南びわ湖、絶体絶命か?
8日の県議選で議席を減らしたことを受けて、滋賀県の自民党は、東海道新幹線南びわ湖駅建設の方針をこれまでの「推進」から「凍結」に転換するようです。今まで新駅建設を推進してきた自民党が方針を転換すれば、新駅着工は凍結されてしまいます。
目先の出費に気をとられ、せっかくの新幹線駅のチャンスを自らつぶすほうがはるかに「もったいない」です。地方の県では、何とかして新幹線を呼ぼうと、必死になっているところもあるのです。新幹線ができたらそれだけで経済が活性化するわけではありませんが、交通が不便なところに足を運ぶ人が少ない、というのも事実です。
滋賀県民は、将来にわたって、駅がないという、見えない負担を払い続けることでしょう。
(参考:中日新聞4月24日朝刊 12版)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「JR東海」カテゴリの記事
- スマホで北関東周遊(4)(2024.12.05)
- スマホで北関東周遊(0)(2024.12.01)
- 丹後の海に遊ぶ(0)(2024.10.27)
- 丹後の海に遊ぶ(3)(2024.10.30)
The comments to this entry are closed.
Comments
ぼく自身は使う気のない駅ですが、こういう好機を逃していては、いつまで経っても「マイカーを持っている人だけが有利な街づくり」は変えられないのかなと感じます。
そんな渦中にあって、脅迫まがいの事件が起きたのは残念ですね。弱い立場の人とヤクザまがいの人を混同されそうで心配です。
Posted by: ちゃいにーず | 2007.04.26 08:48 PM
ちゃいにーずさん、こんばんは。
* ぼく自身は使う気のない駅ですが、
せっかく新幹線駅ができるチャンスがあるのですから、それを活かさないのはもったいないですね。駅があってはじめて利用できるのです。
* そんな渦中にあって、脅迫まがいの
自分の意に沿わない意見でも、暴力を持って封じるのはやってはいけないことですね。
Posted by: たべちゃん | 2007.04.26 11:29 PM
こんばんは。
新幹線新駅「南びわ湖」は、ついに幻と消えてしまいました。建設中止を目指す県と建設を推進する栗東市などとの間で話し合いがまとまらず、今月末までに結論を出すことができなかったからです(今月末までに結論が出なかったら、新駅建設は自動的に中止になってしまいます)。
滋賀県は、大チャンスを逃してしまいました。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/life/update/1024/OSK200710240066.html)
Posted by: たべちゃん | 2007.10.25 10:22 PM
この新幹線駅は、地元以外の人には中止になった方がいいでしょう。
「こだま」は待避が増えてスピードダウンするばかりだから。
JRが全額地元負担というのも、本当は余り作りたくないからです。
まあ、「のぞみ」が走り始めた頃は、速度の遅い0系等の待避駅としての効用もあったが、すべての車両が300系以上の車両になった今では、その必要性もない。
そもそも、日本の新幹線は停車駅が多すぎる。
三原-新尾道のように10キロ以下のところもあるが、こんなに停車させては、新幹線の高速性は発揮されない。
新尾道などは、市街地からも遠く、大抵は福山で「のぞみ」「ひかり」から在来線に乗り換える。
地元の要求に答えて安易に停車駅を増やすのはやめてほしいと思う。
もっとも、政権が代わって、「やっぱり駅を作れ」などと言い出したら、今度はJR東海はどう言うだろうか。
Posted by: うさぎ | 2007.10.26 07:59 PM
うさぎ さん、こんばんは。
* そもそも、日本の新幹線は停車駅が多すぎる。
後にできた新幹線ほど、駅は増える傾向にありますね。整備新幹線クラスになると、「なぜこんなところに駅をつくるの?」と首を傾げたくなる駅が散見されます。しかも、隣の駅までそれほど離れていないというのに。
* もっとも、政権が代わって、「やっぱり駅を作れ」
滋賀県南部は今でも人口が増え、駅をつくればそれなりの需要はあるところです。しかし、計画を中止にした「前科」があれば、厳しい対応をせざるを得ないでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2007.10.26 10:38 PM
>後にできた新幹線ほど、駅は増える傾向にありますね。整備新幹線クラスになると、「なぜこんなところに駅をつくるの?」と首を傾げたくなる駅が散見されます。しかも、隣の駅までそれほど離れていないというのに。
某週刊誌の見出しに、「50キロに5駅・古賀誠新幹線」というのがあった。
九州新幹線・新鳥栖-新玉名は50キロそこそこしかないのに、中間に3駅もある。
博多-熊本間では、停車駅は久留米・大牟田だけで
よいのに。
Posted by: うさぎ | 2007.11.06 08:24 PM
うさぎさん、こんばんは。
* 某週刊誌の見出しに、「50キロに5駅・
整備新幹線では一番利用者が見込める新幹線なのに、こういうところでケチがついてしまい残念ですね。
* 博多-熊本間では、停車駅は久留米・大牟田だけで
もともとの停車駅は久留米・新大牟田ぐらいだったようです。長崎方面への乗換駅の新鳥栖や、(博多から離れているため)快速サービスが期待できない新玉名は妥当なところだと思いますが、残る船小屋の存在意義はわからないですね。
Posted by: たべちゃん | 2007.11.06 10:16 PM
京都も近いし、米原もある。
Posted by: ひと | 2008.05.20 06:14 AM
ひとさん、おはようございます。
* 京都も近いし、米原もある。
どちらもそれなりには離れているので、新幹線駅をつくればそれなりの効果はあっただろうと思われます。
Posted by: たべちゃん | 2008.05.21 05:36 AM
私は請願駅という仕組みに批判的です
基本的に新駅は事業者が負担するべきであり
負担能力がない場合に例外的に認めることは許せますが
負担能力がないことを証明できるまでみとめることはありません
この駅はJR全額負担で建設すれば実現は可能です
Posted by: JPFL | 2008.05.30 10:31 PM
JPFLさん、こんばんは。
* 私は請願駅という仕組みに批判的です
鉄道が投資の手段として行われるなら、「請願駅」はもってのほかで、鉄道会社の利益で駅をつくればいいのです。
しかし、現実の鉄道は、外部に与える効果が大きい事業です。外部に出た利益は運賃で回収することが出来ません。それを考えると、一般論的には、地元負担で鉄道駅をつくることはおかしいことではないですね。JR東海がうまく負担を地元にかぶせた、と言ってしまえばおしまいですが。
Posted by: たべちゃん | 2008.05.31 12:26 AM
>この駅はJR全額負担で建設すれば実現は可能です
もともと、JR東海はこの駅は造りたくないのに、地元の要請で作るのだから、地元負担は当然でしょう。
JRにとっては、駅ができることで、「こだま」「ひかり」が10分程度スピードダウンするし、メリットは余りないですから。
民間企業である以上、利益にならない投資をしたくないのは当然です。
Posted by: かにうさぎ | 2008.05.31 05:54 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* もともと、JR東海はこの駅は造りたくないのに、
ただ、南びわ湖の場合、JR東海は、「地元負担であれば駅をつくってもいい」と考えていました。地元負担ですら拒否反応を示すところよりかは格段に上です。
Posted by: たべちゃん | 2008.05.31 06:45 PM
JRの負担がないということは
利用者負担がないということに近く
そのようなことが利用をすることがない人々の
理解を得ることがどれだけ困難である
か簡単にわかりますし
民意を敵に回して勝ち目はないのだから
少なくとも知事選後にはJRに
100億クラスの負担を強引にでも容認させるぐらいの
行動を起こすしか手段はありませんでした
私の認識ではJRが作りたい駅があって
たまたま誓願があったからそれを
利用したぐらいとしか思っていません
Posted by: JPFL | 2008.06.09 11:01 AM
JPFLさん、こんばんは。
* JRの負担がないということは
JRが負担をするということは、南びわ湖駅を利用する客以外にも、南びわ湖駅を通過する(例:東京-新大阪間を「のぞみ」で利用)客や、全く関係のない飯田線の客も負担をするということです。
その点、地元負担だと南びわ湖駅の開業によって利益を受ける人に負担をさせることができます。
* 少なくとも知事選後にはJRに
交渉中ならともかく、交渉がまとまってからでは遅いです。県の態度は不誠実なものと受け取られても仕方がないでしょう。
目先の負担にとらわれ、南びわ湖駅の特性を認識せず(京都と違って、鉄道でアクセスする駅ではありません)、せっかくの駅を逃してしまいました。二度とチャンスは現れないでしょう。
* 私の認識ではJRが作りたい駅があって
それは確かにありますが、どうしても欲しいなら、品川駅のように自力でつくるでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2008.06.10 12:02 AM
たべちゃんさん、こんにちは
>その点、地元負担だと南びわ湖駅の開業によって利益を受ける人に負担をさせるこ
とができます。
滋賀県民の2/3は新駅の受益者ではありません
実現できてもできなくても今までと
同じように京都駅や米原駅を利用します
そのような住民に利用者負担を求めずに
理解を求めることに無理があります
彼らの理解を得る唯一の手段がJR負担であり
それが実現できないのなら
選択肢としては中止しかありませんし
その選択が間違っていたことを
証明することすら建設しなければ無理です
>交渉中ならともかく、交渉がまとまってからでは遅いです。県の態度は不誠実なものと受け取られても仕方がないでしょう。
そういっても、当初の計画通りの実現は
不可能であり、反対派が知事の権力を持っており
予算を執行しないことを明言している以上
滋賀県は負担しないことを前提に当面は行動せざるを得ません
可能性としては民意を負担をすることに容認に変えるしかありませんが
その方法は大幅なJR負担なしには存在せぬと断言せざるを
得ないのが実情ではないかと
滋賀県が負担しない場合にその負担を肩代わりする能力は
JRをのぞく関係者にありません
Posted by: JPFL | 2008.06.10 02:51 PM
JPFLさん、こんばんは。
* 滋賀県民の2/3は新駅の受益者ではありません
県内でも彦根や長浜などの北部は、受益者ではないでしょう。しかし、JR東海の利用者の中に占める、受益者の割合に比べたら格段に高いのではないでしょうか? 地元負担には市の負担分もありますし。
* そういっても、当初の計画通りの実現は
いったん決まった負担割合を反故にして、JR東海に負担させるのは虫が良すぎます。JR東海は拒否するでしょう。
結局のところ、南びわ湖駅は幻と消えてしまいました。確かに新幹線駅をつくるより負担額は抑えられますが、新幹線駅をつくることによって得られる果実も受け取ることができません。
しかも、いったん着工した工事を中止したという「前科」は、後々の投資に対してマイナスの要因となります。地元の協力が得られないリスクを表していますから。
そこまで認識して「No」と言ったのならともかく、目先の負担を逃れるためだけに言ったのなら、県民の認識は甘いのでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2008.06.10 11:13 PM
>結局のところ、南びわ湖駅は幻と消えてしまいました。確かに新幹線駅をつくるより負担額は抑えられますが、新幹線駅をつくることによって得られる果実も受け取ることができません。
もし、そんなに駅を作りたいなら、県の負担はあてにせず、栗東市など周辺自治体だけが負担すればいいでしょう。
それなら、誰も文句は言わないと思います。
Posted by: かにうさぎ | 2008.06.13 08:49 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* もし、そんなに駅を作りたいなら、
普通列車しか停まらないような駅なら、地元自治体だけで十分です。しかし、つくる予定だったのは新幹線の駅です。駅ができる栗東市のほかにも、利用者は存在します。県庁所在地の大津市でも、東部は南びわ湖を利用するでしょう。
県の負担はこのような予測を反映したものであり、決しておかしいものではありません。
Posted by: たべちゃん | 2008.06.14 09:42 PM
>県の負担はこのような予測を反映したものであり、決しておかしいものではありません
新駅が開業しても、経済効果は周辺市に限られるでしょう。
県北部や湖西線沿線に及ぶわけではない。
大津市などは、新駅も京都駅も距離的に変わらない。
なのに、新駅建設費240億円のうち、県の負担が117億円も占めるのはとても納得いく話ではないでしょう。
周辺市が駅を作りたいなら、地元市だけで負担してくれというのは、当然のことではないでしょうか。
JR東海にしても、こんな駅は本当は作りたくないのだし、地元以外の利用者は停車駅が増えてスピードダウンで迷惑なだけなのだから。
Posted by: かにうさぎ | 2008.06.15 11:10 AM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 新駅が開業しても、経済効果は周辺市に限られるでしょう。
駅を使うことがなくても、企業立地の増加などで県民税の増収をもたらすと考えれば、駅設置の効果はあると考えられます。新幹線の駅は、県の政策にも影響する広域的なものです。市でできるレベルではありません。
駅設置費用が多くなったのは、県の交渉が下手だったのかもしれませんが。
* 大津市などは、新駅も京都駅も距離的に変わらない。
市の中心部ならともかく、東部なら南びわ湖のほうが近いです。車で直接アクセスできるというメリットもあります。
Posted by: たべちゃん | 2008.06.15 10:04 PM
請願駅だから地元が当然という考えでは
古い時代の考えでは新駅は実現できませんし
選挙の結果が出た以上
JRにも一定の負担も求めるのは当然であり
それを拒否されるからと求めない理由は
新駅を建設したくないからとしか思えません
嘉田知事が就任してからの選択肢は
JR負担で建設するか中止するかの
2つしかなかったのですから
嘉田知事の正義を転換させることができる可能性など
JRが負担に応じる可能性の数十分の一
しかなかったのですから
Posted by: JJ | 2008.08.31 11:45 AM
JJさん、こんにちは。
* 請願駅だから地元が当然という考えでは
「鉄道会社が設備投資を全額負担すべきだ」というのは、昔(明治~戦前)、鉄道が投機として成り立っていたときの考え方ですね。鉄道の開業により、地元には利益が生じますから、それを負担するのは当然のことです。
* 嘉田知事が就任してからの選択肢は
「中止」を選んだ結果なのですから、新幹線駅が整備されないのは当然ですね。
駅整備には目に見える費用が出ますが、駅ができないときの利益の逸失は目に見えません。ただ、企業の進出にマイナスの影響をもたらすなど、長期にわたりじわりじわりと響いていくことでしょう。約束を破ったのですから。
Posted by: たべちゃん | 2008.08.31 04:56 PM