公有民営方式の路線バス

 中津市には大交北部バスの路線バスがありますが、補助金を出しても全線で赤字続きです。投資を抑えるためか古いバスも多く、20年以上使用しているバスが6割もあります。赤字のため買い替えることができないのです。このままでは地域の公共交通を維持することはできません。

 そこで中津市は33人乗り(座席数は18)の小型バス3台を国の助成を受けて所有し(事業費約5900万円のうち、2250万円の補助がありました)、2月1日から事業者の大交北部バスに貸し出すことにしました。このような公有民営方式のバスは、九州では初めての取り組みです。

 バスは中津駅前を起点に伸びる3路線で使用しています。3台とも低床のバリアフリーのバスです。1月までと同じく、1日1~4往復します。運行する地域に合わせて、沿線の名所や風景などがラッピングされています。なお、バスの管理は大交北部バスが行います。
(参考:大分合同新聞ホームぺージ https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/01/31/JD0055422517、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170125/ddl/k44/010/273000c、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK1M4RGJK1MTPJB003.html)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

宮崎市の中心部でバスが走ると信号が青になる

 宮崎交通と宮崎県警は3月27日から、宮崎市の中心部で、バスが赤信号で停まる時間を短くする、「公共車両優先システム」の試験を行っています。

 この試験を行っているのは、市役所前交差点から国道10号線の江平五差路までの約1.7キロ。7:30~8:30と17:30~18:30のバスレーン規制時間に行っています。交差点に設置されている光ビーコンという赤外線を使った情報収集提供装置を使います。その専用装置を備えたバスが通り過ぎれば、走行地点や行先の情報が宮崎県警の交通管制センターに送信されます。交通管制センターではバスが赤信号で停まらないように、青信号の時間を長くしたり、赤信号の時間を短縮したりします。朝夕14便ずつがこの恩恵を受け、最大で約1分、所要時間が短縮します。

 このほかにもバスをスムーズに走らせる取り組みを行っています。宮崎県警は2016年2月から一部バスレーン規制を優先から専用に変更しました。バスしか走ることができないようになったのです。その変更によりバスの遅れが減り、規制前に比べて規制区間の乗降者数は月平均で約1500人増加しました。

 今回の「公共車両優先システム」の導入により、バスが遅れないようにし、バスの利用を促進したいとしています。これとは別に、バス停間の所要時間の見直しも行っています。バスが使いやすくなれば、通勤に自家用車を使うことが減り、それによって渋滞が緩和されると考えられています。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170406/ddl/k45/040/163000c、日本経済新聞ホームぺージ http://www.nikkei.com/article/DGXLASJC23H7L_U7A320C1LX0000/)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

名古屋市「敬老パス」、名古屋市営地下鉄、市バス等以外に広げるとさらなる負担増

 65歳以上の市民ならば、年間1000~5000円というわずかな負担だけで市営地下鉄、市バス、ガイドウェイバス、あおなみ線が乗り放題となる名古屋市の「敬老パス」。高齢化で利用者はどんどん増え続け、2016年12月の利用者は約33万人にもなっています。「敬老パス」にかかる名古屋市の事業費は2017年度で140億円にもなり、2019年度にも名古屋市の設定した上限額、142億円に達します。こうなると解決策は対象者を減らすか、負担額を増やすか、利用限度額を設けるか、何らかの対策をしないといけません。

 ところが目先の選挙が一番怖い市長や市議といった政治家は、高齢者の票が逃げる「敬老パス」の負担増等に踏み込もうとしません。逆に、「敬老パス」が使える路線をJR東海、名鉄、名鉄バス、近鉄に拡大しようとしています。当然ながら事業費は増えます。もともと名古屋市は制度見直しのために2016年7月から8月にかけて、名古屋市内の65歳以上のうち、3000人にアンケートを行っていました。その結果によれば、「敬老パス」をJR東海、名鉄、名鉄バス、近鉄にも拡大した場合、事業費は最大約17%増え、約164億円にもなってしまいます。軽々と上限額を突破するのです。

 票のために高齢者に甘い政策を続けては、いくらお金があっても足りません。減税する余裕があり、お金持ちの名古屋市も例外ではありません。確かに名古屋市には市営地下鉄や市バスなどが近くにないところもあります。JR東海などを対象に加えるのはそれをカバーする目的もありますが、それならそれで事業費を抑える工夫がいるでしょう。本来なら「敬老パス」を将来にわたって維持できる程度に縮小させ、希少価値の高い子供にその分を振り替えるほうが望ましいでしょうが。
(参考:朝日新聞4月27日朝刊 中部14版)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「TRAIN SUITE 四季島」で使うバス

 あと3日後の5月1日にデビューする「TRAIN SUITE 四季島」。駅からバスを使うこともあります。そのバスは「ななつ星in九州」のように専属のバスで対応するのではなく、場所によって6社のバスを使い分けます。

 6社とは、(1)ジェイアールバス関東(3泊4日コース:日光エリア) (2)ジェイアールバス東北(3泊4日コース:五所川原エリア、青森エリア 1泊2日コース:会津若松エリア 2泊3日コース:白石・松島エリア、青森エリア、弘前エリア、一関エリア) (3)ジェイ・アール北海道バス(3泊4日コース:函館エリア、ニセコエリア、登別エリア) (4)富士急行(1泊2日コース:塩山エリア) (5)庄内交通(3泊4日コース:鶴岡エリア、あつみ温泉エリア) (6)越佐観光バス(3泊4日コース:燕エリア)です。

 6社のバスの車両概要は次の通りです。ジェイアールバス関東は「TRAIN SUITE 四季島」と同じくKEN OKUYAMA DESIGN、本革シートで、座席数は38です。ジェイアールバス東北もKEN OKUYAMA DESIGN、本革シートで、座席数は36です。ジェイ・アール北海道バスは特別カラー塗装で、座席数は41です。富士急行もKEN OKUYAMA DESIGN、本革シートで、座席数は36です。庄内交通は座席数45のバスで、越佐観光バスは座席数40のバスです。いずれも「TRAIN SUITE 四季島」専用のシートヘッドカバーがつきます。ただ、「TRAIN SUITE 四季島」以外でも使われることがあり、逆に「TRAIN SUITE 四季島」運行時でもほかのバスを使うことがあります。

(追記)
 ジェイアールバス東北のバスは福島支店(福島市)に2台配備されています。
(参考:JR東日本ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170409.pdf、福島民報ホームぺージ http://www.minpo.jp/news/detail/2017041940850)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

あわら温泉-永平寺間にバス

 京福バス、JR西日本と沿線のあわら市、坂井市は、福井県の支援を受けて、4月29日から「あわら温泉・永平寺・丸岡城直行バス」を走らせます。

 「あわら温泉・永平寺・丸岡城直行バス」は、京福バスが運行します。あわら温泉-芦原温泉駅-永平寺間には既存の路線バス(同じ京福バスの運行)がありますが、それとは違って停留所が少なく乗り換えもないため速く、値段も割安となっています。福井駅と永平寺を結ぶ「永平寺ライナー」、一乗谷朝倉氏遺跡を経由する「一乗谷朝倉遺跡バス」を組み合わせて観光することもできます。

 「あわら温泉・永平寺・丸岡城直行バス」が走るのは4月29日から2018年3月31日までの休日(12月30日から2018年1月1日までは運休します)、あわら湯のまち-永平寺間を1日3往復します。所要時間は65分、途中、芦原温泉駅と丸岡城のみに停まります。運賃はあわら湯のまち・芦原温泉駅-永平寺間が800円、あわら湯のまち・芦原温泉駅-丸岡城間が400円、丸岡城-永平寺間が400円です。あわら湯のまちから芦原温泉駅までの乗車はできず、京福バスの回数券やフリーきっぷでの乗車もできません。車両は観光バスタイプで45席あります。

 この「あわら温泉・永平寺・丸岡城直行バス」は自由席ですが、事前予約が必要です。電話予約は京福バス旅行センターにて行い、おしえる座ぁ あわら湯のまち店、JR芦原温泉駅店で発券します。当日空席があれば、おしえる座ぁ、永平寺そば亭「一休」でも購入することができます。首都圏や京阪神の主な旅行会社でも購入することができます。
(参考:JR西日本ホームぺージ http://www.westjr.co.jp/press/article/2017/04/page_10341.html)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

岡山駅-後楽園間に直通バス

 岡山を代表する観光地である後楽園。岡山駅からはバスで行きます。しかし、天満屋を経由し、イベント時を除いては直通のバスはありません。郊外の団地へ行くバスが立ち寄るだけです。

 ところが27日から、岡山駅と後楽園を直結するバスの運行を始めます。バスを運行するのは、宇野自動車と岡山電気軌道。2社が共同で運行するのではなく、別々に運行します。運賃はどちらも140円です。

 宇野自動車は「岡山後楽園バス」の名前で専用のラッピングバスを走らせます。途中、岡山県立美術館を経由し、岡山駅東口ターミナル9:15発から17:45発まで、30分間隔で毎日18本を走らせます。

 岡山電気軌道は夢二郷土美術館前にも行きます。往路は平日6本、休日11本、復路は平日8本、休日16本を走らせます。天満屋経由で岡山駅と後楽園を結ぶ路線(藤原団地線)もこれまで通り走ります。
(参考:山陽新聞digital http://www.sanyonews.jp/article/518541/1/、宇野バスホームぺージ http://www.unobus.co.jp/ubpdf/tirasi.pdf)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

臨海部方面BRT会社、設立が延期されていた

 東京オリンピックで輸送の主役になるのが、BRT。鉄道とは違って、比較的短期間で整備することができるからです。2019年に一部区間が開業する予定です。

 ところが、BRTの運行開始が遅れそうなのです。その理由は、築地市場の問題。築地から豊洲に移転することにより(予定では2016年11月に移転することになっていました)、BRTが通る予定の環状2号線の工事に取りかかることができます。築地市場跡地の地下を環状2号線が通ることになっています。しかし、築地が移転しない以上、この部分の工事ができず、環状2号線が整備できないのです。BRTも走らないのです。東京都と運行事業者の京成バスも、当初この春に予定していたBRTを運行する会社の設立を延期していたのです。

 BRTの沿線には競技施設や選手村ができます。選手村は大会後に団地になります。すぐに築地市場の問題が解決して予定通りBRTを走らせることができたらいいですが、そんな保証はどこにもありません。もしBRTがオリンピックに間に合わないのならば、どうやって観客等の輸送を行うか考えておかないといけないかもしれません。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20170419-OYT1T50094.html、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK394FC6K39UTIL01T.html)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

岐阜バス、一日乗車券を値下げ、免許返納すれば岐阜-高山間半額

 岐阜バスの話題をふたつ。

 岐阜バスは、岐阜市内の210円均一区間が乗り放題となる一日乗車券を550円で発売しています。ところが、5月1日から12月31日までの8か月限定で、この一日乗車券を通常より100円安い、450円で発売します。なぜ450円で発売するかと言えば、今年2017年が織田信長が岐阜に入城し、この地を岐阜と命名してからちょうど450年だからです。岐阜バスも「岐阜市信長公450プロジェクト」に協賛するということで、一日乗車券の値下げを行うのです。一日乗車券は表に織田信長の似顔絵、裏にカレンダーの直径10センチの厚紙で、利用する日を削って使用します。名鉄岐阜駅隣りの岐阜バスターミナル、岐阜駅の案内所などで発売します。

 話は変わりまして、バス会社の中には高齢ドライバーによる事故を減らすため、運転免許証を自主返納した人のバス運賃を割引する取り組みを行っているところがあります。岐阜バスもそのひとつで、2016年10月から路線バスを対象に実施しています。この割引が拡大するのです。岐阜バスと濃飛バスはこの4月6日から、両社が共同運行する高速バス、岐阜-高山線において、運転免許証自主返納者への運賃割引制度を導入します。年齢に関係なく、返納者と同伴者1人の運賃を半額にします。通常運賃が2570円のところ、1290円となるのです。高速バスでの自主返納者割引は中部地区で初めてとのことです。

 割引は、バスの予約時か乗車時に、運転経歴証明書を乗務員らに提示する方法で行います。ただ、障害者割引や往復割引などほかの割引との併用はできません。なお、売店での割引などの特典もあるようです。
(参考:岐阜新聞ホームぺージ https://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170414/201704140930_29432.shtml、http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170330/201703300853_29320.shtml、岐阜市信長公450プロジェクトホームぺージ http://www.nobunaga450.jp/project)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

京都市バス、「1日乗車券カード」値上げ、前乗り後降り方式に

 京都市バスも地下鉄もこのところ利用者が増えていますが、観光客の利用は市バスに偏っていると言われています。車内が混雑しているのです。

 その証拠として挙げられるのが、市バスと京都バスの均一運賃区間(230円)が乗り放題の、「1日乗車券カード」の発売枚数。2000年度は100万枚でしたが、2011年度は372万枚、2015年度は614万枚とどんどん増えています。2000年度に「1日乗車券カード」を700円から500円に値下げし、均一運賃区間を観光利用の多い嵯峨・嵐山などに拡大したため、利用が増えたのです。

 京都市交通局は市バス・地下鉄全線と京都バスで使うことのできる「京都観光1日乗車券」も発売しています。バス1本で行くことができるところでも、地下鉄と組み合わせるとさらに速く行くことができるのですが、直通するので地理に不案内な人でもわかりやすく、「京都観光1日乗車券」が1200円と高いこともあり、売れ行きはあまりよくありません。2015年度で49万枚にとどまり、横ばいです。京都市交通局はこれを是正するため、2017年度中に「1日乗車券カード」を値上げし、逆に「京都観光1日乗車券」の値下げを行います。

 京都市バスが混雑するほかの原因として、降車時にお金を払う、後乗り前降り方式を採っていることが挙げられます。京都市バスはすべてが均一区間ではなく、乗車距離によって運賃が変わる区間もあるのです。そういうことから半世紀以上、後乗り前降り方式を採用していたのですが、地理に不案内な観光客が降車口に近い前のほうに集まりがちのようで、スムーズに降車しにくくなっているようです。そこで乗車時に運賃を払い、後から降りる前乗り後降り方式の実証実験を一部路線で行います。実際に導入するにはバス停の点字ブロックや屋根の移動などの問題がありますので、すぐにできるわけではありません。

 京都市内の観光ははっきり言って市バスが便利です。主な観光名所に直通し、運賃も安いのでは、集中するのは当たり前です。地下鉄に乗れば確かに速いですが、2路線しかないため地下鉄だけで行くことは難しく、途中でバスの力を借りないといけないところも多いです。そうなると、少々時間がかかってもバスで行きたくなるのです。すでに調査でそれは裏付けられています。

 バスは地下鉄駅からの枝葉の輸送に専念させ、京都中心部のバスを減らすのが理想的かもしれませんが、今のままでも利用者にとっては便利で、変えるには大きなエネルギーが必要になります。かつてたくさん走っていた路線電車を廃止したのは誤りと言えるでしょうが(バスと違い、路面電車なら2両以上の運転も簡単です)、今さら大々的に復活させることはできません。「1日乗車券カード」の値上げと「京都観光1日乗車券」の値下げのほか、バス車内で「1日乗車券カード」を買うときは通常より高い値段にするという方法もありますが(バス停の自販機、観光案内所、コンビニ、ホテルで買えば安くします)、抜本的な解決策と言い難く、頭の痛い問題です。
(参考:京都新聞ホームぺージ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170216000044)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

関空に連節バス

 関空の第2ターミナルは駅と直結していないので、関空まで鉄道で来た人も、最後はバスのお世話にならないといけません。南海バスがエアロプラザ(第1ターミナル)と第2ターミナルの間を結んでいます。第2旅客ターミナル線といいます。

 このバスですが、現在1日平均で1万人以上の人が利用しています。その第2旅客ターミナル線に南海バスは4月28日から、連節バスを2両導入します。空港内の路線バスでは全国初、そして空港外を含めても大阪府では初の事例となります。連節バスは最新の日本の排出ガス規制と同等のヨーロッパの排出ガス規制をクリアしたメルセデス・ベンツ製の新型車両で、全長は18メートル余り、従来の標準ノンステップバスに比べて約2倍の100人程度が乗車できます。

 南海バスはこの連節バスの導入により、乗車待ち時間の短縮、車内の混雑緩和(特に朝や夜が混んでいます)など、乗客の利便性や快適性の向上を狙っています。
(参考:南海バスホームぺージ http://www.nankaibus.jp/var/rev0/0001/5848/2017413102325.pdf、産経WEST http://www.sankei.com/west/news/170413/wst1704130069-n1.html)

| | Comments (0) | TrackBack (1)

より以前の記事一覧