新株予約権の差し止め仮処分決定
ついに司法の場に持ち込まれた、ニッポン放送の新株予約権問題。今日、東京地裁は新株予約権の発行差し止めを命じる仮処分を行いました。ニッポン放送側は直ちに異議申し立てを行いました。
今回の法廷での争いで、ニッポン放送側は、「ライブドアの支配下に入るとフジサンケイグループとの取引が減ってしまうので、企業価値が損なわれる」と主張しているようですが、これはフジサンケイグループの自作自演です。フジサンケイグループ側がニッポン放送との取引をやめる(やめさせる)ので、価値が下がるだけなのです。グループ外の企業に対しても、ライブドア側に加わればフジサンケイグループとの取引をやめると脅かすのでしょう。新株発行の目的として挙げたスタジオ整備も後付けの理屈で、納得できるものではありません。そう考えると、今回の判断は妥当だといえるでしょう。
これから先、異議申し立て、高裁、最高裁で判断が変わるかもしれません。たとえ、最高裁までライブドアの主張が通ったとしても、ニッポン放送がライブドア分の株式名義書換を拒否したり、わざとフジサンケイグループの成績が良い会社の株を売ってニッポン放送を魅力ないものにしたりする戦略を取るかもしれません。グループ外の企業にも呼びかけてニッポン放送との取引をやめさせることもするでしょう。
ライブドアにとって、まだまだ道のりは険しいです。
(参考:Yahoo!ニュース http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/jolf/?1110525608)
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