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警察のお寒い状況

 交番に勤務する警察官が、自殺志願の女性を助けようとして殉職したのは記憶に新しいところです。

 このように殉職した警察官は、2階級特進し(今回の警察官も、警部になりました)、様々な補償金が出ます。金銭的には、それなりのものがるようです。

 しかし、職務の遂行により命を失うこともある警察官の装備はお寒い状況だったりもします。例えば、防弾チョッキ。警察のものは、重くて動きにくいです。暴力団のほうが、軽くてより効果のあるものを身に着けています。それならば、いいものに変えよう、という動きが出るはずなのですが、なぜかいいものに変えようという動きは出ません。そういう提案をすると、人事で復讐されてしまうからなのです。

 また、警察官の世界でも報告書作りが求められ、忙しくなっています。本来の職務である地域の巡回や捜査に割く時間が減っています。この報告書作り、現場の警察官のためではありません。現場から遠く離れた本部のためのものです。それなのに、報告書を作らないと非難されます。大企業に勤めている人なら、思い当たる節はあるでしょう。

 地域の安全を守るのは、第一線で働く警察官であり、報告書を読むだけの本部ではありません。本部の役割は、第一線で働く警察官が働きやすい環境をつくることです。今の環境は、第一線で働く警察官にとって働きやすい環境でしょうか?
(参考:中日新聞2月16日夕刊 E版)

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