京都市交通局の車両がJR東日本風に?

 京都市交通局烏丸線の車両は、地下鉄が開業した1981年にデビューした10系車両が使われています。10系は1981年から1997年にかけて導入され、一番古いのは36年を経過しています。そのため、具体的な時期は決まっていないのですが、新型車両の導入計画があります。

 その新型車両のデザインについて、入札が行われました。京都市交通局は京都市の一機関なので、入札を行わないといけなかったのです。この入札には、総合車両製作所のほか、近畿車輛、川崎重工業の3社が参加しましたが、総合車両製作所はたった1円で落札しました。元々の予定価格(税抜)は500万円で、残りの2社は396~445万円でしたが、たった1円という破格の値段で落札したのです。この入札は8月31日に決定し、確定しました。

 ところで、落札した総合車両製作所は、JR東日本の系列。ということは、烏丸線の車両が、JR東日本風になるということでしょうか?
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2017/09/01/299245.html)

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神戸電鉄粟生線の支援体制について

 それなりに利用者がいるにもかかわらず、毎年多額の赤字を出し続け、廃止の話が出ている神戸電鉄粟生線。2012年度から5年間の計画で神戸電鉄に無利子で40億円を貸し付けていましたが、一定の成果が出たとして2016年度末で打ち切りとなりました。それでは、現状の支援体制はどのようになっているのでしょうか?

 まず、現状の支援体制を説明する前に、神戸電鉄の経営状況について説明します。粟生線は無利子融資があっても赤字のままですが、神戸電鉄全体としては2012~2015年度の4年間連続して、鉄道事業の経常黒字を続けています(2016年度も黒字のようです)。神戸電鉄が経費を節減するという努力もあり、2015年度は公的支援がなかったとしても1.6億円ほどの黒字がありました。

 2017年度からはこのような無利子融資はなくなりましたが、老朽化した車両を更新するために兵庫県、神戸、三木、小野の3市のほか、(粟生線から離れていますが)三田市も加わって、3億円の支援を行います。三木市はこれに加えて、最大3000万円の上乗せを行います。国の補助も活用して、2017年度は2編成の更新を行います。1編成(3両)の更新には6億円かかるようなので、1/4を地元が賄うのです。実は神戸電鉄には43編成の車両がありますが、この17年間で更新したのはたった3編成だけ。車両の老朽化が問題となっています。車両の更新は2017年度の2編成で終わりではなく、今後5年間で5編成の更新を行います。
(参考:神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201612/0009784565.shtml、https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201702/0009953707.shtml)

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京都市交通局、プリペイドカードで乗継割引拡大?

 多くの観光客が訪れる京都。あまりにも多いので、市バスの混雑が目立っています。京都市交通局はバスに集中する客を地下鉄に移行させようとしていますが、移行促進策としてプリペイドカードを使う方法も考えています。

 使うプリペイドカードは京都市交通局の「京カード」。1000円と3000円の2種類がありますが、それぞれ1割増しの1100円と3300円使えます。また、「京カード」には乗継割引があります。バス同士なら90円、バスと地下鉄の場合は60円割引になります。京都市交通局でしか使えないプリペイドカードなので、観光客より京都市民のほうが多く購入していると言われています。この「京カード」の乗継割引をさらに強化する方針です。乗継割引をさらに強化することによって、混雑する市バスから地下鉄に移行させるのです。観光客で増えることによる経済効果を市民に還元する狙いもあるようです。

 もっとも、乗継割引の拡大はすぐにはできません。地下鉄事業が経営難のため、どれぐらい割引できるか検討しています。実際に乗継割引の拡大をするのは、システムの改修を終えた後ですので、1年以上先のことです。

 それにしてもなぜ「PiTaPa」ではなくプリペイドカードを前面に押し出すのでしょうか? プリペイドカードの「京カード」が市民に親しまれ、「PiTaPa」はそうではないということでしょう。「PiTaPa」の位置づけの低さを表しているとも言えます。
(参考:京都新聞ホームぺージ http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170617000094)

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京都丹後鉄道、道の駅への農産物を運ぶ

 鉄道で宅配便の荷物を運ぶ動きはいくつかありますが、京都丹後鉄道は6月1日から貨物の輸送を始めます。

 何を運ぶのかと言えば、農産物。宅配便の荷物ではないのが特徴です。久美浜の各農家から峰山にある道の駅、「丹後王国 食のみやこ」への輸送を行うのです。農家は久美浜駅までトラックで農産物を運びます。久美浜駅で旅客列車(10~14時台の4本)に積み替え峰山駅まで運び、峰山駅から道の駅までは、道の駅のトラックで運びます。

 現在は各農家が道の駅まで各自で2時間ほどかけて運んでいます。列車で運ぶことにより各農家の負担は減り(駅までの10分ほどで済みます)、二酸化炭素の排出量も減ります。8割ほど減るようです。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2017/05/15/294720.html、京都新聞ホームぺージ http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20170516000046)

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和歌山電鐵、沿線の新1年生に定期券をプレゼント

 小学校入学前までの子供の運賃は大人等に同伴されている限り無料(人数制限あり)ですが、小学生になるといきなり半額がかかります。車だと何人乗ってもかかる費用はそれほど変わらないので、今の運賃制度では家族連れ等は不利になっているとも言えます。

 地域のため、健康のためにも鉄道等の公共交通に親しんでもらうのは大切なことですが、それにはきっかけが必要です。そこで和歌山電鐵は沿線の和歌山市と紀の川市の新1年生、77校3498人に、2018年3月31日まで有効の和歌山電鐵の土日祝祭日定期券を無料でプレゼントしました。たま駅長生誕18周年の4月29日、新1年生の代表に小嶋和歌山電鐵社長及びニタマ駅長から定期券の贈呈がありました。新1年生には、学校を通じて定期券が配布されます。

 もちろん、定期券は子供だけのもので、さすがに新1年生だけだとひとりで電車に乗せるわけにはいきません。必然的に親なども運賃を払って乗ることになり、和歌山電鐵の収益に貢献するということにもなります。沿線住民が年間数回乗れば十分に経営が成り立つのです。地元のためにもたまには電車に乗りたいところです。
(参考:和歌山電鐵ホームぺージ http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/2017/04/30/%E3%81%9F%E3%81%BE%E9%A7%85%E9%95%B7%E7%94%9F%E8%AA%9518%E5%91%A8%E5%B9%B4%E3%81%AB%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AEgoogle%E3%83%AD%E3%82%B4%E3%81%AB%EF%BC%81/、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK4Y51BZK4YPXLB00D.html、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2017/04/29/294145.html)

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車内で運動できる電車

 路線の大半が右京区内にある嵐電は4月24日から9月30日の間、「健康長寿のまち右京」を推進する右京区役所と協働で、「健康電車」というものを走らせます。

 「健康電車」は嵐電の所有するうちの1両を改造したもので、座席シートの両サイドに4か所、「腹筋力アップ椅子」を設置します。浅く腰掛けることで腹筋に負荷をかけることができます。吊革には10か所、「握力グリップ」を設置します。握れば即筋力アップです。車内広告スペース等には健康づくりの啓発や健康長寿の取組等のポスターがあります。

 このほか、嵐山駅でロコモ度チェックや食育等の啓発イベント、「健康電車」の車内や駅等で「健康長寿のまち右京」啓発イベントを行う予定です。
(参考:京福ホームぺージ http://randen.keifuku.co.jp/randen_news/detail.php?id=126、京都市ホームぺージ http://www.city.kyoto.lg.jp/ukyo/page/0000217001.html、J-CASTニュース https://www.j-cast.com/healthcare/2017/04/16295344.html)

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草津線、信楽高原鐵道に「SHINOBI-TRAIN」

 草津と貴生川を結ぶ草津線は、甲賀、伊賀といった忍者ゆかりの地を走ります。その草津線に2月25日から、忍者がラッピングされた列車、「SHINOBI-TRAIN」が走りました。2年間の予定です。

 「SHINOBI-TRAIN」は113系7700番台(4両編成)にラッピングを施したもの。デザインは2000人以上の投票(「『SHINOBI-TRAIN』デザイン草選挙<そうせんきょ>」、沿線自治体からなるJR草津線利用促進プロジェクトチームが2016年10月から11月にかけて実施)で選ばれました。黒地に「忍」の文字が書かれ、金色や銀色で忍者が描かれている、躍動感あるデザインです。

 「SHINOBI-TRAIN」は甲賀市の第三セクター鉄道、信楽高原鐵道でも走ります。JR西日本と同じ2月25日からです。信楽高原鐵道は非電化なので、ディーゼルカーの車両です。SKR310形2両をラッピングしました。SKR311号車は緑、SKR312号車は紫をベースにしています。基本的にはJR西日本と同じようなデザインですが、たぬきが有名な信楽だけに、忍者とたぬきが描かれています。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/170225/wst1702250040-n1.html、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/62426/、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2017/02/26/102/)

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和歌山にD51

 和歌山でD51が走り出すそうです。

 18日のことですが、和歌山県有田川町の有田川鉄道公園(有田鉄道の廃線跡を活用しています)に、D51が3つに分割された状態で運び込まれました。このD51は1943年に製造され、1946年から1973年まで現役で走っていました。その後、あま市に住む男性が取得していたが、その男性は亡くなり、1月に大阪市の運送会社アチハに譲渡されていました。アチハは鉄道車両を運ぶことができる特殊な技術を持っているのです。

 さて、有田川鉄道公園に運び込まれたD51、実は全長約400メートルと短いですが、線路を走るのです。アチハが蒸気機関車は貴重な鉄道遺産だとして自力走行できるように整備するのです。このD51は石炭ではなく圧縮空気で動きます。40年余りの眠りから覚め、夏ごろには走るようになります。家族向けの運転体験も計画されています。また、ほかのところへ貸し出すこともあるようです。

(追記)
 3月には紀州鉄道のキテツ1号も有田川鉄道公園に運び込まれています。まだ自走できることから、樽見鉄道のレールバス(故障等のため、自走できません)に代わって園内を走ることになります。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H2G_Y7A410C1CR0000/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20170419-OYT1T50030.html、日高新報ホームぺージ http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2017/03/post-6715.html)

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叡電、緑の楕円が特徴の観光用車両

 出町柳から八瀬・比叡山、そして鞍馬に向かう叡山電鉄。1997年に運行を開始した展望列車「きらら」で知られています。その叡山電鉄は2018年春から、観光用車両を運行します。主に八瀬・比叡山方面へ運行します。

 観光用車両は新しい車両をつくるのではなく、既存の700系車両1両を大幅にリニューアルします。プレスリリースにその観光用車両のイメージが載っていますが、縦に長い緑の縁の楕円が印象的です。比叡山と鞍馬山が発するダイナミックな「気」の循環を、二つの山頂を極とする楕円ループになぞらえているそうです。上下二つのライトは、比叡山と鞍馬山をイメージしています。楕円が目立つ先頭部以外は通常の箱型の車体ですが(側面の扉の窓も、楕円となっています)、緑がベースになっています。

(追記)
 叡山電鉄は9月29日、2018年春デビュー予定の新しい観光用車両の愛称を「ひえい」と発表しました。
(参考:京阪ホームページ http://www.keihan-holdings.co.jp/news/upload/2017-03-30_%E2%91%A2eiden.pdf、京都新聞ホームぺージ http://kyoto-np.co.jp/economy/article/20170330000157、叡山電鉄ホームぺージ https://eizandensha.co.jp/wp-content/uploads/sites/2/2017/09/news_20170929.pdf)

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京福、4月1日に運賃値上げだが定期は均一料金化

 京福(嵐電)は4月1日に運賃の値上げを行います。片道210円均一から220円均一に変わります(子供は110円のままです)。

 京福は従来から、老朽化した車両機器や台車の更新、ATSの増設等による運転保安度の向上、駅施設のバリアフリー化等による旅客サービスの向上、重軌条化や変電所の更新等保守作業の合理化など諸施設・設備の更新を進めてきました。近年では2016年4月の撮影所前駅の開設、3月25日には後述しますが西院駅で阪急京都線との接続改善、バリアフリー化を行います。今後もバリアフリー化(スロープの整備やかさ上げ等により、段差をなくします)や旅客サービス設備の改善、運転保安度向上等への投資を続けていくための値上げなのです。

 とは言っても、大人の運賃を値上げするだけではかなりの値上げとなってしまいます。そこで出てきたのが、定期の均一料金化。京福は均一料金ですが定期券はそうではなく、通勤定期(大人1か月)は5080~10640円、通学定期(大人1か月)は3360~7760円となっています。これを通勤定期は7500円、通学定期は4000円に均一化するのです。3キロまでは値上げとなる通勤定期はともかく、通学定期は1キロのみ値上げ、2キロは同額、3キロ以上はすべて値下げとなるので、ほとんどの人が同額あるいは値下げの恩恵を受けられます。運賃や通勤定期の値上げ率は5%弱ですが、通学定期は約18%の値下げとなっていて、合計では3%弱の値上げとなります。

 先ほども述べましたが、阪急西院駅での改札の新設及び嵐電西院駅の嵐山行きホームの移設を3月25日に行います。10時に供用を開始します(それまでは現ホームを使います)。これにより西院駅での乗り継ぎ利便性が向上するのですが(阪急梅田方面から嵐電嵐山方面への乗り換え所要時間が約5分から約2分になります)、合わせてダイヤ改正を行います。帷子ノ辻駅での乗り継ぎ改善、早朝や夜間の増便(平日は22時台まで10分間隔で運行し、嵐山本線の平日は4往復を増便します。休日は6時台が増え、1往復を増便します。北野線も22時台まで10分間隔で運転し、平日、休日とも6往復増えます)、朝ラッシュ時間帯の2両編成運行時間帯の延長が主な内容です。

(追記)
 嵐電の西院駅の1日当たりの利用客は約3000人ですが、このうち約9割は阪急への乗り換え客です。
(参考:京福ホームぺージ http://www.keifuku.co.jp/release/pdf/2017unkaininka.pdf、http://www.keifuku.co.jp/release/pdf/20170224_randen_dia.pdf、産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/170409/rgn1704090019-n1.html)

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