JR西日本が銀行業に参入

 明治のころならともかく、鉄道だけでは儲かりません。いろいろな関連事業を手広く行うことで、利益を上げています。

 そんな中、JR西日本が銀行業に乗り出すことになりました。新しく銀行をつくるのではなく、りそなホールディングス傘下にある、関西みらい銀行(本店大阪市、りそなホールディングスが100%の株を所有)の株を20%譲り受けます。JR西日本が関西みらい銀行の株を20%持つことになりますので、持分法適用会社となり、関西みらい銀行の損益も一部はJR西日本の決算に取り込むことになります。

 自社グループに金融機関が入ることにより、毎日発生するお金のやり取りも自社の銀行を通して行うことができます。「WESTER」の会員向けには何らかのサービスができることでしょう。それぞれ単体ではできなかったことができるようになるのです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASV4X21XBV4XPLFA005M.html)

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JR東日本、輸送密度の計算方法を見直し

 鉄道の利用状況は、切符の発売状況から算出されます。駅の窓口だけでなく、インターネットで買った分も反映されます。

 しかし、「えきねっと」で購入した切符を乗車変更したり払い戻ししたりしても、利用状況に反映されていませんでした(売上に反映されています)。かつては無視できるレベルの数字だったかもしれませんが、最近はインターネットでの購入が増え(2021年度からはクレジットカードを使用するときは予約と同時に決済しなければならないようになりました)、それによるキャンセルも無視できない値となっています。実際の数字とは合わなくなっているのです。

 そこでJR東日本は2026年度から計算方法を改め、「えきねっと」で購入した乗車券や新幹線自由席特急券を乗車変更したり払い戻ししたりした場合でも、旅客輸送量に反映させることにしました(新幹線の指定席特急券、在来線の指定席特急券、在来線の自由席特急券は従来から反映させています)。これにより、より実態に即した利用状況になります。2026年度計画・実績公表時から見直しを行い、2025年度については計算に時間がかかるため、いったん従来の計算方法で発表し、2026年度第1四半期決算公表時を目途に、見直し後の実績を公表する予定です。

 これによって、何が変わるのでしょうか? 旅客輸送量については、全体の旅客輸送量のほか、定期外の輸送量は新幹線も在来線も変わります。鉄道運輸収入については、全体の数字は変わりませんが、定期外のうち、各路線ごとの内訳が変わります(定期外収入の合計は変わりません)。「えきねっと」で買う人が多い、新幹線や新幹線に並行する路線で特に影響するようです。旅客輸送量については、どの路線も減少幅はともかく、減ることは確実です。鉄道運輸収入については、パイの切り分けかたが変わるのですから、逆に収入が増えるところもあります。JR東日本によれば、新幹線や関東圏以外の在来線が減り、関東圏の在来線はむしろ増えるようです。

 そして、多くの人が興味を持つであろう各駅の乗車人員、路線別の輸送状況(輸送密度も含まれます)、利用の少ない線区の経営情報については、2025年度の実績公表時から見直し後の計算方法を適用します。ただこれだと従来の数字との比較ができないので、2024年度の数字も見直し後のものを参考として公表します。その計算には時間がかかるので、2025年度の実績の公表は2026年度内に行うことを目標としています。ローカル線の輸送密度については、今までかさ上げされていた分が減り、より実態に合った、かつ厳しいものになります。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260427_ho01.pdf)

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E653系が583系風の塗装に

 「山形庄内夏の観光キャンペーン」は、「自然風土・精神文化・食が織りなす 山形庄内 癒しの旅」をテーマに、7月1日から9月30日の間、山形県の庄内エリア(鶴岡市、酒田市など)で行われます。

 これに合わせてJR東日本は、普段庄内地方を走っているE653系のうち1編成を塗り替えます。その塗装とは、特急用寝台列車の583系をイメージさせるもの。クリームと青の組み合わせです。7月18日の「いなほ3号」(新潟10:50発、酒田行き)から運行を始める予定です。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20260427-4393164/)

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「ニューレッドアロー」をリニューアルして観光特急に

 池袋線の特急は「Laview」に置き換えられ、10000系「ニューレッドアロー」が残るのは新宿線のみ。「小江戸」として走っています。

 しかし、この「小江戸」も2027年春には「トキイロ」に置き換えられます。そうなると「ニューレッドアロー」の出番はなくなると思われていましたが、どうやら1編成(最後につくられた10112編成、VVVFインバータ制御)だけはリニューアルされ、西武新宿と本川越を結ぶ新たな観光特急として生まれ変わります。

 2028年度から運行を始める新たな観光特急は、半個室やソファ席があります。また、バーカウンターがあり、軽食やドリンクを提供します。そして、この観光特急のデザインは、タイムボカンシリーズや「機動戦士ガンダム」などのメカニックデザインを行った、大河原邦男氏です。鉄道車両は初めての仕事です。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20260421_10000renewal.pdf)

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JRの割引切符廃止で名鉄の券売機混雑

 このところ、休日の午前中、豊橋の名鉄切符売り場が混んでいるようです。券売機も窓口も混んでいるようです。特に、豊橋鉄道渥美線の列車が新豊橋に着いたときは混雑が増すようです。

 列に並んで何を買うのでしょうか? どうやら人気なのは、名鉄名古屋や金山に行くときに使えるお得な回数券、「なごや特割2土休日」のようです。通常片道1270円の豊橋-金山・名鉄名古屋間ですが、休日に限り2枚つづりの回数券を売っていて、1560円です。1枚あたりにするとたったの780円です。平日は「なごや特割2土休日」は使えませんが、代わりに2枚1780円の「なごや特割2平日」が使えます。1枚あたりにすると890円です。なお、「なごや特割2平日」は休日でも使えます。この切符は2005年から売っているお得な切符ですが、この春、ライバルに大きな動きがあったのです。

 それは、ライバルのJR東海がお得な切符の発売を止めたこと。3月末で「JR名古屋⇔豊橋カルテットきっぷ」等が廃止されたのです。代替商品として新幹線に安く乗ることができる「EX早特1」が売られていますが、新幹線なので速さはともかく、値段も名鉄に比べると高いので、商品の性格は異なります。

 JRに比べて名鉄が壊滅的に遅い名古屋-岐阜間とは違って、豊橋-名古屋間はJRの在来線と速さでも競争できます。3月のダイヤ改正では休日午前中の豊橋発名鉄岐阜行き特急5本を2両増結し、8両編成にしました。いずれはライバルがいなくなった名鉄が値上げすることも予想されますが、ある程度コンスタントに使うのなら事前に買っておくか、当日少し早めに駅に行くしかないでしょう。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/534dce641c12c1feee5d15c01203bcd548a401ae)

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「ユニバーサルサービス料金」でどの路線も維持して良いわけではない

 電話料金には「ユニバーサルサービス料金」が課されます。国内全てで電話が使えるように、全ての利用者に課されます。これと同じ理屈で、鉄道の利用者に「ユニバーサルサービス料金」を課すという話が出ています。国交省の中につくられた検討会でそういう話が出ているのです。

 まず鉄道を巡る現状から見ていきましょう。ローカル鉄道は人口減少のために利用者が減少し、それなのに道路は整備され、まちづくりも車があることを前提にしています。まだそれだけなら現状維持で何とかなるかもしれませんが、自然災害で線路に被害が出たら、廃止の話が急浮上します。ただそういうときでも地元自治体は廃止に反対します。大してお金も出さないのに。当てにしているのは新幹線や大都市圏の通勤鉄道といった黒字路線の利益で、それで補填するのが当然だとしています。

 国交省の検討会でもそのような現状認識はしているようで、全ての鉄道を残すことは現実的ではなく、必要なところに積極的な投資を行い、そうでないところは輸送密度等の客観的な基準で切り分ける必要があるとしています。地域住民以外にも鉄道の便益があるのなら、そこについては国がそれなりの負担をすべきだとしています。黒字路線の利益でカバーするという内部補助については、比較的利用の多い路線のサービスの向上については是認しています。鉄道事業者も全ての内部補助を認めないわけではありません。誰も乗らない路線の赤字の穴埋めのような、過度なものを問題としているのみです。

 国も地方自治体も鉄道事業者も自らの負担を嫌い、負担を押しつけ合っています。そんな中で出てきたアイデアが「ユニバーサルサービス料金」です。電話料金のように利用者のみに払わせるのか、あるいは森林環境税のように全員に定額の負担をさせるのかはともかく、ローカル線とは縁もゆかりもない人も負担しないといけないのです。試算はいろいろありますが、バリアフリーのときのように、運賃に10円を上乗せすればローカル鉄道(JR、私鉄、第三セクターを問わず輸送密度が2000人未満のもの)の赤字を埋めることができるとも言われています。

 計算上はそれで良いかもしれません。しかし大切なのは、縁もゆかりもない人がお金を払ってでも維持すべき鉄道なのか、ということです。鉄道が得意とする高速輸送や大量輸送がないところまで維持する必要はありません。特急や貨物列車が走らない路線まで、国の幹線ネットワークを構成するとして維持する必要はありません。かつてはローカル線でも貨物輸送をやっていましたが、今の貨物列車はごく一部の条件の整った路線しか走ることができません。山陰線レベルで何とか、というところです。ただこれもDD51があったからできたことで、DF200が対応できるかどうかはわかりません。国の幹線ネットワークとして維持すべき路線は、特急と貨物だけを維持します。国の幹線ネットワークからは外れていますが、それなりの通勤、通学輸送が見込めるところは、第三セクターにしてでも鉄道を維持します。どちらもないところは、地元が全てのお金を出さない限り、残念ながら廃止になるのを容認します。こういう仕分けで良いのではないでしょうか?
(参考:DIAMOND online https://diamond.jp/articles/-/388326)

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この30年間で鉄道はむしろ延びている

 鉄道の廃止の話はよく聞きますが、実際のところ、廃止された鉄道と新たに開通した鉄道とでは、どちらが長いのでしょうか?

 1996年度から2025年度までの30年間で廃止されたのは合計で1366キロです。全国の鉄道網は約2.7万キロなので、5%ほどが廃止されたのです。地域別に見ると、北海道が約1/3の497キロを占めています。廃止になった鉄道を年代別に分けると、1996~2005年度が387キロ、2006~2015年度が445キロ、2016~2025年度が534キロです。JRと私鉄の別では、JRが680キロ、私鉄が686キロです。

 これに対して、同じ1996年度から2025年度までの間に新たに開業した鉄道は1913キロ、廃止された鉄道よりも546キロも長いのです。新しく開業した鉄道のうち、新幹線が1156キロを占めています。

 鉄道の廃止は悲しいことですが、大半はすでに使命を失ったものであり、残念ながら仕方のないこととも言えます。全ての鉄道を維持しなければならないわけではないのです。これに対して新しくできたのは新幹線のほか、大都市近郊の鉄道が主体でしょう。車が行き渡り、道路が整備された今になっても鉄道をつくる価値があると判断されているのです。

 バスどころかジャンボタクシーでも間に合う鉄道を無理に維持するのではなく、社会的に価値のあるものには国や地方自治体も積極的に投資することによって、トータルとして鉄道が発展すれば、それで良いのではないでしょうか?
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/1d471aa6530a3b8b2471afede0e733eff9c47bc2、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20260406-GV5KTMJ4JFIOHKOK7NY2LR5TN4/)

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南大阪線に「すわれ~る」

 話題となる特急用車両はコンスタントにつくられるものの、一般車両はなかなかつくらなかった近鉄。ようやく重い腰を上げて、新型一般車両をつくることにしました。新型一般車両は南大阪線等にも入ります。6A系と言い、2026年度に4両編成3本、2027年度に4両編成2本が投入されます。2002年の6820系以来、24年ぶりの新車です。

 6A系は、南大阪線、吉野線、長野線、御所線に入ります。5月19日から運行を開始します。8A系と同じく赤と白のツートンカラーで、ベビーカー・大型荷物対応スペースの「やさしば」、ロングシートとクロスシートを切り替え可能なL/Cシート(南大阪線系統でL/Cカーを導入するのは初めてです)、夏期や冬期の車内保温のため乗客が個別に扉を開閉することができるスイッチ(6A系だけで走るときのみ使えます)、バリアフリー対応の多目的トイレを備えています。

 そして近鉄は6月1日から、この6A系を使って、一般車両での有料座席指定サービスを始めます。「すわれ~る」と言います。平日夕方ラッシュ時の18:50に大阪阿部野橋を出る吉野行き急行(6両編成、ただし後ろ2両は橿原神宮前まで)の先頭1両を使って、有料着席サービスを使います。近鉄なら特急がたくさん走っていて、有料座席指定サービスも特急を使って行うものと思っていたので、意外な話です。近距離の人にも特急に乗ってもらいたかったら、古市に停まる時間帯を拡大すれば良いだけですから。

 「すわれ~る」は車端部のロングシートを除いて、クロスシート状態にして運行します。36席あります。座席が確保できるのは大阪阿部野橋から古市までですが、古市から先もそのまま座っていくことができます。「すわれ~る」の値段は300円ですが、6月30日まではオープニングキャンペーンとして200円です。

 「すわれ~る」に座ることができる「すわれ~る券」は乗車当日の5:30から発売します(6月1日は10:00から)。スマホからの「すわれ~る」予約サイトのみの発売で、駅では発売しません。対象列車が1本しかないので、スマホからの予約だけにしたのでしょう。支払いはクレジットカードかPayPayで行います。
(参考:近鉄ホームページ https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/3007664f7a484711b483e49e4a5c5763/20260420rw_v2.pdf、https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/45f8acb192d94f8bbb0d72b4497765ab/20260420rw2.pdf)

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JR九州で無線式列車制御システム

 列車を安全に走らせるために必要な設備は、数が多く、しかも複雑な構成になっています。これでは、少子高齢化や人口減少が進む中で交通ネットワークを維持することができません。

 そこで、これまで無数のケーブルを使ってやってきた列車制御を、無線に置き換えるという取り組みがいろいろな鉄道会社で行われています。JR九州でも無線式列車制御システムを導入することにしました。これまで検討や実験を行ってきましたが、実用化に向けての評価を終えたため、実際に長崎地区に導入することにしたのです。

 JR九州での無線式列車制御システムの特徴は、公衆回線ネットワークを使うこと。東京メトロのCTBCでは専用の無線通信網を使っていますが、JR九州のは公衆回線を使うため、コストが抑えられるのです(公衆回線を使うことにより、セキュリティ面の問題は出ますが、それについては解決したのでしょうか?)。JR九州が持っているGOA2.5の技術も活用します。

 JR九州での無線式列車制御システムは、2028年度に長崎線喜々津-長与-浦上間で導入します。2032年度には諫早-市布-長崎間、2033年度には大村線ハウステンボスー諫早間に導入します。ハウステンボスから江北方面、佐世保方面は電化されているので、YC1系だけで統一できるハウテンボス以南に絞ったのでしょう。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2026/04/16/20260415_Introduction_of_a_wireless_train_control_system_using_public_lines.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC152OP0V10C26A4000000/)

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松江発出雲市行きの「サンライズエクスプレス」

 8月1日と8月2日は、松江水郷祭湖上花火大会が開催されます。それに合わせてJR西日本は、その花火の観覧に加えて、宿泊場所として「サンライズエクスプレス」を用意したプランを4月14日から発売しています(5月11日現在、完売しています)。

 このプラン、「~宍道湖を彩る圧巻の花火と寝台列車の夢の競演~2026松江水郷祭ドリーム・サンライズエクスプレス2日間」というタイトルが付けられています。当日(8月1日)は、松江水郷祭湖上花火大会を限定席で約60分見てから、松江から「サンライズエクスプレス」に乗ります。松江発22:30ごろの予定です。「サンライズエクスプレス」は米子で折り返すようですが、米子を含めて途中駅での乗り降りはできず、翌2日8:52ごろに到着する出雲市まで乗り続けることになります。出雲市に到着したら、解散です。まだ9時前なので、朝から出雲の観光を楽しむことができます。

 値段は座席によって異なりますが、一番安いのは「ノビノビ座席」の上段の10000円です。一番数が多いのは、72席ある「シングル」で、1階は24000円、2階は25000円です。食事はついていませんが、花火観覧のときに使える「やくも」のロゴの入った椅子、島根県立美術館のチケット、松江市内の温泉施設の割引券がついています。「サンライズエクスプレス」にはシャワーもありますが、「シングルデラックス」など、一部の席の利用者しか使うことはできません。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/04/14/items/260414_00_press_suigosai_sunrise.pdf)

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«仙台空港鉄道、全列車4両編成化か?