北宇智駅、スイッチバック解消
鉄道はレールの上をすべるように走るので、少ないエネルギーで人や物を運ぶ長所があります。その反面、急坂に弱いという短所もあります。特に駅が問題です。いったん停まった列車が発車するとき、急坂だと登ることができない場合もあります。
そこで考え出されたのがスイッチバック。本線から分岐させるなどの方法で、平らなところに駅を置きます。駅に停まろうとする列車は、線路を行ったり来たりしないといけません。
そのスイッチバック、関西では北宇智駅にのみ存在していましたが、この3月のダイヤ改正を以って消えます。ダイヤ改正前日の3月17日の21:58発の列車がスイッチバックを通る最後の列車になり、それから翌日の9:00までは北宇智駅を通過(17日の22、23時台の列車も通過?)。9:00~17:30の間は、吉野口-五条間を運休し、バスを出します。本線上に置かれる、新しい北宇智駅に列車が停まるのは、それ以降となります。
蒸気機関車は坂を登る力が弱かったのですが、今は北宇智駅を通るのは電車ばかり。急勾配上に駅があっても問題ではありません。スイッチバックがあれば、運転士は車両を行ったり来たりして時間をロスします。特殊な運転操作も要求されます。駅近くに踏切がありますが、その閉まる時間も長くなります。それが解消されるのです。
スイッチバックの解消まで2ヶ月足らず。北宇智駅は大阪近郊区間に入っているので、ただ乗るだけなら120円で最後の体験をすることもできます。
(参考:msnニュース http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070125ddlk29040006000c.html)
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