北海道新幹線は札幌側から建設?
かなり前の話ですが、先月8日に小里前衆議院議員(自民党整備新幹線等鉄道調査会参与)の講演が倶知安町内で行われました。小里氏は、九州新幹線のように、北海道新幹線を終点の札幌側から先行着工するという方法もある、という趣旨の発言をしました。
現在、北海道新幹線は新函館までが建設中であり、後は新函館-札幌間を残すだけです。ここが開通し、時速360キロ運転が実現すれば、東京-札幌間は4時間以内で結ばれます。東京から北海道へは、「カシオペア」「北斗星」という豪華寝台列車を使わない限り、鉄道で行くことは考えられないところですが、新幹線開業後は、新幹線で行くこともごく普通のこととなります。
しかし、北海道新幹線には最大の欠点があります。新函館と札幌の間には大きな町がないので、部分的に新幹線をつくってもあまり効果がないことです。新函館-札幌間の建設に1兆円かかります。ところが、新幹線を欲しがっているのは北海道だけではありません。そう考えると、北海道だけに1兆円の予算が与えられることは、まずありません(金沢か福井止まりの北陸新幹線や、長崎新幹線をつくるお金があるなら、北海道に集中してもよいとは思いますが)。そこで出されたのが、倶知安-札幌間を先につくるというアイデアでしょうが、函館線の更なる高速化が行われることを考えると、効果は薄いです。新幹線の予算を増やして、一気につくってしまうほうがよいでしょう。
(参考:北海道建設新聞社ホームページ http://e-kensin.net/modules/myalbum/index.php)
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