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互換性のない堺の路面電車

 今年4月に政令指定都市になった堺市は、大阪市と直結する南北の交通は充実していますが、東西は弱いです。そこで、南海本線堺駅と高野線堺東駅を結ぶ路面電車が計画されています。

 ところが、この路面電車に、「トランスロール」という今までない、まったく新しいタイプの車両を導入する話があるようです。普通の路面電車はレールが2本ありますが、この「トランスロール」はゴムタイヤ式で、レールが真ん中に1本しかないのです。路面電車とは言っても、富山ライトレールのようなものではなく、わかりやすく言えば「道路上を走る新交通システム」です。

 これって、どうなのでしょうか? 堺には南北に阪堺電気軌道という路面電車が走っています。しかし、阪堺は従来型の2本のレールの路面電車、これに対して「トランスロール」は1本のレールなので、堺・堺東と阪堺沿線との直通サービスはできません。阪堺の車庫を共用することができず、新たに整備基地を設ける必要があります。

 せっかく堺には「阪堺」という既存の路面電車があるのですから、それとの相乗効果があるシステムのほうがよいのではないでしょうか? 堺の東西を結ぶ路面電車が普通の鉄軌道になって初めて、「線」が「面」になるのです。
(参考:三井物産交通システムホームページ(「トランスロール」の説明があります) http://www.mitsui-tr.co.jp/)

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