貴志川線に乗ってきました
南海電鉄は10日、和歌山と貴志を結ぶ貴志川線を来年9月で廃止することを発表しました。10年以上、年間5億円程度の赤字が続いているためです。今日、数年ぶりに乗りに行ってきました。
貴志川線の始発駅は和歌山駅。JR阪和線などが通っているJRのターミナル駅で、南海の他の路線とは接続していません。そのためでしょうか、南海で唯一「スルッとKANSAI」を使うことができない路線となっています。JRの駅の片隅に貴志川線のホームがあり、JRの切符を係員に見せて貴志川線の切符を買います。
ホームには2両編成の電車が停まっています。もともと高野線の急行として活躍した電車を改造したもので、車掌がいないワンマン運転です。電車は基本的に30分間隔での運転ですが、途中の伊太祁曽<いだきそ>までは朝夕15分間隔となる時間帯もあります。
20人程度の乗客を乗せて昼下がりの和歌山駅を発車。しかし、2、3駅ほどで半数ほどの人が降りてしまいます。30分あまりかけて終点の貴志に着いたときは乗客は5人ほどになっていました。貴志からはコミュニティバスでJR和歌山線の駅に行こうかとも思いましたが、時間がなかったのでそのまま折り返します。行きよりは乗客の数は多かったです。
参考にしたインターネットの記事によると、乗客が一番多かった30年前より半減したとはいえ、まだ年間約200万人の人が使っていて、バスで賄うのは厳しいようです。そうなれば、鉄道で残さないといけないのですが、気になるのは和歌山市長の態度です。市長は全国各地にある第3セクター鉄道が赤字に苦しんでいるのを理由に、第3セクターでの運営に消極的なのです。しかし、南海に代わって引き受けてくれる会社がない以上、地方自治体がある程度負担をしなければならないのではないでしょうか? 「鉄道は残して欲しい、でもお金を出すのは嫌」では何も解決しないのです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040803-00000285-mailo-l30 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040811-00000276-mailo-l30)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- ハピラインふくい、2025年3月のダイヤ改正で武生-敦賀間増便か?(2024.10.14)
「南海・泉北」カテゴリの記事
- 銚子電鉄、南海2200系をもう1編成譲受(2024.08.28)
- 南海7100系が緑の旧塗装に(2024.07.30)
- 「天空」と「青の交響曲」を乗り継ぐツアー(2024.06.28)
- 「泉北ライナー」、5月30日から車両デザイン変更(2024.05.20)
- 箕面萱野に行ってきました(2)(2024.05.08)
Comments
コメントありがとうございます。
確かにイベント等は一時的なものかもしれません。
ただ、主体の近隣住民が自主的に参加することで
愛着や注目される事から始ると思うんですよ。
千里の道も一歩より
Posted by: カフェマスター | 2004.08.31 11:39 PM
カフェマスターさん、コメントもありがとうございました。
* 千里の道も一歩より
確かにそうですね。長い間沿線の人たちに使われるような路線にしたいですね。
Posted by: たべちゃん | 2004.09.01 10:51 PM
南海は、貴志川線を来年3月まで営業することを発表しました。
これで、岡山電気軌道にスムーズに引き継ぐことができますね。
(参考:南海電鉄ホームページ http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/050609.pdf)
Posted by: たべちゃん | 2005.06.10 11:58 PM