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逆転の発想で好調な旅館

 かつて1泊2日の宴会付温泉への社員旅行が盛んだったころ、どこの温泉も団体客向けの豪華な旅館をつくることを競い合っていました。ところが休暇が増えて日本人の休みの使いかたがうまくなるにつれて、客も団体中心から個人や小グループが中心になっていきました。この流れに乗り遅れた温泉地が、今、苦しんでいるといわれています。

 ところが21世紀の今になっても団体客向けの豪華旅館で好調なところがあります。その旅館は福島県石川町の「八幡屋」。800人を収容する大旅館です。近くに観光名所がないのに、宿泊客は年間19万人、売上は37億円です(データは2002年のもの)。

 どうしてこんなにも好調なのでしょうか? その原因のひとつは団体客への特化。団体客は、宴会などで宿泊費以外にもたくさんのお金を使います。ほかの旅館が個人客を取り込もうとして中途半端になってしまったのですが、八幡屋はそこに特化したのです。もうひとつは、営業力の強さ。八幡屋は、ほかの大規模旅館のように旅行代理店に委託販売していません。もちろん最初は知名度も低かったのですが、地道に営業をしたことで今の知名度を築いたのです。

 一見、世間の流れとは逆のことをしているのですが、それでも好調な経営。経営には「こうすれば儲かる」という方程式はありません。そこが面白いところです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000001-mai-l07)

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