理科の先生が社会を教える
千葉市内のとある中学校では、生徒の数が減少したため(全校生徒251人)、社会の教師の数が足りません。そこで、学校は2年生の社会の授業を理科の先生が受け持つことになりました。しかし、理科の先生は全く社会のことについてはわかりません。授業も配ったプリントの問題の解答を自分で調べることが中心で、講義はほとんどないようです。この学校では、家庭科の教師もいないので、音楽の先生が代わりに授業をしています。
中学校・高校の教師は科目ごとに免許がありますが、学校に教える教師がいない場合は、教育委員会の許可を得ることによって、免許を持っていない科目でも教えることが出来ます。しかし、この許可制度は僻地の学校など、どうしても教師が足りないところを念頭においたものであり、あまり多用すべきものではありません。教師の数が増えればそれに越したことはないのですが、それも予算の関係でなかなかうまくはいきません。実際、千葉市においても、1人の教師が2つの学校で教えているところもありますので、それをもっと広げていったほうがいいでしょう。今のままでは教える先生もまともな授業が受けられない生徒も不幸です。
(参考:朝日新聞7月18日朝刊 大阪13版)
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