京阪バス、京都市バスの運行から撤退

 京都市交通局の市バスは、市の職員だけが運転しているのではありません。民間のバス会社に委託している分もあります。京都市交通局は人件費などのコスト削減を目的として、全国で初めて公営バス事業を対象とした管理の受委託方式を導入しました。2000年度のことです。現在、市バス818台のうちほぼ半分の406台について、運行管理を民間6社に委託しています。

 ところが、この中のひとつ、京阪バスが2019年度をもって京都市バスの受託運行から撤退することとなりました。運転士や整備士の不足のほか、2019年度から京都市内で独自の循環バスを走らせるため、撤退することとなりました。本来は2018年度に撤退する予定でしたが、京都市交通局が慰留し、2019年度も一部の路線で受託運行を行うこととなったのです。この動きはほかのバス会社にも波及します。西日本ジェイアールバスも運転士不足により、一部路線の受託を取りやめます。京都市交通局は減便せず自前の運転士を増やして対応するようで、その人件費が増えます。2019年度で5億円です。

 京都市バスは観光客の増加により、2017年度の経常利益は約22.7億円。15年連続で黒字です。ところが、受託運行している路線が減れば、経費が増えてしまいます。また、残るバス会社からも運転士を確保するため、委託料の増加を求められ、7~8億円増えます。2割以上の増加です。実は、京都市バスが黒字になったのは、民間委託を行ったため。民間委託を本格化させる前の2002年度の赤字は50億円もあったのです。市バスの運転士の給与水準は京阪バスの倍近くなので、民間委託で人件費を抑えたのが黒字のからくりだったのです。
(参考:京都新聞ホームぺージ https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181107000176、https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181110000024、日本経済新聞ホームぺージ https://r.nikkei.com/article/DGXMZO3753613008112018LKA000?s=0、MBSホームぺージ https://www.mbs.jp/news/kansainews/20181109/GE000000000000025220.shtml)

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京都丹後鉄道、京都交通バス、丹後海陸交通バスが乗り放題の周遊券

 平成30年7月豪雨では、京都府北部も大きな被害を受けました。その京都府北部の観光復興を目指して、京都丹後鉄道、京都交通バス、丹後海陸交通バスが乗り放題となる周遊券、「海の京都ふっこう周遊パス」を期間限定で発売しています。

 「海の京都ふっこう周遊パス」の利用期間は10月5日から2019年3月31日まで。売り切れ次第販売を終了します。利用できる交通機関は、京都丹後鉄道が全区間の普通、快速、特急の自由席、京都交通バスが高速バスを除くすべての路線バス、丹後海陸交通バスが高速バス、登山バス、コミュニティバスを除くすべての路線バスです。値段は1日周遊券が2200円(子供は半額)、2日周遊券が3000円(子供は半額)と、通常よりいずれも1700円お得となっています。販売箇所は京都丹後鉄道の全有人駅、京都交通が東舞鶴チケットセンターなど3か所、丹後海陸交通が宮津案内所など3か所となっています。

 このパスを購入した人には、天橋立のケーブルカー・リフト、そして観光船の往復が1500円から1300円に、伊根湾めぐりの遊覧船が680円から600円に割引になります。京都丹後鉄道の宮津駅で販売している「丹鉄珈琲」も1杯無料です。11月30日宿泊分までは、条件を満たせば「ふっこう周遊割」で、補助金をもらってお得に泊まることができます。
(参考:舞鶴市ホームぺージ https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000004632.html、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/CMTW1810122700003.html)

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山武市-成田空港間にバス

 山武市は若者の移住定住を推進しています。そこで山武市は、京成グループのちばフラワーバスに依頼し、新しいバス路線を開設させました。

 10月13日から運行を開始したバスは、山武市と成田方面とを結ぶ快速バス、「さんむウイングライナー」。2021年3月末までの約2年半、実証実験というかたちで走ります。路線バスタイプの車両が1日10往復します。

 バスは山武市役所もしくは求名駅から、成東駅、空港第2旅客ターミナルに行きます。一部の便は京成成田駅もしくはイオンモール成田に行きます。運賃は山武エリアと芝山・成田エリアにまたがった場合、大人500円、学生300円、子供250円で、大人と学生には定期券の設定もあります。山武エリアだけなら大人、学生200円、子供100円です(定期券の設定はありません)。芝山・成田エリアだけなら大人、学生300円、子供150円で、ICカード利用なら1割引きです。こちらも定期券の設定はありません。なお、整備地区-京成成田駅・イオンモール成田間のみの乗車はできません。また、成東駅-空港第2旅客ターミナル間の所要時間は54分です(山武行きの場合)。

 鉄道だと山武市(成東)から成田空港に行くのは結構遠回りしないといけないのですが、バスなら直通できます。山武市の目論見通りに行くのでしょうか?
(参考:京成ホームぺージ http://www.keisei.co.jp/information/files/info/20181009_173401586359.pdf)

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東京都、BRTの事業計画を改定

 都心と臨海地域を結ぶBRTについての続報です。

 すでにBRTについては2016年4月の段階で、「都心と臨海地域とを結ぶBRTに関する事業計画」を策定していましたが、8月にこれを改定していました。新しい計画は次の通りです。

 BRTが本格的に運行を始めるのは、2022年度に環状第2号線の本線トンネルが開通してからです。それまでの間は、地上部道路(2019年度末に開通します)を使った、プレ運行(一次)を行います。2020年のオリンピック開催前から行います。オリンピック開催前と開催中は、虎ノ門-新橋駅-勝どき-晴海二丁目間の1系統のみの運行となります。運行会社は京成バスです。

 オリンピック終了後、プレ運行(二次)を行います。系統が3つに増えます。幹線ルート(虎ノ門-新橋駅-勝どき-市場前駅-有明テニスの森駅-国際展示場駅-東京テレポート駅)のほか、晴海・豊洲ルート(虎ノ門-新橋駅-勝どき-晴海三丁目-晴海二丁目-豊洲駅-市場前駅。晴海二丁目-市場前駅間は市場前駅付近に整備される交通広場の完成を待って延伸します。2020年度中を予定しています)、勝どきルート(新橋駅-勝どき)が加わります。東京ビッグサイト、東京国際クルーズターミナルへの延伸も検討します。京成バスのほか、新会社(京成バスが2019年度に設立する予定です)が共同で運行します。

 そして、先ほどにも書いたとおり、2022年度に環状第2号線の本線トンネルが開通し、公共交通優先施策や運賃収受の工夫による停車時間の短縮などを図ったのち(専用道を設ける考えはないようです。環状第2号線は信号が少なく、それが対策になるとのことです)、速達性や定時性を確保したBRTの本格運行を行います。本格ルートは4系統に増えます。プレ運行(二次)に比べて、選手村ルート(新橋駅-晴海五丁目)が加わります。選手村のマンション群には2022~2023年ごろから1万人以上が住み始める見通しです。東京ビッグサイト、東京国際クルーズターミナルのほか、東京駅への延伸も検討します。運行するのは新会社のみです。

 プレ運行(一次、二次)と本格運行の違いは何でしょうか? 環状第2号線(築地区間)については、プレ運行時は往復2車線の地上部道路です。本格運行時は往復4車線の本線トンネルと往復2車線の側道が整備されます。表定速度については、プレ運行時は路線バス並みの時速11~15キロ程度です。本格運行時はLRT、新交通システム並みの時速20キロ以上を目指します。運賃収受方法については、プレ運行時(運賃220円)は現金での支払いも受け付けますが、本格運行時(運賃220円以上)は車内での現金収受はありません。乗車券を発行します。車両については、プレ運行時は単車バス(一部燃料電池バス)と連節バス、本格運行時は単車バス(燃料電池バス)と連節バスです。新橋駅-勝どき間の輸送力については、プレ運行時はピーク時1時間に6本、450人、それ以外は1時間に4本、300人。本格運行時はピーク時1時間に20本、2000人、それ以外は1時間に12本、1200人。いつの時点かはわかりませんが、一時停留所を通過する急行便の運行を検討しています。停留所も車椅子の人がスムーズに乗り降りできるように、バリアフリーに配慮したものになります。
(参考:東京都都市整備局ホームぺージ http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/08/29/03.html、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34739740Z20C18A8L83000/、東京新聞ホームぺージ http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201808/CK2018083102000125.html)

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岩手県交通の「イーハトーブ号」、運転士不足で平日運休

 池袋と一関、奥州、北上、花巻、紫波町とを結ぶ岩手県交通の高速バス、「イーハトーブ号」。9月下旬から週末を中心とする週3日のみの運行となっています。

 特に収益が悪化しているのではありません。「イーハトーブ号」が週末中心の運行になったのは、運転士が足りないからです。岩手県南部では新しい工場をつくる動きがあり、どうやらそこに転職する人がいるようなのです。夜行バスの「イーハトーブ号」は1台のバスに2人の運転士が乗ります。ほかのバスより運転士がいるのです。当然、儲かる「イーハトーブ号」を週末中心の運行にはしたくないのですが、ローカル線を減便したり廃止したりするには地元自治体との協議が必要です。ところが、そのような時間がないため、やむなく「イーハトーブ号」に手を付けたのです。
(参考:岩手日報ホームぺージ https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/8/30/21571)

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那覇で生徒の送迎による渋滞を防ぐ実験

 鉄道がモノレールだけの沖縄では、車に頼る割合が高くなります。過疎地帯ならともかく、人口が密集している那覇近郊でも車に頼っています。生徒の通学も親の送迎です。当然ながらそういうことをやっていたら、渋滞します。ひとりひとりの行動が、社会的に望ましくない状況を生むのです。

 そこで沖縄総合事務局は、那覇市内の全12校に通う生徒を対象に、11月5日から2019年2月22日まで、高校生の路線バスやモノレール利用を促す実証実験を行います。

 実験の参加者には、「OKICA」が貸与されます。5000円出すと6000円分使えます。このICカードで通学のほか、通塾、買い物にも使うことができます。休日にも使うことができます。申し込みはパンフレットにあるはがきやインターネットで行いますが、締め切り間近(はがきは22日、インターネットが23日)ですので注意が必要です。アンケートへの回答も必要です。
(参考:朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASLBM61R1LBMUEHF012.html)

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阿下喜と西藤原を結ぶバスがあった

 三岐鉄道北勢線の終点、阿下喜からそのまま折り返さずに行く方法として、三岐鉄道三岐線の伊勢治田まで歩くのはよく知られています。しかし、伊勢治田は途中の駅で、終点ではありません。終点同士を結ぶバスはないのでしょうか?

 実はあるのです。いなべ市の福祉バスがそれで、日祝と年末年始は除きますが、坂本線というのが阿下喜と西藤原を結んでいるのです。

 バスはジャンボタクシーみたいなタイプ。阿下喜にはいくつかの路線が乗り入れているので、乗り間違いのないように注意する必要があります。昨日(10月19日金曜日)乗ったのは阿下喜11:34発のバス。次のいなべ総合病院で乗る人がいて、客は8人にもなりました。阿下喜を発車して10分ほどでバスは三岐線の踏切を渡ったのですが、集落の中を走るので、どこを走っているかはよくわからなかったです。普通のバスのように案内放送もないので、注意が必要です。地元の人ぐらいしか乗らないのでこれでも問題ないのでしょうが、旅人の我々は運転士に予め聞いておいたほうがよいでしょう。

 三岐線西藤原の最寄りのバス停は西藤原駅口ですが、集落の中にあるバス停なので、駅の位置は近くに立っている案内を見ないとわかりません。阿下喜は駅前にバス停があったのですが、駅とバス停が離れている西藤原でバス停を探すのは難しいです。なお、西藤原の駅前には店はありませんが(阿下喜にはパン屋、コンビニ、銀行があります)、駅の中に簡易郵便局があります。鉄道の切符も硬券なので、記念に子供の初乗り切符を買いました。

 余談ですが、三岐線に乗らなくても、北勢線に再び乗らないで戻る方法があります。ひとつは桑名と阿下喜を結ぶ三重交通のバスに乗ること。阿下喜のバス停は道路を渡った向かい側にあり、1時間に1本バスがあります。もうひとつは、駅前にある温泉に入ること。三岐鉄道には温泉がセットになった切符があるぐらいですから、温泉に入ってから再び北勢線に乗っても、気が引けることはありません。

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ウイラー、遠距離恋愛のカップルに格安の切符を発売

 ウイラーは、AbemaTVの番組「恋する週末ホームステイ」との共同企画で、遠距離恋愛を応援する「#恋ステきっぷ」を10月9日から発売しています。

 「#恋ステきっぷ」は、10月19日から12月24日までの金曜日、休日出発分。東京-大阪間を夜行で結ぶ便のうち、ウイラーバスターミナル大阪梅田を発着する便です。料金は4列シートの「リラックスNEW」が片道1000円、3列シートの「リボーン」が片道3000円です。1日1便1席限定(「リラックスNEW」は2席)で、期間中に合計512便を提供します。購入はウイラーの専用ページ(無料の会員登録要)からのみ可能で、毎週火曜日12時に1か月先までの分を販売します。

 ところが、このきっぷ、学生限定とはなっていますが、デートの行き帰りでないと使えないなどの規定は見当たりません。恋愛中でなくても使えるようです。
(参考:ウイラーホームぺージ http://travel.willer.co.jp/lp/koisute/、レスポンスホームぺージ https://response.jp/article/2018/10/09/314863.html)

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岐阜バス、大野穂積線で快速運行へ

 岐阜バスには大野穂積線という、大野バスセンターと穂積駅前を結ぶ路線があります。平日は1日9.5往復、休日は1日に6往復している路線で、15.5キロの沿線にはショッピングセンターのモレラ岐阜や4つの高校があります。

 そこで、本巣市、瑞穂市、北方町、大野町でつくる2市2町広域公共交通連絡会議は、2019年4月からこの大野穂積線で快速を運行することを発表しました。快速は上りが6便、下りが5便で、現行のバスに上乗せするかたちで走ります。平日だけなのか、休日も走るのかは参考にした記事を見る限りではわかりません。

 大野穂積線が走る本巣市、北方町、大野町からは岐阜へ直通するバスがあります。本数も北方バスターミナルからは日中でも平日は20分間隔で走っています(休日は20~40分間隔)。本数では負けるので、大野穂積線のメリットは、JRの駅までの所要時間が短いということでしょうか?
(参考:岐阜新聞ホームぺージ https://www.gifu-np.co.jp/news/20181011/20181011-80671.html)

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東京都交通局、築地市場移転でバス停名称変更、地下鉄は変わらず

 いろいろ紆余曲折がありましたが、10月11日から築地市場に代わって豊洲市場が開場しました。東京都交通局には築地市場の近くを通る地下鉄やバス路線がありますが、この市場移転でどうなったのでしょうか?

 まずバスから見ていくことにします。11日にダイヤ改正があり、これまで新橋駅-築地市場間を結んでいた市01系統は、運行区間を新橋駅-豊洲市場間に変更します(平日で市場休業日は市場前駅前が起終点。休日は市場開場日のみ臨時ダイヤで運行)。当然ながら、行先は豊洲市場です。市場開場日の朝時間帯の一部で急行便を走らせます。陽12系統については、東陽町駅から豊洲市場への路線を新設します(陽12-2系統、夜間や市場休業日は市場前駅前が起終点)。休日については、豊洲市場には寄らず、東京テレポート駅までの延長運転を行います(陽12-3系統)。急行06系統(江東区深川シャトル)については13日からの変更ですが、新設する市場前駅前停留所にも停まります。停留所は豊洲市場、水産仲卸棟、市場前駅前、新豊洲駅前の4つが新設され、築地市場の中にあった築地中央市場が廃止されます。築地市場正門前は国立がん研究センター前に変わり(築地市場駅前という副名称が付きます)、築地六丁目はこれまであった中央市場前の副名称を廃止します。

 このようにバスは変更点がありますが、地下鉄は変わりません。築地市場前も地元の人たちが慣れ親しみ、場外市場が残ることを理由に、駅名変更の予定はありません。鉄道網が複雑な東京では、他社にも影響することもその理由です。道路も変わらないようで、中央市場前や市場前といった交差点名、区道の中央市場通も変更の予定はありません。
(参考:東京都交通局ホームぺージ https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/bus/2018/bus_i_201809068185_h.html、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASLB9640BLB9UTIL043.html、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36345480R11C18A0CC0000/)

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