パリ・リヨン駅の駅弁販売に老舗駅弁会社も加わる

 2016年3月1日から5月26日までの間、JR東日本のグループ会社、日本レストランエンタプライズは、パリ・リヨン駅で駅弁を販売していました。その第二弾がこの秋、行われるのです。駅弁を販売するのは10月30日から11月30日の間。前回は日本レストランエンタプライズの駅弁のみを販売したのですが、今回は老舗駅弁会社5社が加わります。

 今回加わる5社は、株式会社花善(大館市)、株式会社斎藤松月堂(一関市)、株式会社日本ばし大増(東京都)、株式会社大船軒(鎌倉市)、株式会社淡路屋(神戸市)です。JR東日本エリア以外の淡路屋が選ばれたのは意外です。フランス産の食材を使用した駅弁、日本の味を盛り込んだ駅弁、今回のためにつくった限定駅弁など7種類の駅弁を販売します。「鶏めし弁当」(花善)、「ひっぱりだこ飯」(淡路屋)のように、日本で売っている駅弁を買うこともできます。
(参考:JR東日本ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180905.pdf)

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マレーシアの高速鉄道、中止? 延期?

 以前、マレーシアに高速鉄道をつくるという記事を書きましたが、その後どうなったのでしょうか?

 大きく流れが変わったのは、5月の政権交代に伴う、マハティール首相の就任。高速鉄道はクアラルンプールとシンガポールの間、約350キロを約90分で結ぶというもので、ナジブ前首相が推進し、2026年の開業を目標としていました。政権交代の直後、マハティール首相は多額の費用がかかることを理由に中止する方針を決め、シンガポールと協議をしていました。

 しかし、すでに用地買収が進み、多額の金額が出ています。また、中止になれば、マレーシアはシンガポールに多額の違約金を支払わなくてはならないようです。そこで、マレーシアとシンガポールは高速鉄道事業を中止にはせず、延期をすることで合意をしたようです。開業時期をどの程度遅らせるかは、今後協議します。

 もっとも、マレーシアの高速鉄道は、大部分がマレーシア国内を通り、シンガポールの部分はごくわずかです。それなのに、シンガポールの受ける経済的な利益は大きいと言われています。鉄道の整備は望ましいことですが、再び前に進むまでには時間がかかるようです。

(追記)
 9月5日、マレーシアとシンガポールは高速鉄道の着工を2020年5月まで延期することを合意しました。これに伴い、開業時期は2031年1月に延期されました。

 なお、マレーシアは延期したことにより、シンガポールに約12億円を支払います。2020年5月末までに着工できなければ、違約金はさらに増えます。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3457894024082018NNE000/、朝日新聞9月6日朝刊 中部14版)

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JR北海道の割れにくい窓、マレーシアへ

 JR北海道の列車の窓は、ガラスでできているのではありません。割れにくいプラスティックの一種である、ポリカーボネートを使っています。強化ガラスの2倍のコストがかかりますが、200倍以上の強さがあります。重さも2/3ほどで、断熱性にも優れています。

 なぜ窓がポリカーボネートでできているのでしょうか? JRになってから(1990年代)、列車の高速化が進みました。そのころ、冬場には車両についた氷雪が落下し、その塊がバラストをはね上げたり、あるいは氷雪そのものが飛んだりして、列車の窓にぶつかり、ガラスを破損する事故が相次ぎました。そこで開発されたのがポリカーボネートで、2006年から導入を進めています。

 この割れにくいポリカーボネートが、熱帯の国、マレーシア国鉄でも採用されることになりました。マレーシアでは車両への投石による窓の破損が相次いでいて、割れにくい材質ということで、JR北海道のポリカーボネートに目を付けたのです。8月末から取替作業を始めます。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/217787)

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中国、低評価の人は新幹線に乗ることができない

 日本ではお金さえちゃんと払えば新幹線に乗ることができますが、中国ではそうはいかないようです。

 実は、中国には社会信用システムというのがあり、この評価が低い人は一定期間、鉄道や航空機に乗ることができないのです。高速鉄道で喫煙をすれば180日間利用できないなどの制限があります。犯罪記録のほか、本人が買ったものや話した内容、これまでの活動内容も記録され、それが評価につながるようです。中国は2020年のシステム完成を目指していて、これまでに700万人近い人が処罰を受けたとも言われています。

 細かいことはよくわからないのですが、こうやって多くの国民を反抗させずに押さえつけているのでしょう。
(参考:レコードチャイナ http://www.recordchina.co.jp/b563415-s0-c30.html)

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海外向けの「Suica」

 列車の乗り降りなどによく使われているICカード。JR東日本の「Suica」はその代表例です。

 JR東日本はICカードのシステムを海外にも導入したいとしています。しかし、「Suica」のシステムをそのまま海外に持っていくのではありません。「Suica」のシステムは首都圏での混雑時でも対応できるよう、大量のデータを迅速にできるようにしています。確かに性能はいいのですが、逆に相手が求めるものよりも過剰性能で、コストがかさみます。ですから、海外向けには、読み取り速度などを落とすかたちで性能を下げ、コストを抑えたシステムを売り込みます。

 まずは、JR東日本の「Suica」が使えない地域において導入し、テストをしていきます。
(参考:「鉄道ファン」2018年7月号 交友社)

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靴が定期券

 世の中、変わった切符が発売されることがありますが、ベルリンの地下鉄では、靴が切符になっています。実は2018年1月に500足限定で発売されたものなのです。靴はアディダスなので、ちゃんとしたスニーカーです。ベルリン交通局の90周年を記念してつくられたもので、地下鉄のシートの柄と同じデザインです。

 この靴のどこが切符なのかと言えば、靴に年間乗車券である旨の縫い付けがされているのです。この靴を履けば(ベルリンの交通機関はほかのドイツ同様、信用乗車なので、改札機に読み取らせるなどの必要はありません)、ベルリン市内のあらゆる交通機関に、2018年の年末まで自由に乗ることができるのです。本来、1年間有効のフリー切符は1枚761ユーロ(約10万3000円)しますが、この靴は180ユーロ、約2万4000円です。1/4か1/5の値段で、しかも有名ブランドの靴がつくのです。当然ながら人気で、ベルリン市内の2か所のアディダスショップで発売されたのですが、発売日の1月16日の深夜1時の時点ですでに550人が並んでいました。一番早い人は3日前の13日に並び、氷点下の中、3泊4日を過ごしたそうです。

 もっとも、この靴を履いて地下鉄等に乗っている人は少ないようです。記念に取っておくか、オークションで売るかのどちらかのようで、オークションサイトでは1200ユーロになったとも言われています。
(参考:東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/205955)

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イギリス、2040年にディーゼル列車廃止へ

 以前、イギリス政府が2040年(まで)にガソリン車の販売を全面的に禁止する方針であるという内容の記事を書きましたが、これには続きがあります。道路を走る車だけにはとどまらないのです。

 2040年までに禁止する車の中にはディーゼル車もあり、それを受けて、鉄道の世界でも、ディーゼルエンジンのみを搭載した列車を2040年までに廃止する方針です。環境にやさしいといわれる鉄道でも、列車の排ガスは1990年に比べて33%増加しています。これを減らすために、ディーゼル列車の廃止を打ち出したのです。

 現在、イギリスの列車の約29%がディーゼル車両といわれています。ディーゼル車両を減らすには、電化すればいいのですが、電化計画が中止されるところもあり、方針は一貫しているとは思えません。日立がつくっている、電化区間と非電化区間の両方を走ることができる車両に期待するとともに、水素を使った燃料電池で動く車両をイギリスで導入したいとも考えています。このほか、2021年には、イングランド北西部で電気式、ハイブリッド式の列車を導入する計画です。
(参考:NAA ASIA https://www.nna.jp/news/show/1725288)

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路面電車が国境をまたぐ

 日本で路面電車と言えば、ひとつの都市だけで完結するものが多く、隣りの市に行くのは少数派です。しかし陸続きのヨーロッパには、国境を越えるものもあります。

 みなさんも御存じの、路面電車で名高いフランスの街、ストラスブール。ドイツとの国境に面した街なのですが、ここの路面電車がライン川を渡って、ドイツのケールに乗り入れました。2017年4月のことです。延長は3.9キロ(そのうちドイツ部分は1.7キロ)、約115億円の建設費をかけました。ドイツ部分にかかった建設費は約55億円ですが、そのうちの約25億円はドイツ連邦政府が出しています。

 鉄道で国境を越えることすら、なかなかできないことですが、それを路面電車でするとは、島国に住んでいる私たちには想像もできないことです。
(参考:「鉄道ジャーナル」2017年5月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2017年9月号 鉄道ジャーナル社)

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若者ならTGV乗り放題

 1年以上前の話ですが、備忘録を兼ねて書きます。

 フランス国鉄は2017年1月25日から、若者(16~27歳)限定で、TGVなどが乗り放題となる会員制度、TGVマックスを始めています。

 このTGVマックスは最低、3か月は会員を維持しなくてはなりませんが、会員になれば1か月当たり79ユーロ(約9500円)で、TGVや長距離列車の大半が乗り放題となります。79ユーロという値段は、パリ―マルセイユ間のカーシェリング費用より安いのです。しかも、2017年2月までは、月1ユーロだけで済んだのです。

 会員がTGVなどに乗るためには、インターネットで予約する必要があります。乗車の30日前までに予約する必要があり、最大6座席まで予約することができます。乗車できる列車は、ビジネス客で混雑する列車を除いた、TGVや長距離列車の94%(2等車のみ)。繁忙期や祝日でも乗車できます。

 遠いフランスでの話のため、このblogを見て会員になる人は少ないでしょうが、うらやましくなるようなお得な制度です。
(参考:「鉄道ジャーナル」2017年5月号 鉄道ジャーナル社)

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太陽光発電だけで走る列車

 列車を走らせるためには、動力が要ります。SLなら石炭、ディーゼルカーなら軽油、電車なら電気です。電気をつくるには水力を利用するか、化石燃料を利用するか、原子力を使うかなどしないといけません。ところが、2017年12月から、オーストラリアのバイロンベイ鉄道という鉄道が、太陽光発電だけで列車を動かしています。インドで太陽光を車内の照明や空調に使った例はありますが、太陽光だけで動く鉄道は、これが世界初です。

 シドニーの北約770キロのところにあるバイロンベイには、もともと鉄道がありました。総延長132キロの鉄道でしたが、利用者が減ったので、2004年5月に廃止されてしまいました。この鉄道のうち3キロを修復し、約70年前につくられたディーゼルカーを太陽光で走るように改造してつくられたのが、バイロンベイ鉄道なのです。鉄道の復活には約400万ドルかかりました。

 バイロンベイ鉄道の車両は2両編成で、定員は100人です。車両の上に6.5キロワットの太陽光パネルを置き、77キロワットのリチウムイオン蓄電池もあります。天候が良ければ、太陽光パネルだけで4~5回の運行ができます。駅の屋根の上にも太陽光発電システムがあり、不足する電力は駅で充電することによって得られます。念のため、ディーゼルエンジンは完全に撤去せずに一部を残していますが、太陽光だけで十分な電力が得られるために使われていません。なお、ディーゼルカー時代は時速100キロ以上のスピードで走りましたが、バイロンベイ鉄道の太陽光発電車両は、運行区間が短く、観光用なので、時速25キロというゆっくりとしたスピードで走ります。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24972750S7A221C1000000/)

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