ICプレーヤーの使い道
今年から、大学入試センター試験の英語で、リスニングの試験が行われました。リスニングは、受験生全員に専用のICプレーヤー(原価ベースで1台約2600円)を渡し、それを聴く、という形で行います。試験本番では、故障が相次ぎ、多くの受験生が困ってしまったのは記憶に新しいところです。
試験が終わればICプレーヤーを持ち帰ることができますが、中にはインターネットのオークションで売る受験生もいます。出品者の希望価格は1000円ぐらいですが(実際の試験問題がついたものなどは高くなります)、人気がなく、あまり売れていないようです。
このプレーヤー、せっかく買ったとしても、再生以外の機能はなく、音楽などリスニングのテストで使ったもの以外のメモリーカードを入れても使えません。事実上の使い捨て商品です。センター試験を受ける人は50万人以上いますから、かなりの資源の無駄遣いということになります。
全国の試験場で公平に行うため、一回一回新しいものを使いたい。そういう考えでICプレーヤーを導入したとは思います。しかし、あまりにももったいないです。来年以降は、同じようにICプレーヤーを使うにしても、リサイクル可能なものにするとか、工夫する必要はあると思われます。
(参考:中日新聞1月30日夕刊 E版)
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Comments
今年のセンター試験でも、ICプレーヤーの不具合が発見されました。再テストを受けたのは全国で381人です。
昨年の反省を踏まえ、大学入試センター側もICプレーヤーを改良しましたが、それでも不具合は出ました。
不具合の出る確率は0.1%未満で、それなりに努力しているとは思いますが、不具合のあるプレーヤーに当たった受験生にはたまったものではありません。
センター側は導入に否定的なようですが、試験官が対応することができる、スピーカーのほうがいいような気もします。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000073-mai-soci)
Posted by: たべちゃん | 2007.01.21 06:02 PM