名古屋発東北経由粉河行き(7)

 翌朝になっても体調がよくないので、出発を遅らせる。ホテルの無料朝食(パンとコーヒー程度の軽食だが)をいっぱい食べ、山形9:35発の普通で米沢へ。ミニ新幹線用につくられた701系(2両編成)に乗ったのだが、標準軌区間を走るからといって車体が広いということはない。幅が広いのはレールだけだ。

 45分で終点の米沢に到着。米沢の市内は駅から多少離れているので、レンタサイクルを借りようかと思ったが、あいにく空きはない。バスの便もあるようだが、遠回りなので時間がかかる。歩いて市内に向かうほうが早いようだ。途中の川ではたくさんの鯉のぼりが泳いでいた。

 20分あまりで米沢城址に到着。米沢城址は桜が満開。ゴールデンウィークのこの時期は、上杉謙信を祭る上杉神社の例大祭が行われている。参道には屋台が並んでいて、賑やか。

 米沢では見たいものもたくさんあったが、次の列車のことを考えるとそうはいかない。遅く来たのがもったいないぐらいだ。次はたっぷりと時間をとり、米沢牛を食べたい。(続く)

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名古屋発東北経由粉河行き(6)

 立石寺は、約1150年もの歴史を誇る、由緒正しい寺。江戸時代の俳人、松尾芭蕉が訪れた寺として知られている。入口にある根本中堂<こんぽんちゅうどう>には、駅から歩いて7分ほどで着くが、せっかくだから奥の院まで行ってみたい。体調は最悪だが(38度近い熱があった)、拝観料300円を払い、登ることにする。

 山にお寺がへばりついている。ふもとのほうを見下ろすと気持ちいい。ところどころで売られている玉こんにゃく(醤油ベースであっさりしている)を食べるのもいい。木立の中で電車の音が響いてくる。残念ながら、岩に染み入るのはセミの声ではなく、電車の音だった。

 山寺駅の掲示では、立石寺(奥の院)までの往復に2時間かかるということであったが、なぜか1時間余りで戻ってきた。時間が余ったので、駅の裏にある山寺芭蕉記念館に行く。もっとも、閉館まで30分ほどしかなかったので、慌しい見物ではあったが。

 ついでにここで晩御飯も食べておこう。山形といえば、芋煮。本来は秋の料理だが(ニュースで河原に大勢の人が集まり、クレーンでかき回している光景を見た人もいるであろう)、年中食べることができるのだ。山寺駅前の食堂で初めて芋煮を食べる。

 山寺から乗った電車は新車のE721系。交流電車には珍しくステップがないので、車椅子でも簡単に乗ることができる。なぜホームをかさ上げしたわけでもないのに、ステップがないのか? それはほかの電車と一緒に並べばよくわかる。かなり床が低くなっているのだ。(続く)

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山寺

 奥の院まで行ってきました。

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逆転の発想で好調な旅館

 かつて1泊2日の宴会付温泉への社員旅行が盛んだったころ、どこの温泉も団体客向けの豪華な旅館をつくることを競い合っていました。ところが休暇が増えて日本人の休みの使い方がうまくなるにつれて、客も団体中心から個人や小グループが中心になっていきました。この流れに乗り遅れた温泉地が、今、苦しんでいるといわれています。

 ところが21世紀の今になっても団体客向けの豪華旅館で好調なところがあります。その旅館は福島県石川町の「八幡屋」。800人を収容する大旅館です。近くに観光名所がないのに、宿泊客は年間19万人、売上は37億円です(データは2002年のもの)。

 どうしてこんなにも好調なのでしょうか? その原因のひとつは団体客への特化。団体客は、宴会などで宿泊費以外にもたくさんのお金を使います。ほかの旅館が個人客を取り込もうとして中途半端になってしまったのですが、八幡屋はそこに特化したのです。もうひとつは、営業力の強さ。八幡屋は、ほかの大規模旅館のように旅行代理店に委託販売していません。もちろん最初は知名度も低かったのですが、地道に営業をしたことで今の知名度を築いたのです。

 一見、世間の流れとは逆のことをしているのですが、それでも好調な経営。経営には「こうすれば儲かる」という方程式はありません。そこが面白いところです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000001-mai-l07)

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