リニアは幻か?
東京と大阪を1時間で結ぶリニア新幹線。山梨県で実験を重ね、技術的には運行に耐えられるものを持っているようです。しかし、着工される気配はありません。
その最大の要因は、巨額の建設費。全線をつくるには、10兆円近いお金が必要となります。毎年「多い」と言われる整備新幹線建設費でも年2000億円あまり(特定財源、県の負担を含む)ですから、その金額の多さは容易に想像がつくでしょう。
それでも、緊急性のある事業ならばやらざるを得ません。しかし、東海道新幹線には、品川発着になるとはいえ、まだ毎時3本の新幹線を走らせる余裕があります。建設費が巨額であることを考えると、優先順位は下がってしまいます。
リニア建設の目的のひとつとして、災害などで東海道新幹線が不通になっても、東西の移動ができるようにするため、というのもあります。当面の対策としては、いずれは敦賀ぐらいまではできると思われる北陸新幹線を、大阪まで全線開業させることが挙げられます。金沢や福井どまりの新幹線なら単なるローカル新幹線ですが、大阪までできるのなら国費を投じる価値があるでしょう。
(参考:中日新聞12月3日朝刊 12版)
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