いったん審査に通ったら
名古屋市の市営住宅に入居している人のうち687人が、公営住宅法に基づき明け渡しを請求できる高額所得者(月収39.7万円以上)であるにもかかわらず、そのまま住み続けていたことがわかりました。市営住宅に入るためには、原則月収20万円以下でなければなりません。20万円を超えたら、明け渡しの努力義務が生じます。名古屋市は、このうち月収50万円以上の48人については、文書で1年以内に明け渡すように求めました。
一方、生活保護を受けるための審査は厳しいです。生活保護を受けようとする人が多く、国や自治体の予算を圧迫するため、窓口は何とかして申請をあきらめさせようとします。ただ、いくら若手でも弁護士がいたらそのようなことはできず、基準を満たしていればすんなりと通ります。
運転免許についてもいえますが、資格を得るための審査は厳しいのですが、いったんそれが通ったら基準を満たし続けているかという検証がしません。交通違反や事故を起こすドライバーが道路を走り続けていますし、リッチな生活をしているのに生活保護を受けているという話も聞きます。先ほどの市営住宅についても市役所に収入状況のデータはあります。審査を行うことも必要ですが、それを満たし続けているかどうかも検証する必要があるでしょう。
(参考:中日新聞 10月12日朝刊 12版)
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Comments
こんばんは、
この市営住宅の家賃滞納者って、公務員が入っている
場合があるそうですね。
そして滞納している。
多分公務員は行政の裏の裏を知っているから、ここまでは
と言うところまで、滞納するつもりなんでしょうね。
給食費を払わない親と同じで、払わないなら払わないで
すんでしまう行政の甘さや、怠慢がこういったことに繋がっているのでしょう。
Posted by: まるこ姫 | 2006.10.17 09:27 PM
まるこ姫さん、こんばんは。
* この市営住宅の家賃滞納者って、
今回の問題は、家賃を滞納しているのではなく、所得がそれなりにあるのに住み続けているということです。これは公務員もそうでない人も同じことです(参考にした新聞は、公務員が高額所得者になった後も市営住宅に住み続けていることを問題にしていましたが、これは公務員でない人も同じです)。市営住宅関連の仕事をしていないと、内情はわかりません。
Posted by: たべちゃん | 2006.10.18 09:06 PM