秋の東北へ、普通列車の旅(5)

 田沢湖線は新幹線も在来線も同じ線路を走る。単線なので駅などで交換する。新幹線も在来線も同じ線路を走るとは、鉄道模型みたいだ。この列車は田沢湖止まり(本来は角館止まりだが延長されている)。盛岡まで行く普通は4時間近くなので、盛岡までは秋田新幹線に乗ることにする。E6系に乗るのはこれが初めてだ。切符は大曲にいるときに買っている。秋田新幹線は全車指定席だが、短距離での利用に配慮して、特定特急券というものが売られている。自由席と同額で、空席に座ることができる。幸い、2席とも空いているところがあったので、そこに座った。次の赤渕までは県境。とても新幹線とは思えないところを走る。信号場での交換もある。スピードも出ない。山形新幹線には板谷峠にトンネルを掘る計画があるが、秋田新幹線にもそのような計画がある。積極的に進めたいところだ。

 盛岡では新幹線ホームに着いたので、在来線ホームに行く。次に乗るのは、13:12発の快速「リアス」。宮古まで行く最終列車である。しかし、発車時刻が近づいても列車は来ない。何と落石を検知したということで運休になったのだ。フリーパスを持っている人を含めて「106急行」で代替輸送するとのことなので、駅の窓口で振替乗車票をもらってバス乗り場に行く。山田線に乗るのも今回の目的のひとつだし、予定が大きく狂うので、ホテルの変更も考えたが、シルバーウィークなので簡単には変更できず、予定通り宮古に行くことにする。鉄道とは違ってバスは1時間に1本の割合で走っているのでバスを遅らせることも考えたが、ややこしそうなので、運休した快速「リアス」の後に走る盛岡駅前13:45発の「106特急」にする。急行より高規格道路を通る区間が長く、停まる停留所が少ない。かつては急行がメインで特急が例外的な存在だったが、今は特急のほうが多い。特急は宮古駅前まで1時間40分で結ぶ。JRから移ってきた人で混雑していたが、何とか乗ることができた。車内で大曲で買った「鶏めし弁当」を食べる。鉄道に比べて座席は窮屈だが、何とかなった。バスは盛岡市内で混雑のため7分遅れたが、それ以外は問題なく、途中1か所で休憩を取り(車内にはトイレはあるが封鎖されている)、宮古駅前には3分の遅れで着いた。

 宮古に着いてすぐしたのは、山田線の運行情報の確認。駅で聞いたところ、宮古15:54発は運休するものの、次の17時台のは運行するとのこと。落石の問題はなくなったようだ。明日(21日)は動く、とのことなので早速計画を組み直す。明日はほかに行きたいところがあったが、遠くてなかなか行くことのできない山田線を優先する。明日の到着がかなり遅くなるので、明日の宿泊先に連絡しておく。ここまでしてから今日のホテルにチェックインする。カプセルホテルと聞いていたが、カプセルホテルは一部分のみで、3階以上は普通のホテルになっている。1階にはお風呂があるが、カプセルは男性専用なので、お風呂も男性のみだ。カプセルは割合広く、立って着替えることができるスペースがある。鍵のかかるロッカーもあるが、鞄が大きくて入らない。大きな鞄をフロントに預け、お土産を探しに行く。しかし、宮古の町には何もない。かと言って買わないわけにもいかないから、三陸鉄道がやっている店でひとつだけ買うことにする。鉄道グッズではない。

 お土産で迷っているうちに夕方になった。晩は駅前にある蛇の目寿司に入る。メニューを見ながら何にしようか考えていたが、「瓶ドン」というのが目に入る。このあたりの料理なのでそれにする。量は大中小と選べるので、あまりお腹が空いていないこともあり、小にする。「瓶ドン」が運ばれてきた。牛乳瓶の中にうに、あわび、いくらなどの海鮮が彩りよく入れられている。御飯、あら汁、小鉢もあるので、定食仕立てになっている。「瓶ドン」は聞いたことがあるが、食べかたはわからないので、店員に聞く。牛乳瓶の中身をそのまま御飯にかければよいのだ。これで海鮮丼ができる。ただ味はついていないので、各自で醤油などを使って味付けをする。食事を終えて店を出ると、祭をやっていた。みやこ秋まつりといい、夜は船山車のパレードを行う。船山車の上では太鼓を叩いている。青森県からはねぷたも来ていた。(続く)

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秋の東北へ、普通列車の旅(4)

 ただ村上を過ぎてからの羽越線の景色はすばらしい。海岸沿いに走り、日本海の眺望を楽しむことができる。こういうときはカーテンや日よけのない、JR東日本の普通列車用車両はありがたい。新しい車両には日よけの類がないのだ。この区間は部分的に複線化されているが、後になってつくった上り線は山のほうを走り、トンネルも多いので、景色を楽しむなら下りだ。どこで遅れを取り戻したかわからないが、鶴岡に定時に到着。降りる人もいたが、それよりも乗るほうが多い。同じ庄内地方の酒田との行き来もあるのだろう。鶴岡には20分停車。その間に583系風の「いなほ」に抜かれる。せっかく定時になったのに、反対側からの貨物列車が遅れ、6分遅れとなった。

 余目からは陸羽西線に乗り換え。陸羽西線は国道の工事のために3年以上運休していたが、この1月に運行を再開した。キハ110が1両で停まっている。ボックスシートを占領できるぐらいの混み具合なので10人程度しか乗っていない。ただスピードは速い。国道を走る車を追い越していく。ローカル線ではあり得ないぐらいの走りだ。それなのに利用されていないのはもったいない。新庄到着は16:53と早いが、今日はここまで。駅前のホテルにチェックインする。昔のチェーンになっていないビジネスホテルという感じで、建物は古く、部屋も結構狭い。風呂は大浴場が多かったが今日はユニットバスなので、結構窮屈だった。さて、早く到着したのは、友人に会うため。中高6年間一緒だったが、20年ぐらい振りの再会か。食べるところは少々迷ったが、ホテルに近い急行食堂にする。名前は聞いたことがあるが、実際に入るのはこれが初めてだ。新庄名物の「とりもつラーメン」など、中華のメニューで食べ、飲み、いろいろ話した。

 翌朝(20日)の新庄は雨だった。7:48発の列車に乗ればよいので、いつもより動きは遅い。昨日(19日)は三食とも米を食べなかったので、駅の中のコンビニでおにぎりを買った。乗るのは奥羽線横堀行き、実質的には始発列車だ。新庄は全ての列車が始発か終着で、スルーする列車はない。そこで山形新幹線開業のときに配線を改造し、階段がないように工夫されている。乗り換えに付きものの階段の上り下りは、ここでは関係ない。山形から始発の「つばさ」がやってきた。今日(20日)は休日なので関係ないが、平日なら新庄の出張所に通う県職員などが乗るのだろう。その「つばさ」から何人かが横堀行きに乗ってきた。ところでこの横堀行き、電車ではなくてディーゼルカーである。正確にいうとGV-E400系である。奥羽線はかつて在来線特急の「つばさ」や寝台特急の「あけぼの」などが走っていた幹線であったのだが、山形新幹線、秋田新幹線開業により両新幹線に挟まれた新庄ー大曲間はローカル線化し、さらに新庄ー院内間は大雨災害をきっかけに非電化にしてしまった。一部区間はすでに架線も撤去している。ディーゼルカーが1両で足りるのが現状だから(ただ休日だからなのか、立っている人はいる)、電化設備を維持するほうがもったいないのだ。交換設備やひと区間だけある複線区間については手をつけていないが、将来整理するかもしれない。この列車は横堀行きだが(しかもその横堀では、階段なしの乗り換えができる)、後続は院内から出ているので、そこで乗り換える。そこまでは乗り降りはほとんどなかった。階段を上り下りして乗るのは、秋田行き、701系の2両編成だ。秋田に向かう列車なので徐々に客が増えていくが、乗り降りともに動きが大きかったのは横手だった。大曲で降りる。

 大曲では1時間半ほど時間がある。どうしようか考えていたところ、歩いて10分ほどのところに「はなび・アム」というのがあるので、そこに行くことにする。大曲の花火は有名だ。地図をちゃんと写真で撮らなかったので行きは迷ったが、帰りは10分ほどで駅に戻ることができた。売店でお土産を少し買うとともに、駅弁も買う。大曲には駅弁はないはずだが、秋田や大館から持ってくるのだ。大館の「鶏めし弁当」にする。今どきの駅弁で1070円は安い部類だ。田沢湖線の普通列車は3番乗り場から出ている。秋田新幹線は中間改札を通る必要があるが、普通列車はその必要がないので、奥羽線上りの向かいから出る。車両は701系(2両編成)だが、一部ボックスシートがある。ボックスシートに座った。秋田方面からの乗り継ぎ客を乗せて発車。標準軌なので安定した走りのように感じる。(続く)

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秋の東北へ、普通列車の旅(3)

 新潟からは白新線に乗り換え。新潟8:50発の村上行きに乗る。E129系の4両編成、若干席が空いているところもあるが、立っていく。新発田のひとつ手前の西新発田で降りる。駅のすぐ近くにイオンがある。村上行きが出てもホームには人がいる。西新発田は交換する列車がなければ、上下とも1番乗り場から出るのだ。9:35発に乗って新潟に戻る。こちらもE129系の4両編成だが、新潟に向かう人が多く、座ることができなかった。

 新潟では3分の乗り換え。乗り換えできるかどうか心配だったが、幸い向かいのホームに停まっていたので問題なく乗り換えできる。E129系の6両編成なので、空いている。羽越線の起点は新津。新幹線ができた今となっては、羽越線の特急は新潟から白新線経由で出ていて、新津は通らない。実態には合っていないのだが、日本海を縦貫する貨物列車は新津からの羽越線を使う。さて10:38発の新発田行きは電車と思っていたらディーゼルカー。GV-E400系の2両編成。キハでないのは、電気式のディーゼルカーだからである。普通のディーゼルカーは軽油でエンジンを動かすが、これは軽油でまず電気をつくり、その後は電車と同じように電気で走るのだ。小さな発電所が車内にあるようなものだ。走行中、ディーゼルカーらしき音はするが、加速は電車みたいに速い。

 白新線は西新発田で折り返したので、西新発田と新発田の間が乗っていない。新発田12:02発に乗る。E129系の4両編成。臨時の「いなほ」が走るので(シルバーウィークなので、臨時の「いなほ」が設定されている)、通常より4分遅くなっているが、「いなほ」の姿が見えないうちに発車。どうやら「いなほ」は遅れているようで、次の西新発田で交換待ち。遅れが10分に拡大する。ここで降りようとも思ったが、次に乗る村上行きも12分ほど遅れているようなので(遅れの根本の原因は上越新幹線の遅れらしい)、次の佐々木まで乗ることにする。12分なら佐々木ですれ違うことはない、との読みは当たり(当たるまではかなり心配だったが)、佐々木は改札に面した1番乗り場に到着。次の村上行きは10分ほど遅れてやってきた。E129系の4両編成で、空席を見つけて座る。遅れは回復しないまま村上に到着。

 村上でお昼を買うことにするが、村上には駅弁はなく、駅の中のコンビニにも面白いものはない。30分ほど時間があるので駅前を歩くと、果物屋を見つける。そこは果物以外にも食料品を扱っていて、地元のパン屋のパンを買う。賞味期限が今日(19日)なので若干安くなっている。同じパンでも全国チェーンより地元の店のほうが面白い。駅のホームで昨日名古屋で買ったパンの残りを食べ、先ほど買ったのは次に乗る列車で食べることにする。村上からは13:41発の酒田行きに乗る。村上の先で交流になるので、直流と交流の両方に対応した車両が必要だが、利用者の少ない区間まではもったいないということで、国鉄時代から普通はディーゼルカーで対応している。令和の今はGV-E400系。新津から新発田まで乗ったのと同じ2両編成だが、こちらは2両でないと走ることができないバージョン。運転台が片側しかないのだ。両運転台なら1両で走るので、全ての車両にトイレがいるが、2両セットならトイレはひとつで良い。今どきのトイレは車いすにも対応できるサイズのものが求められるから(ローカル線用の車両に実際に使う人がいるかは関係なく)、どうしても客席のスペースは狭くなる。通学の高校生がメインの客とはいえ(だからこそ)、立席スペースは確保しなければならないのだ。しかもGV-E400系にはほかにもデッドスペースがある。事情はあるのだろうが、無駄の多そうな設計に感じる。「いなほ」の遅れを待って5分遅れで出発。ロングシートに座ることにした。(続く)

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秋の東北へ、普通列車の旅(2)

 松本に戻って、篠ノ井線で北に向かう。次の長野行きは松本13:30発。E127系の2両編成なのでセミクロスシートだが、結構席は埋まっているので弁当を食べる雰囲気ではない。早かったが中央線で食べて正解だった。最初の1、2駅では降りる人もいたが、その後はあまり降りる人はなく、長野に向かう。途中の姨捨では交換待ちのため、6分停まる。列車から降り、善光寺平の展望を楽しんだ。

 長野からは飯山線。ただし正確には豊野まではしなの鉄道なので、券売機で豊野までの切符を買う。こちらも「SMART ICOCA」で支払った。車両はキハ110の2両編成。後ろの車両に空いているところを見つけ、乗る。次の北長野までの間にE131系が停まっているのが見える。あれが211系を置き換えていくのだろうか? 豊野からはしなの鉄道と分かれて飯山線に入る。すでにしなの鉄道の区間で客は降りていて、2人掛けのボックスシートは占領できる。新幹線停車駅の飯山でもさらに降りた。

 戸狩野沢温泉までこの列車、2両編成で来たが、ここで1両を切り離す。あっと言う間に幌を外し、後ろの車両に運転士が乗り込んでほんの少し後ろにバックすると切り離しは完成。終点の越後川口まで1両で行く。飯山線は信濃川に沿って走る。ローカル線なので線路も整備されていないようで、スピードは出ない。かなり遅く感じる。客も少なく、ガラガラだ。こんなスピードなら、飯山でも新幹線を使いたくなる。様子が変わったのは、十日町。高校生などがたくさん乗ってくる。数は少ないがスーツを来たビジネスパーソンもいる。反対側の長野方面にも乗る人が多い。夕方なので、ちょうどいい時間なのだろうか? 線路の状態もよくなったようで、スピードが出る。

 越後川口で上越線に乗り換え。高校生の多くは途中で降りたが、それでもそこそこの人が上越線に乗り換える。ホームで待っているうちに完全に暗くなった。越後川口18:13発はE129系の2両編成。空いている席はあるが、長岡まで4駅なので立っていくことにする。小千谷にも高校があり、乗ってくる。長岡からは新潟行きに乗り換え。こちらもE129系だが、4両編成。ボックスシートに座る。初日の最終ランナーは東三条19:25発の弥彦線経由柏崎行き。E129系の2両編成で、三条で乗ってきた高校生がそのまま移ってきた格好になる。2駅目の燕三条で降りる。改札口があるとのことだったが、在来線の改札口は無人で、ICカードの改札機があるだけだった。泊まるホテルは燕三条の駅前、新幹線の線路沿いにある。1階に居酒屋があり、そこでタレかつ丼と栃尾の油揚げを頼んだ。食事の後は風呂。ビジネスホテルなので各部屋にユニットバスはあるが、10階に展望風呂がある。大浴場があるなら使いたい。10階の大浴場で足を伸ばしてお湯に浸かった。

 昨日(18日)は弥彦線に乗って燕三条のホテルに泊まったのだが、夜なので景色は見えない。燕三条5:50発に乗って東三条に戻る。E129系の2両編成。その列車がそのまま弥彦行きになる。弥彦では彌彦神社を参拝。神社は駅から歩いて15分ほどのところにある。参道には旅館や店が並んでいるが、朝早すぎるのでどこも開いていない。弥彦7:20発に乗って吉田に行き、吉田からは新潟方面の列車に乗り換える。新潟を経由して長岡に行くのだが、ラッシュ時に走るのでE129系だが6両編成となっている。早速高校生が乗ってくるが、今日(19日)は土曜日。制服姿の高校生も多く、部活なのか授業なのかはわからない。高校生は学校のある駅で降り、また乗ってくるの繰り返し。新潟に近づくにつれほかの客も乗ってくるが、休日なので立っている人も扉付近にいるだけ。6両は平日に対応してのものだろう。(続く)

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秋の東北へ、普通列車の旅(1)

 千種6:23発の中津川行きに乗る。中央線なので、315系の8両編成、ロングシート。中津川まで行くのはこれが最初なので、意外とよく乗っている。座席の空いているところを見つけて座った。中津川で乗り換え。名古屋からの列車は改札に面している1番乗り場に着いたので、階段を上り下りして2番乗り場から出る松本行きに乗る。こちらは313系の2両編成、転換クロスシートの車両。相席にしたくなくて立っていたが、2駅目の坂下に高校があり、そこで降りる生徒が多く、車内は一気に空く。無人駅なので一番前からしか降りることができないが、坂下で「しなの」の通過待ちをするので、時間はある。坂下で岐阜県は終わり。長野県に入って最初の駅、田立で乗って次の南木曽で降りる高校生もいるが、数はあまり多くない。このまま塩尻まで行くかと思ったら、木曽路にもインバウンドの波が押し寄せている。塩尻までの間で唯一、後ろの車両の扉が開く木曽福島で結構乗ってくる。3駅先の藪原で降りる人が多かったが、これから木曽路を歩くのだろうか? 山を越えて奈良井まで行くのだろうか?

 塩尻はJR東日本とJR東海との境の駅。千種から日出塩までと日出塩から塩尻までの2枚の切符を使ったので、駅員に渡して改札を出る。ここでしなければならないのが、切符の購入。「青春18きっぷ」のシーズンは終わっているので、今回買うのは「北海道&東日本パス」、JR北海道とJR東日本、あと一部の第三セクターの普通列車が7日間乗り放題の切符だ。指定券券売機ですぐに買うことができた。JR東日本に来て最初に乗るのは、塩尻10:00発の辰野行き。中央線なのでかつては特急なども走っていた幹線なのだが、みどり湖経由のルートができたためにローカル線になっている。忘れたころに辰野と塩尻を結ぶ列車が行ったり来たりするだけの路線だ。車両はE127系の2両編成、西側だけがセミクロスシートになっている。ワンマンだが、運転席の横にも係員がいて、運賃の収受を行なっていた。

 辰野からの折り返しは、11:00発の塩尻行き。辰野まで来た車両がそのまま折り返す。行きよりは乗っている人が多いようにも見えたが、似たり寄ったりでガラガラだ。十分にボックスシートを占領することができる。この折り返しで少し早いが、お昼にする。お昼は塩尻で買った「山菜釜めし」。支払いは「モバイルICOCA」で行なった。どうやらスマホのカバーを外して、電源を入れて暗証番号を入れてロックを外すと上手くいくようだ。アプリの起動まではいらない。「山菜釜めし」は名前の通り山菜が載っているので、ほかの駅弁に比べると健康的か? 終点の塩尻に着くが、降りない人が多い。実はこの列車、そのまま塩尻11:43発の長野行きになるのだ。私もそのまま乗って松本まで行く。

 松本でアルピコ交通に乗り換え。アルピコ交通が出る7番乗り場に行くが(改札を出ずに乗り換えできる)、交通系ICカードが使えないことに気付き(2027年春ごろから使えるようになる)、いったん改札を出る。カードの「SMART ICOCA」で新島々までの切符を買い、12:09発の新島々行きに乗る。「モバイルICOCA」の時代になってもICカードは必要なようだ。車両は元東武のもので、日比谷線直通用の車両が改造されてアルピコ交通に来ているのだ。インバウンドの観光客も見られる。終点は新島々。先にも線路が伸びている。元々はもうひと駅先が終点だったのだが、台風災害で廃止になり、新島々止まりとなった。いったん降りて、折り返しの列車に乗る。JRからそのまま乗った人が多く、精算の行列ができている。私は松本で切符を買ったのですぐに出ることができたが、帰りの切符を買わないといけない。前の人が手間取っていたようで、時間がかかる。隣にもクレジットカード専用の券売機があったのでそれで買って、何とか間に合う。(続く)
(参考:アルピコ交通ホームページ https://www.alpico.co.jp/traffic/datas/files/2026/06/01/98bfc8f3b50a90141ff86a31a9dc261055affb2b.pdf)

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秋の東北へ、普通列車の旅(0)

 9月18日から9月22日にかけて、秋の東北に出かけてきました。その時の様子を明日から何回かに分けて書きます。

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三江線の代替バス、利用者が少なく2027年3月に廃止へ

 三江線は2018年に廃止になり、その後はバスになりました。バスは三次と江津を直接結ぶのではなく、細かいバスを何度か乗り継いでいきます。そのいくつか乗り継いでいくバスのひとつが、石見川本と江津を結ぶ、江津川本線。1日4.5往復しています。

 ところがその江津川本線ですが、2027年3月に廃止されるようです。バスを運行している石見交通によれば、廃止の理由は利用が低迷していること。2024年10月から2025年9月の間の1日あたりの輸送量は5.4人と少なく、そのため廃止する方針になったのです。

 沿線自治体の江津市と川本町は石見交通に対して廃止の見直しを求めていますが、利用者が少ないのが事実である以上、何もせずに存続できることはありません。存続させるならば、何らかの補助が必要になるのは当然のことです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260916-GYO1T00069/)

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「ようおこし30hパス」発売

 Osaka Metroは10月1日から、「ようおこし30hパス」を発売しています。2027年9月30日までの期間限定です。使用開始から30時間、舞洲を含むOsaka Metro全線が乗り放題となるデジタル乗車券です。値段は大人1200円、子供600円です。「e METROアプリ」で購入して、顔情報をアプリに登録しておけば、顔認証改札を利用することもできます。

 Osaka Metroにはすでに同じようなフリー切符があるのに、なぜこのようなものをつくったのでしょうか? 新発売の「ようおこし30hパス」は、これまでのデジタル乗車券の利用傾向を踏まえて、大阪を観光する人などがより利用しやすいものになるように、有効期間を見直したものです。

 そのため、既存の「Osaka Metro 26時間券」、「Osaka Metro 48時間券」は廃止されることになりました。発売終了は9月30日で、10月1日3時(深夜です)の利用開始期限を過ぎれば、使用開始も払い戻しもできません。廃止のプレスリリースが9月24日に出たことを考えると、使用はともかく、払い戻しもできないのは厳しいです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news/ticket/20260924_youokoshi_30hpass.php)

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富山地鉄、「市内電車1日フリーきっぷ」発売

 富山地鉄は10月1日から、「市内電車1日フリーきっぷ」を発売しています。市内電車全線と鉄道線の電鉄富山-南富山間が1日乗り放題で、大人650円、子供330円です。切符はスクラッチ式になっており、事前に利用する年月日をコインなどで削り、利用の際には運転士や駅員に使用日の表示面を提示します。スマホでなく、今どきスクラッチ式とは珍しいです。

 そもそも、今まで富山地鉄に市内電車の一日乗車券はなかったのでしょうか? 実はすでにありました。「市内電車・バス1日ふりーきっぷ」というもので、市内電車と鉄道線電鉄富山-南富山間、そして富山駅前から280円区間のバスが1日乗り放題の切符です。こちらもスクラッチ式です。この切符、9月まで大人650円、子供330円だったのですが、10月1日に値上げされ、大人750円、子供380円になりました。「市内電車1日フリーきっぷ」は、バスに乗ることができない代わりに価格を維持した商品だったのです。
(参考:富山地鉄ホームページ https://www.chitetsu.co.jp/?p=84777、https://www.chitetsu.co.jp/?p=1002)

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10月5日から内房線長浦-木更津間の運行を再開

 JR東日本の内房線は、9月の台風25号で大きな被害を受け、姉ケ崎-木更津間が運休しています。被害は大きいようで、復旧まで3か月はかかると見込まれています。

 バスで足りる程度の需要の路線なら代行バスを走らせたらいいのですが、内房線のこの区間は利用者が多く、とてもバスだけで対応できる区間ではありません。そこでJR東日本は長浦で、千葉寄りに折り返し設備をつくることによって長浦-木更津間での鉄道の運行を再開させ(複線で運行します)、被害が大きかった姉ケ崎-長浦間のみをバスで代替させることにしました。以前とは話が変わりますが、長浦-木更津間の運行が再開するのです。

 長浦-木更津間の運行が再開するのは、5日のこと。5時台から21時台まで、1時間に2本程度の運行を行います。朝夕の時間帯は、通常の2~3割程度です。そして、引き続き鉄道の運行を取り止めている姉ケ崎-長浦間は、5日から代行バスの運行を始めます。小湊鐵道や都営バスによる臨時バスは役割を終えるということになりますが、今度は代行バスとして使われるのでしょうか? 代行バスは、6時台から20時台まで走ります。ただ、代行バスはさらに輸送力が小さく、鉄道の1~2割しかカバーできません。所要時間はかかりますし、混雑時には待たされることもあります。千葉-姉ケ崎間は鉄道が使えますが、朝夕の時間帯は通常の3割程度しか走りません。日中でも7割程度です。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/aas/20261003_c01.pdf)

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