裁判官は少年の罪に対して甘い?
司法研修所が全国8都市の市民(1000人)と全国各地の刑事裁判官(766人)に、殺人事件における、量刑の意識に関するアンケートを行いました。
例えば、少年の起こした殺人事件の場合、裁判官の9割以上が「成人より刑を軽くする」と答え、「重くする」と回答した人は誰もいませんでした。しかし、市民の半数は「成人と刑は同じ」と答え、「重くする」と回答したのも25.4%いました。殺人を犯したときに飲酒していたケース、殺人の被害者が配偶者だったケースについても、市民のほうが厳しく考えていました。
14日、「光市母子殺害事件」(被告は当時18歳の男)についての弁論が最高裁で行われる予定でした。しかし、弁護士は所用(大した用事ではないようですが)を理由に欠席し、結局延期になってしまいました。この弁護士は、死刑に反対する立場をとっているので、判決が出るのを遅らせる目的で欠席したとも言われています。最高裁は弁護士に、来月18日に延期された弁論には必ず出るように、という命令を出しましたが、正当な理由なく欠席したのなら主張することがないとして、「不戦敗」にしてもいいくらいです。
法曹の世界では、少年は更生が可能と考え、刑を軽くする傾向にありますが、世間では通用しません。悪いことをした事実には間違いありません。
(参考:中日新聞3月16日朝刊 12版、読売新聞18日朝刊 13版)
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Comments
法曹界の見解と一般人の見解と、どちらが正しいのでしょう。専門家よりも素人の意見を重視しようというのがそもそもの間違いです。
Posted by: 空本 | 2006.03.19 10:00 AM
空本 さん、こんばんは。
* 法曹界の見解と一般人の見解と、
もし、法曹界の考えが正しいのならば、一般市民に納得してもらう必要があるでしょう。現状は、市民に不満がある状態なのです。
Posted by: たべちゃん | 2006.03.19 09:48 PM