を受けることができるのは1世帯で2人まで。申請すれば神戸町は助成券を交付します。1回目は5000円の負担で定期券を購入することができ、2回目は5000円引きとなり、合わせて半年分の助成となります。

 神戸町がこのような制度を始めるのは、人口減少の度合いを弱め、地域活性化と(上下分離となった)養老鉄道の利用者の増加を狙っているからです。養老鉄道は名古屋からさほど離れていないというその立地条件から、通勤でも使える鉄道なのです。ローカル鉄道の割には恵まれているのです。4月に策定された町都市計画マスタープランでも、重点施策として養老鉄道を活かすことを挙げています。町の土地開発公社も広神戸駅から約1キロ以内のところで23区画の宅地分譲を行います。

 話は変わりますが、養老鉄道は5月12日から新しい回数券の発売を始めました。21枚つづりの「マイレールチケット21」です。「マイレールチケット21」は金券式の回数券。同じ運賃区間であればどこの区間でも使えます(券面表示の運賃区間を越える区間を利用する場合は、差額を現金で払えばいいのです)。有効期間も発行日から6か月後の月末日までです。200円から690円までの9種類があり、大垣-揖斐間の410円区間なら8000円ちょうど、約7%引きです。なお、7枚つづりの回数券(有効期間1か月)も引き続き発売されます。

 発売箇所は桑名駅、大垣駅などの養老鉄道の各有人駅のほか、無人駅である美濃高田駅、広神戸駅、池野駅、北池野駅付近の施設や店舗でも発売します。

(追記)
 岐阜県池田町では7月から、高齢者や妊婦を対象に、「マイレールチケット21」の全額または一部を助成する制度を始めます。
(参考:養老鉄道ホームぺージ http://cug.ginet.or.jp/yororailway/oshirase/449_index_msg.html、http://cug.ginet.or.jp/yororailway/oshirase/back/454_back_msg.html、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK5B5V64K5BOHGB00P.html、岐阜新聞ホームぺージ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170606/201706060843_29804.shtml)

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北陸新幹線で高岡に来た人が万葉線に乗れば1000円で乗り放題、500円の金券付

 北陸新幹線に乗って高岡に来た人にお得な切符です。

 その名前は、「高岡・射水ぐるっと巡っておとクーポン」。どうやってチェックするのかはわかりませんが、北陸新幹線を利用した人限定の切符です。新高岡駅と高岡駅を結ぶ「シャトル6」と万葉線が1日乗り放題となり、大人が1000円、子供が750円です。しかも、「きっときと市場」(東新湊徒歩7分)もしくは「銘店くるん」(クルン高岡2階)で利用することができる500円券(金券)がついてくるほか、「きっときと市場」ではシロエビのから揚げがもらえます。実質的には500円で乗り放題になるということなのです。発売場所は万葉線の本社、新高岡駅内1階の高岡市観光案内所です。
(参考:万葉線ホームぺージ http://www.manyosen.co.jp/news/img/otoku-pon29.pdf)

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大井川鐵道、元西武のE31形を営業用に整備へ

 SLだけでなく、電車や電気機関車も古いものがたくさんある大井川鐵道。首都圏や関西の大手私鉄で活躍した車両などが集められています。

 そのようにして集められた車両の中に、元西武の機関車、E31形があります。E31形は1986年から1987年にかけて西武が4両製造し、工事用列車の牽引用や貨物列車用として使われていましたが、2010年までに4両とも引退しました。同じ2010年に、E32~E34までの3両は大井川鐵道に来ましたが、展示用や構内での入換作業で使われる程度で、以前にも書いたように、これまで本線での営業運転では使われていませんでした。

 ところがこのたび、E31形も本線で営業運転できるように安全保安装置を設置などを行います。設置工事等は2017年度中に行い、本線での営業運転開始は2018年度の予定です。本線ではSL列車の補助や臨時列車の牽引用に使います。大井川鐵道には1949年から1956年にかけて製造された旧型の電気機関車3両がありますが、その負担軽減などが目的で、廃車にすることは今のところ考えていないようです。また、E31形の塗装もクリームと朱色という、西武時代のものを原則として変えないとのことです。

(追記)
 大井川鐵道はE31形の塗装につき、5月15日までアンケートを行っています。(1)現状のまま(西武時代のまま) (2)EF65国鉄特急色 (3)EF81国鉄色(ピンク)、西武E851色(赤とクリーム)など (4)これらの組み合わせ(車両ごとに塗り分ける) の4択です。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2017/05/02/294269.html、https://response.jp/article/2017/05/10/294493.html、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/69834/)

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四日市あすなろう鉄道、通学定期を買うとQUOカード

 四日市あすなろう鉄道は4月1日から、「学生応援!通学定期券購入キャンペーン」を始めました。

 「学生応援!通学定期券購入キャンペーン」は、連絡定期券を含む通学定期券を購入(新規、継続とも)した人に2年間有効のポイントカードを渡し、スタンプを押印します。スタンプは1か月当たり1個押しますので、6か月定期なら6個押します。3月以前に定期券を購入した人も、4月1日からの分に対してポイントがもらえます(有効期限最終月の有効日数が16日以上の場合、有効期限最終月の分までもらえます)。スタンプが10個貯まったら、ポイントカードと引き換えにQUOカード1000円分をプレゼントします。また、数量限定ですが、最初のポイントカード発行時に、入学や進級を祝う意味で赤のボールペンのプレゼントがあります。

 通学定期券は安いとはいえ、期間中毎日利用してくれます。四日市は大都市名古屋にも近く、高校を卒業したら終わりではなく、大学への通学や通勤でも利用が期待できます。近鉄の一部だった時代とは違い、四日市あすなろう鉄道として分離したので、特に近鉄との連絡定期は大幅に値上がりし、定期券客は減りました。このキャンペーンには、継続的な固定客をつかみたいという意図があるのでしょう。
(参考:四日市あすなろう鉄道ホームぺージ http://yar.co.jp/imgdata/201703301039283.pdf)

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