西武の「サステナ車両」は東急と小田急

 以前、西武が他社の中古車を買うという内容の記事を書きましたが、その続報です。

(この記事は未完成です)

(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20230926_sasutenatrain.pdf)

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「南海・泉北1日周遊きっぷ」、10月と11月に発売

 南海及び泉北は、10月1日から11月30日までの間、南海及び泉北が1日乗り放題となる、「南海・泉北1日周遊きっぷ」を発売します。

 「南海・泉北1日周遊きっぷ」は、10月1日から11月30日までの間、南海と泉北の各駅等(無人駅など一部を除きます)で購入することができ(9月23日と24日に、難波で先行販売を行っていました)、値段は2000円です。子供の設定はありません。

 また、この「南海・泉北1日周遊きっぷ」を購入した人には、「『Pokémon GO』パートナーリサーチ」への参加券ももらえます(数に限りがあります)。道具や特別なポケモンを手に入れることができるようです。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230901.pdf)

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北陸新幹線開業で越美北線値上げ

 北陸新幹線金沢-敦賀間開業により、北陸線金沢-敦賀間は並行在来線となりJRから分離されますが、次のような困った問題も出てきます。

 どういう問題かと言えば、福井と越美北線の各駅との間の運賃が上がること。越美北線は福井のひとつ敦賀寄りの駅、越前花堂で分岐します。今は北陸線も越美北線も同じJR西日本ですが、北陸新幹線開業により福井-越前花堂間は第三セクターのハピラインふくいになりますので、2社にまたがることになり、運賃が上がってしまうのです。ハピラインふくいは値上げを行いますので、その点でも運賃が上がります。福井県とJR西日本は割引を設定することにより、値上げ幅を30%以下に抑えるようにすることを考えています。

 越前花堂が北陸線単独、あるいは越美北線単独の駅だったらこういうことにならずに済んだのですが、今となってはどうしようもありません。富山のように枝線を北陸新幹線並行在来線会社が運営しようとする動きもないので、越美北線がある限り、値上げの問題はついてきます。割引に期待するしかないです。

 越美北線にはこういう話もあります。越美北線の本数は少ないですが、並行して京福バスも走っています。これを使うのです。どういうことかと言えば、10月1日から2024年3月31日の間、越美北線の定期券を持っている人は、400円を払えば京福バスに乗ることができます(事前に割引利用券を手に入れることが必要です)。福井発22時台など、越美北線の列車が走っていない時間帯には、ありがたい施策です。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230905-OYO1T50002/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/128304、福井県ホームページ https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/sokou/koukyoukoutuu/sougoriyou.html)

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北吉原の橋上駅舎が消えていた

 室蘭線の北吉原は、日本製紙白老工場の最寄り駅。国鉄時代、普通列車の一部は通過するのに、停車する急行があるという、妙な駅でした。

 この北吉原ですが、駅舎は線路の上にありました。橋上駅舎でした。しかし、どうやらそれは消えてなくなったようで、上下線別に待合室があるだけです。上下線をつなぐ跨線橋の類もありません。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/network/station/station.html#4324)

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鳥になった気分で関門海峡を飛ぶ?

 関門海峡には橋もトンネルもあり、いろいろな手段で行くことができます。中にはトンネルで歩いて行くこともできます。

 そんな関門海峡ですが、空を渡るものが計画されています。計画しているのは下関市にあるレジャー施設の管理運営会社、ケイエムアドベンチャー。関門海峡にワイヤロープを渡して、滑り降りるのです。標高268メートルの下関の火の山公園と標高70メートルの北九州の和布刈公園との間をつなぎ、最高速度110キロで関門海峡を渡ります。所要時間はたった90秒です。利用料金は28000円を予定しています。実現すれば、全長1740メートルで、日本一の長さとなります。鳥になった気分で関門海峡を渡ることができ、愛好家などがやってくると見込まれています。下関、北九州の両市も観光客が見込めるとして支援を考えています。

 このジップラインは2025年春の開業を目指していますが、いろいろ難しい面もあります。関門海峡は外国船も行き交う国際航路であるので、海上保安部など10以上の許認可が必要になります。両端の鉄塔やワイヤに十分な強さを持たせる必要があり、船の航行を妨げないように建設作業にも注意を払う必要があります。事業費も約15億円かかるとされています。金融機関からの借り入れのほか、クラウドファンディングで調達することも考えているようです。
(参考:西日本新聞ホームページ https://nordot.app/1071963626461692560?c=996030135055417344)

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年末、岡山市内発着の路線バスが200円均一に

 岡山市は、12月から2024年1月3日の間、岡山市内を走る路線バスの運賃の上限を200円とします。

 このキャンペーンは、岡山市内だけが安くなるのではありません。一部分でも岡山市内を走ればよいのです。例えば、岡山から真庭市の中国勝山まで通常なら2200円かかりますが、ここがたったの200円になります。平日もこの200円の制度は適用されますので、通勤や通学でも使えます。

 このほか、2500円でタクシーを4000円分使うことができるチケットも11月から発売します。この施策により、燃料高騰などで苦しむ公共交通の利用促進を図りたいとしています。
(参考:FNNホームページ https://www.fnn.jp/articles/-/578615)

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北陸新幹線金沢-敦賀間の特急料金

 前の記事で予告したとおり、北陸新幹線の特急料金について書きます。

 22日、JR西日本は国交相に対して、北陸新幹線金沢-敦賀間に関わる特急料金について、認可申請を行いました。この認可申請の内容及び実際に適用される運賃や特急料金について説明したいと思います。

 北陸新幹線金沢-敦賀間は、並行する北陸線金沢-敦賀間が新幹線開業とともにJRから分離されるので、運賃や料金は建設キロを元に計算します。上越妙高-金沢間と考えかたは同じです。このため、小松-敦賀間のように、在来線なら100キロ以上なのに新幹線なら100キロ以下になるということもあります。金沢-敦賀間の指定席特急料金は3170円(以下、通常期の数字を書きます)です。自由席は基本的に指定席特急料金から530円引きですが、隣駅だけは880円になります。ところで、越前たけふ-敦賀間の指定席特急料金は1410円になっています。自由席より530円高いだけですが、何か理由はあるのでしょうか? この結果、東京-福井間(北陸新幹線経由)は、運賃が8580円、指定席特急料金が7230円の合計15810円となります。現在の指定席特急料金は7760円なので、新幹線で便利になったにもかかわらず、530円安くなります。

 それでは、新幹線開業によって乗り換えの手間が増える関西、名古屋方面はどうでしょうか? さすがに乗継割引を廃止するだけでは酷なので、特例措置が用意されています。北陸新幹線富山-敦賀間と敦賀-大阪間の「サンダーバード」、敦賀-米原・名古屋間の「しらさぎ」を敦賀で改札を出ずに乗り継ぐ場合には、特急料金の割引措置があります。新幹線の自由席特急料金と在来線の自由席特急料金をそれぞれ1割引にし、指定席なら座席指定料金相当額として530円加算します。新幹線、在来線ともに指定席を利用する場合でも530円で構いません。このように計算した結果、本来なら5560円かかる金沢-大阪間の指定席特急料金が4570円になります。2割近い割引で、在来線特急が半額になる乗継割引より若干高くなる程度で済みます。なお、この制度の導入に伴い、「サンダーバード」及び「しらさぎ」の繁忙期等の区別が、北陸新幹線のものに統一されます。

 運賃を加えるとどうなるのでしょうか? 現在、金沢-大阪間は7790円しますが、9410円になり、1620円の値上げになります。金沢-名古屋間は7460円から9080円と1620円の値上げになります。しかし、すでに新幹線が開業している新高岡、富山の値上げ幅は小さく、中には富山-京都間のように、北陸新幹線金沢-敦賀間の開業によって値下げになるケースもあります。ちなみに、東京-福井間を米原経由で行けば、16950円になります(運賃計算の営業キロは変わらないと仮定、東京-米原間は「ひかり」利用)。北陸新幹線経由よりかなり高くなります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230922_00_press_hokurikushinkansennotokkyuu_1.pdf)

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JRグループ、乗継割引廃止

 JRの特急には、乗継割引という制度があります。乗継割引とは、新幹線と在来線の特急を乗り継いだときなどに、在来線の特急料金などが半額となるものです。本州と北海道、本州と四国の間では、在来線特急、急行同士でも割引になることがありました。新幹線の開業で在来線の特急が分断され、それによる特急料金の高騰を抑える目的で設定されました。

 ところがこの乗継割引、2002年の東北新幹線八戸開業のときに縮小されました。2011年の九州新幹線開業のときは小倉や博多で山陽新幹線とJR九州の特急を乗り継いだときの乗継割引が廃止され、2023年の春には岡山などで山陽新幹線とJR四国の特急を乗り継いだときの乗継割引が廃止になりました。そして2024年春、残っているJR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本の乗継割引が廃止になります。廃止日はJR東海とJR西日本が北陸新幹線の開業する2024年3月16日、JR北海道とJR東日本は未定です。チケットレスサービスが普及し、それに伴い乗継割引の利用者が減ったためです。これにより2024年春以降に残る乗継割引は西九州新幹線及び別記事で書く北陸新幹線敦賀での乗り継ぎにかかるものを除いてなくなることになります。

 乗継割引は新幹線と在来線を乗り継いだときに在来線特急が安くなり、お得なので、廃止は痛いでしょう。ただ、このような制度があるためにJRの料金制度が複雑になってしまう面もあります。「みどりの窓口」で買う正規の切符の値段を高くする代わりに、魅力的なインターネットでの割引切符を拡充するのが求められることでしょう。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/92c228a30aae6cd43730ecbceaaf7f38b02df982)

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開業から1年近くが経った、西九州新幹線に乗りに(5)

 軍艦島は長崎港から18キロほど離れているので、船で40分ほどかかる。そして、船が軍艦島に着いてから、上陸できるかどうかの判断がなされる。結構条件は厳しいようだが(2022年9月の実績では、軍艦島に上陸できたのは3割にも満たない)、問題はないようで、晴れて上陸することができた。上陸しても島内を自由に歩くことができるわけではない。決められた見学ルートを、ガイドの案内で行くだけだ。軍艦島には多くの建物があったが、結構朽ちてぼろぼろになっている。台風などの高波が激しく、しかも使われていない島なので、修理もしない。メンテナンスもしない。朽ちていくだけだ。だから今ある建物が次来たときもあるとは限らない。今この目で見ないといけないのだ。上陸時間は30分ほどで、後30分ほどで軍艦島の周辺をクルージングする。再び40分ほどかけて戻り、上陸証明書をもらって解散。ホテルで荷物を受け取り、県営バスターミナル2階の長崎県物産館でお土産を買う。路面電車の一日乗車券を見せると5%割引になった。

 ここまで来てようやく西九州新幹線の番である。新幹線の駅は路面電車からかなり離れたところに移り、結構歩かされる。富山みたいに路面電車が新幹線駅に乗り入れる計画もない。今後も歩かされることになる。博多までの西九州新幹線の切符はすでにインターネットで買っていて、朝のうちに切符に引き換えている。券売機での切符の引き換えに時間がかかると聞いていたからだ。「みどりの窓口」ではなくインターネットで切符を買わせることは間違ってはいないが、インターネットで購入した切符を「みどりの窓口」等で引き換えなくてもいいようにしなければならない。QRコードを表示して、スマホの画面かプリントアウトした紙をそのまま切符にすればよいのだ。また、1週間前までの発売という制約があるとはいえ、3200円は安い。2900円(割引の類はないようだ)の高速バスと大差ない。安いこと自体はありがたいが、裏を返せば部分開業に留まっているためスピードという西九州新幹線の長所がなく、価格で勝負しなければならない、ということを意味している。私が乗った「かもめ44号」はガラガラの状態で出発したが、途中の諫早や新大村で乗る人が意外と多い。諫早や新大村はバスが少なく、鉄道が優位に立っているのだろう。トンネルが多く、フェンスが高いため、車窓は望めない。車窓に関して言えば、バスのほうが明らかに優れている。

 フリーゲージトレインはまだ実用化されていないので、新幹線が途切れる武雄温泉で乗り換え。「リレーかもめ44号」は787系の8両編成だった。武雄温泉の時点でほぼ席が埋まっていたが、佐賀などでも乗ってくる。佐賀なら「2枚きっぷ」で自由席だと思っていたが、この区間でもインターネットの切符があり、指定席も安く買えるのだ。博多で山陽新幹線に乗り換え。「エクスプレス予約」で予約し、登録している「EX-ICカード」を自動改札機にタッチすればいいので、紙の切符に引き換える必要はない。博多から乗ったのは「のぞみ62号」。博多を出た時点ではガラガラだったが、途中から乗ってくる人は多かった。早速小倉から増えてくる。もっとも、私の隣は新大阪まで来なかったが。

 夕食の弁当は事前に予約している。いくつかの弁当から選ぶことができ、自分の席まで持ってきてくれる。博多の駅弁を頼んだが(本来は出水の業者だが、博多に有力駅弁業者がないこともあり、博多に進出しているようだ)、車内販売は広島からなので、広島で持ってきてくれる。広島を出てしばらくしてから持ってくると思っていたが、広島を発車するかしないかのうちに持ってきてくれた。いい時間の車内販売はあっても弁当は売り切れていることが多いので、時間に余裕がないときは使うとよい。さらに、東海道新幹線の車内販売が終了する今、山陽新幹線もいつまであるかわからない。そう思って、車内販売でアイスクリームを買ってデザートにした。
(参考:やまさ海運ホームページ https://www.gunkan-jima.net)

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開業から1年近くが経った、西九州新幹線に乗りに(4)

 ホテルで路面電車の一日乗車券を買い、チェックアウトせずに7時前にホテルを出る。ホテルの目の前が停留所である。観光客ではなく、通勤、通学客が使っている、朝の路面電車の実態を知ることができた。ICカードで支払う人がほとんどで、一日乗車券を使っているのは私ぐらいだ。2時間半ほどで長崎電気軌道のほぼ全線に乗車。ほぼと言うのは、朝夕だけのレアな4号系統に乗っていないので、観光通と浜町アーケードの間の渡り線に乗っていないからだ。元々浜町アーケードは(西隣と同じ)西浜町という名前だったが、名前が変わり、乗りつぶしを考えるうえでややこしくなったのだ。 

 ホテルに戻り、チェックアウトして(大きな荷物はホテルに預けたままにする)、出島に行く。出島は江戸時代、オランダとの貿易の拠点として使われていたところ。そのときの建物が復元されている。展示物も多く、こちらもかなりの時間がかかると思っておいたほうがよい。出島にはレストランもあるが、今日は臨時休業。洋食が食べたくなり、トルコライスを食べることができる店を見つけて入る。本職がインドカレーの店なので、トルコライスにさらにインドの要素が加わったか? 

 長崎の沖合に軍艦島という島がある。本当の名前は端島というが、軍艦島のほうがよく知られている。島の様子が軍艦に似ているからだ。元々そんな格好をしていたわけではない。炭鉱の島として注目され、狭い土地を有効活用しようと、高層の建物が次々と建てられたからだ。最盛期には6.5ヘクタールほどの島(しかも、何度も埋め立てて島を拡張している)に5000人以上の人が住んでいた。生活のための設備は充実し、学校、病院、商店があり、神社、寺、映画館、パチンコ屋まであった。ところが石炭が使われてなくなり、50年ほど前に炭鉱は閉山、島から人が消え、島は荒れ果ててしまったのである。そんな軍艦島に行くことができるツアーがあったので、それに参加することにしたのである。船の出航時刻は13:00、12:30までに手続きを済ませるように言われていたので、それに間に合うように大波止の長崎港ターミナルに行く。かなり人が多い。こんなにも多くて対応できるのか、と思えるぐらい。事前に印刷した誓約書を提出し、代金を払う。交通系ICカードも使えるが、310円の見学施設使用料は現金で払わないといけない。(続く)
(参考:「軍艦島」(軍艦島上陸・周遊クルーズ参加時にもらったパンフレット))

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