堺LRT、阪堺電車に乗り入れへ
一番新しい政令指定都市堺市には、南海本線堺駅と高野線堺東駅を結ぶLRTの計画があります。堺市は、2010年度の開業を目指していますが、LRTをどのようなタイプのものにするかは決まっていませんでした。富山ライトレールのような新型の路面電車ではなく、「新交通システム」のような互換性のないシステムを導入する危険性もありました。
しかし、阪堺の親会社の南海電鉄は、堺市に対して、阪堺とLRTの相互乗り入れを提案しました。堺市もそれを受け入れるようです。つまり、堺のLRTは、阪堺と規格を合わせる必要が出てくるのです。「新交通システム」は使えず、富山ライトレールのような新型路線電車になるのです。
実は阪堺電車は、乗客の減少のため、堺市内を廃止する計画がありました。しかし、今回の決定で、堺を南北に走る既存の阪堺電車は、堺を東西に走るLRTにとってはなくてはならない路線になります。相互乗り入れの決定は、阪堺にもLRTにとってもプラスになります。変な「新交通システム」を導入する可能性はかなり低くなったので、歓迎したいです。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200612130067.html)
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Comments
元々は堺からなかもずまで地下鉄を建設して、御堂筋線に乗り入れるという計画でしたよね?
地下鉄と比較すると優劣がつけがたいところがあるのですが、既存の路面電車を活かせるのであれば、LRTの方が面白いと思います。
少なくとも、堺市の場合は新交通システム導入はメリットが感じられないです。
Posted by: 金蘭千里OB | 2006.12.16 12:03 AM
金蘭千里OBさん、おはようございます。
* 地下鉄と比較すると優劣がつけがたいところがあるのですが、
堺ぐらいの都市規模では、地下鉄は大掛かりなような気がします。初期投資が莫大なものになってしまいます。
路面電車ぐらいがちょうどよいサイズです。中心部の南北に阪堺電車が通っていたのはラッキーでしたね。
Posted by: たべちゃん | 2006.12.16 10:11 AM