高速バス停車に地元が反対
昔、四国へは飛行機に乗らない限り、どこかで船に乗らなければなりませんでした。しかし、本州と四国の間に橋がかかり、鉄道や車でもアクセスできるようになりました。特に明石海峡大橋の開通は関西-四国間の交通に大きなインパクトを与えました。高速に乗れば大阪から3時間ほどで高松まで行くことができます。さぬきうどん巡りがはやるようになった原因のひとつに、明石海峡大橋の開業が挙げられるでしょう。さぬきうどんの店は、車がないと行くことのできない店が多いからです。
また、大阪をはじめとする関西から淡路島・四国に向かってバスが運転されるようになりました。気がつけばバスはどんどん増えていきます。バス会社にとっては高速バスは経営の柱です。そこ高速バスをめぐって、問題がおきています。
事の発端は、JR四国バスが、関西-高知・松山間を走らせている高速バスの一部を、徳島道沿いの4つの停留所に停める計画を四国運輸局に出したことです。これに反対するのが、徳島県三好郡などでバスを運行している四国交通。四国交通の路線バス部門は補助金をもらっても赤字で、高速バスの収益で黒字になっているのです。JRバスが自社の営業エリアに高速バスを停めると、高速バスの収益が悪化し、路線バスも維持できなくなるというのです。地元の町村も、四国交通への配慮を求める要望書を四国運輸局に出す予定です。
ただ、地元のバス会社に影響が出るからといって、申請が認められないことはあるのでしょうか? 四国交通の言い分はある程度理解できますが、地元のバス会社に路線を維持してもらいたいなら、補助金を出すしか仕方がないかもしれません。もちろん、人がほとんど乗らない路線は見直しが必要でしょう。
(参考:徳島新聞ホームページ http://www.topics.or.jp/News/news2005022706.html)
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結局、JR四国バスなどは、徳島県内の4つのバス停に停まる便を大幅に減らして、再度申請しました。また、当初の計画にあった板野の代わりに、上板に停まるようになります。新しいダイヤは、7月15日から実施する予定です。
なお、この修正案には、前回の申請時に反対していた四国交通も理解を示しているようです。
(参考:徳島新聞ホームページ http://www.topics.or.jp/Old_news/n05052403.html)
Posted by: たべちゃん | 2005.05.26 11:01 PM