本当に安全? アメリカの牛肉
動植物の検疫ルールを定めている国際獣疫事務局(OIE)は、アメリカのBSE安全度を3段階評価で真ん中の「管理されたリスク」にする方針です。「管理されたリスク」に認定されると、牛の月齢に関係なくアメリカ産牛肉の輸入を求めることができます。この方針は、5月下旬に行われる総会で正式に決定される見通しです。
今は生後20ヶ月以下のものしか輸入が許可されていませんが、アメリカの圧力に負けて、全てのアメリカ産牛肉の輸入を認める可能性は大いにあります。しかし、牛肉を買うのは政府ではなく、消費者です。いくらアメリカが「買え」と言っても、安全面に不安がある状態では、スーパーに買いに来る主婦は買おうとはしません。市場がアメリカ産牛肉を拒否するのです。
アメリカ産の牛肉を買ってほしければ、ごり押しするのではなく、安全性を高めることが大切です。日本のほうが安全に対する要求基準が高いのならば、それに合わせることも躊躇してはいけません。「科学的」かどうかは関係ありません。市場経済の中心であるアメリカなら当然理解できることでしょう。
(参考:中日新聞3月9日朝刊 12版)
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