名古屋市バスの営業係数
経営状況が苦しい名古屋の市バス。100円の収入を稼ぐために、平成16年度では141円の費用がかかっています(しかも、この収入には、敬老パスを使うことによる市の補助金も入っていますので、実質的な収支はさらに悪化します)。赤字の原因を分析すると、なんと言っても人件費がかかること。地下鉄のように赤字の原因が(いずれは消える)支払利息や減価償却費ではないので、慢性的に赤字は続きます。この状態を知ってもらおうと、名古屋市交通局は、一部のバス停にこれから乗ろうとする系統の営業係数を掲示することにしました。
でも、これってあまり気分がよくないですね。確かに市バスの路線の中には、ほとんど乗客が少なく、存続させる価値がない路線があります。そういう路線は廃止しても構いません。しかし、完全に収支を均衡させないといけないかというとそうではありません。市民にとって価値があればいいのです。
人々がわざわざお金を払って電車やバスに乗るのは、車よりも速いからです。現に、名古屋市のバス路線で黒字であったり、トントンであったりする系統を見ると、地下鉄の駅と郊外の住宅地を結ぶ系統が多いです。朝夕のラッシュ時を中心に、本数も比較的多いです。反対に、収支が悪いのは、地域巡回系統です。区内を大回りでゆっくりと走っても、使い物になりません。
利用者の少ない系統を切ってでも、需要の多い路線を強化することこそが収支の改善と利便性の向上につながるのではないでしょうか?
(参考:名古屋市交通局ホームページ http://www.kotsu.city.nagoya.jp/osirase/kessan-gaiyou/kessan-gaiyou.htm)
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Comments
こんにちは。トラックバックを打たせていただきました。
>利用者の少ない系統を切ってでも
赤字が出ても公共性を維持するのか、無駄をそぎ落として黒字転換を目指すのか、迷走ばかりしていて結論が出ないって感じですね。
市営交通で維持しようとするなら、無理に黒字を目指さずに公共性重視の政策を採り続けた方がいい気もしますが、政治的事情に流されそうで心配です。
Posted by: ちゃいにーず | 2005.12.12 01:55 AM
こんばんは。返事が遅くなりました。
* 赤字が出ても公共性を維持するのか、無駄をそぎ落として
中途半端ですね。そこそこ使える路線でも本数を減らして、結局は(お金を払って乗る人にとっては)使えない路線を増やしている、というのが現状だと思います。
このままだとジリ貧です。
Posted by: たべちゃん | 2005.12.14 12:12 AM