水間鉄道・南海貴志川線
先週、泉州・和歌山の私鉄に2つ、動きがありました。
貝塚-水間間で通勤・通学客の輸送に当たっていた水間鉄道が、30日、民事再生法の適用を申請しました。負債総額は140億円。97年3月期には約22億円の売上があったのですが、乗客数の減少などから04年3月期は約3割にまで減少し(もっとも、乗客が1/3に減ったとは考えにくいので、ほかの要因が大きいとは思いますが)、バブル期の住宅開発の失敗により、多額の借入金を抱えていたようです。
もうひとつは、今年9月末で廃止予定の、南海貴志川線についてです。和歌山市と貴志川町は、28日、貴志川線の事業を公募に応じた9者の中から岡山電気軌道に決めました。南海から岡山電気軌道にどのように引き継ぐかは参考にした記事ではわかりませんでした。
水間も鉄道の営業はそのまま続けられるようですし、貴志川線も廃止の危機はひとまず去ったといえます。しかし、これで安心してはいけません。大都市近郊の通勤・通学の足として、どうやって収益を得るのかというところを考えなければなりません。赤字のままならまた問題が再発します。地元の自治体としても、町に鉄道が必要と認識しているのならば、両鉄道を支え続ける必要があります。
(参考:帝国データバンク 倒産情報 http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/1860.html、NIKKEI NEThttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20050428AT6B2800N28042005.html)
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