整備新幹線の新規着工について
九州新幹線が開業して半月、滑り出しは好調のようです。九州新幹線に乗りに行った友人も多いです。私も早く乗りに行きたいです。
さて、新たに整備新幹線の着工を行う区間が追加されるようです。各種の報道によれば、新規に着工されるのは、北海道新幹線新青森-新函館間、北陸新幹線富山-石動間及び金沢-松任車両基地間、長崎新幹線武雄温泉-諫早間です。また、現在着工している区間など(東北新幹線八戸-新青森間、北陸新幹線長野-金沢間、九州新幹線博多-新八代間)は開業時期を当初の予定より2年程度早め、2010年ごろに開業させるようです。
新幹線そのものは鉄道が得意とするもののひとつである都市間の高速輸送にさらに磨きをかけるものであり、積極的に進めていきたいものです。ただ、問題になるのは今回新規に着工される区間です。収益力が高いにもかかわらず、北陸新幹線の新規着工区間から松任車両基地-福井間が外されているのです。代わりに入っているのが長崎新幹線。あまり必要性を吟味せずに、単に3つの新幹線のバランスをとっただけとしか思えません。
北陸は首都圏のみならず、関西圏や中京圏との交流も多いです。しかし、現状では首都圏のみ改善され、需要の多い関西圏や中京圏への改善はまったくなされません。「北陸新幹線は航空機との競争が激しい東京方面さえつくればよい」という話もありますが、それは東西両方に需要のある北陸の特性を無視したものでしょう。今回の新規着工区間に松任車両基地-福井間が盛り込まれないならば、その関西圏、中京圏への改善は良くても20年ぐらい遅れることでしょう。
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