急に椅子が増えた市議選
週末の28日、春日井市で市議会議員の補欠選挙が行われます。
当初、この補欠選挙の定数は「1」となっていました。しかし、告示の翌日(22日)に、急に定数は「3」に増えました。椅子が急に1つから3つに増えたのです。選挙の途中で定数が変わるのは、普通考えられないことです。
市の選挙管理委員会がこのような間違いをした原因は、公職選挙法の解釈誤り。告示を取り消し、選挙をやり直すという方法もありますが、すでに告示してしまった以上、やり直すのも難しいようです(選挙終了後に、異議申し立てなどで選挙の無効を訴えることはできます)。
なおその後、昨年行われた美濃加茂市の市議会議員補欠選挙でも、同様の誤りが見つかりました。こちらは選挙から2週間が過ぎたため、異議申し立てができず、問題があるにもかかわらず選挙結果は確定しています。
(参考:中日新聞5月23日朝刊 12版、5月23日夕刊 E版、5月24日朝刊 12版)
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Comments
昨日、市議選が行われましたが、白票などの無効票が約1割ありました。中には、「選挙無効」などと書かれたものもあったようです。
同日に行われた市長選の無効票は2%弱、前回(2003年)の市議選の無効票は1.6%なので、それに比べると明らかに多いです。
また、今日、市民団体などから、市議選の選挙無効と再選挙を求める異議申出が選挙管理委員会に対して出されました。ただ、今回当選した議員の任期が来年4月までなので、判決が出るまでに次の選挙が来てしまう可能性が高そうです。
(参考:中日新聞5月29日朝刊 12版、5月29日夕刊 E版)
Posted by: たべちゃん | 2006.05.29 11:04 PM
* また、今日、市民団体などから、市議選の選挙無効と再選挙を求める
春日井市の選挙管理委員会は、すでに6月26日に異議申立を棄却しました。
しかし、今日、愛知県選挙管理委員会は、市議選を無効とする決定を全会一致でしました。
今後は、30日以内に春日井市民が、県の選挙管理委員会を相手に高裁に提訴することができます(市の選挙管理委員会には提訴の権限がない)。もし、市民が提訴すれば、次の市議選が来年4月に行われることから、この市議選は事実上、有効だったものになってしまいます。
(参考:中日新聞8月28日夕刊 E版)
Posted by: たべちゃん | 2006.08.28 10:29 PM
* 今後は、30日以内に春日井市民が、
早速、トップ当選した春日井市議が、名古屋高裁に提訴する意向を明らかにしています。
(参考:8月29日中日新聞朝刊 12版)
Posted by: たべちゃん | 2006.08.29 09:22 PM
昨日、最高裁で春日井市議2人の上告を棄却しました。つまり、選挙が無効だったことが確定したのです。
もっとも、無効だった選挙で当選した3人は、この間の議員活動自体や報酬が取り消されることはありません。3人とも、来月の市議選に出るようです。
(参考:中日新聞3月17日朝刊 12版)
Posted by: たべちゃん | 2007.03.17 01:30 PM