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借金してでも?

 新聞やインターネットの報道によれば、自民党は来年度に北海道新幹線新青森-新函館、北陸新幹線富山-松任車両基地、長崎新幹線武雄温泉-諫早の3区間を着工する方針です。建設の財源には将来の公共事業費も含まれています。

 このWeblogにも何度か書いていますように、新幹線は鉄道が得意とする都市間輸送に磨きをかけるものであり、今後も積極的に推進していきたいものです。しかし、今回着工する予定の区間は、借金をしてまでつくるだけのものでしょうか?

 現在建設中の区間(東北新幹線八戸-新青森、北陸新幹線長野-富山、九州新幹線博多-新八代)はいずれも優秀な区間で、ここの開業時期を2年程度早めるのは正しい判断です。借金してでも早期に開業することが許される区間です。しかし、今回着工される予定の区間は、それぞれに問題を抱えています。北海道新幹線は、JR東日本に利益の一部を負担してもらわない限り、採算が取れません。北陸新幹線は採算には問題はありませんが、金沢駅で乗り換えることにより大阪・名古屋方面への利便性が悪化する恐れがあります。長崎新幹線は、肝心な地元自治体の同意を取り付けていない状態です。

 現在建設中の区間の開業が見えてくる3~4年ぐらいあとまで、新たな着工は見送っても良いかもしれません。もし着工が必要ならば、予算を確保すればいいのです。整備新幹線は無駄な新幹線ではなく、北海道新幹線も北陸新幹線も最終目的地の札幌や大阪までつくればかなりの効果が見込まれます。早く予算を確保して全線開業してもらいたいです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000631-jij-pol)

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