長崎新幹線は「アメ」だらけ
順調に工事が進んでいるほかの整備新幹線とは違い、長崎新幹線は予算は確保されたものの、未だに地元の同意が得られずに着工できていません。しかし、佐賀県としては、何とか新幹線をつくりたい。財政は厳しくても、「アメ」をばら撒かざるを得なくなります。
まず最初にしなければならないことは、並行在来線の沿線自治体の同意を得ること。未だに同意していない鹿島市など1市2町に対しては、かなりの振興策を打ち出しています。その甲斐あってか、太良町は、振興策次第では、長崎線の分離に同意する意向を示しました。
道路整備などの振興策を欲しがっているのは、並行在来線沿線の市町だけではありません。新幹線停車駅になる武雄市も欲しがっています。武雄市の担当者は、20日に行った説明会で、「新幹線が絡むと、なかなかできにくい道路も作ってくれる」という趣旨の発言を行いました。地区の代表者は、この発言に大喜び。自分たちの地区の道路整備が進むからです。
残っている「敵」は、新幹線ができると、特急が激減する鹿島市と、停車する数が減るかもしれない江北町。県はどういう「アメ」を用意しているのでしょうか?
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000190-mailo-l41、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000024-nnp-kyu)
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