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伊能忠敬の地図

 江戸時代末期に自分の足で歩いて、正確な日本地図をつくりあげた伊能忠敬。彼の作った地図は214枚の「大図」(縮尺:3.6万分の1)にまとめられましたが、のちに焼失してしまい、もうなくなってしまったと思われていました。しかし、2001年になってアメリカの議会図書館で明治時代に複写されたものが見つかったのです。国土地理院は、その見つかった複製をデジタル化・彩色して、床に並べるという形で全国各地で展示しているのです。昨日と今日、ナゴヤドームでそれが行われました。

 214枚もの地図は、なんとナゴヤドームの外野に敷き詰められているのです。もちろん、グラウンドの中に入ってみてもいいのです。地図そのものも興味がありますし、野球場に行くことはあっても、グラウンドの中に入る機会はそうありません。家から近いこともあり、出かけてみることにしました。

 グラウンドに下りてみました。本塁、1塁、2塁、3塁のベース付近は土が使われているため入ることができませんが、あとはどこへでも行くことができます。監督などが座っているベンチにも座ることができます。ピッチャーのマウンドは人工芝の茶色のマットなので、投球の物まねをすることもできます。伊能忠敬の214枚の地図は、外から眺めるだけですが、中部地方だけは別に複製を作っていて、地図の上を歩くこともできます。

 ほかにも、測量器具の展示があったり、特殊な眼鏡をかけることによって、山の形が立体的に映し出される仕掛けの地図があったりと面白いものでした。
(参考:国土地理院ホームページ http://www.gsi.go.jp/1ino-zu/main.htm)

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