60人多く乗ってようやく黒字になるバス
最近、名古屋の市バスに乗ると、系統ごとの収支係数(100円稼ぐのにどれだけの費用を必要とするか)、黒字または赤字の金額、そしてその系統を黒字にするには1本当たりあとどれだけ乗ればいいのかをまとめて表にしているポスターを見かけます。
収支がいいのはごくわずかで、ほとんどの路線は赤字。特にひどいのは、地域巡回系統。100円稼ぐのに、500円以上かかる系統もあるようです。当然、黒字になるにはもっと多くの人に乗ってもらわないといけません。その数は、多いところでなんと60人以上。バス1台に入りきれるかどうかもわからないような数字です。
このような、どうやっても採算が取れないような路線はさっさと廃止して、もう少し乗客が乗れば黒字や収支トントンになる系統に力を注ぐべきでしょう。今のように、誰も乗らない路線をそのまま残し、それなりに乗っている路線の本数を減らすようでは、共倒れになってしまいます。
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Comments
バスの赤字路線は確かに問題ですね。
一民間会社ならそれでもいいのかもしれませんが、市営交通となると高齢者・障害者の移動手段の必要性を無視してはいけない、と言う考え方が一般的です。そうなると税金を投入してでも残す意義があると思うのですが、それでも収支を改善させる努力は必要だと思います。
Posted by: 金蘭千里OB | 2006.04.15 09:57 PM
金蘭千里OBさん、こんばんは。
* 一民間会社ならそれでもいいのかもしれませんが、
単純に「赤字だから廃止」とは思っていません。ただ、どんな路線でも福祉目的なら残していいか、と言うとそうではありません。
赤字でも社会的な価値(環境の改善、交通渋滞の緩和、事故の減少など)があればいいのですが、その価値すら少ない路線は切らざるを得ません。
Posted by: たべちゃん | 2006.04.16 10:39 PM