低迷を続けるリニモ
昨年、愛知万博が行われていたときは、リニモは非常に混雑し、駅で待たされる例が続出しました。しかし、愛知万博が閉幕した途端にリニモの利用者は激減しました。愛知県は、愛知万博終了後の1日平均利用者を約3.1万人としていますが、今年4月から6月までの実績は、その半分です。
そんな中、7月15日に、愛知万博跡地に、「愛・地球博記念公園」(これが正式名称でしょうか?)がオープンしましたが、リニモの利用者は少ないままです。
その原因は明らかです。愛知万博のときは、会場付近に正式な駐車場はなく(勝手に作られた「裏」駐車場はありましたが)、バスでアクセスする所に作られた駐車場も3000円しました。しかし、記念公園の駐車場は、500円。それほどの負担ではありません。それに比べて、リニモの運賃は高く、しかもたいていの人は地下鉄などのほかの鉄道の運賃も払わないといけません。地下鉄とリニモの乗換駅となる藤が丘には、乗換え(地下鉄は2階、リニモは地下2階)とお金のバリアがあるのです。
リニモは過大投資だったのかもしれませんが、つぶすわけにもいきません。何かいいアイデアはないのでしょうか?
(参考:中日新聞7月25日夕刊 E版)
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リニモ沿線の長久手町の住民でつくる市民団体「リニモねっと」の調査によれば、「愛・地球博記念公園」の来園者のうち、リニモで来た人は18.8%に留まりました。一番多いのは、やはり自家用車で、66.4%でした。
家族連れだと、運賃の負担はさらに重いです。名古屋では、中心部でさえ車を使う人が多いのに、郊外では公共交通機関を使うはずがありません。相当な努力をしないと、リニモは使ってくれないでしょうね。
(参考:中日新聞2月10日朝刊 12版)
Posted by: たべちゃん | 2007.02.10 09:29 PM