スティール・パートナーズ
スティール・パートナーズとかいうアメリカの投資ファンドが日本の会社の株を買い占めています。
スティール・パートナーズの代表は、12日に東京都内で開かれた記者会見で「日本の経営陣を助けに来た」と発言しましたが、株式を買い進めている会社は、むしろ経営のよい、儲かっている会社。助けを借りなければ会社の存続に関わるという危機的な状況ではありません。言っていることとやっていることは矛盾しているのです。
狙いは当然のことながら、会社にたまっている内部留保を配当という形で吐き出させること。配当を出させてしまえば、あとはその会社がどうなってもいいのです。スティール・パートナーズが「スチール」・パートナーズに見えてきます。
スティール・パートナーズは投資ファンドですから、じっくりと会社の成長を見守るようなことはできません。人から預かったお金をいかに運用するかが問われているのです。出資者に還元できないようなら、経営陣は解任されてしまいます。代表にはその焦りがあるのでしょう。出資者からのプレッシャーは相当なものだと思われます。
会社は投資家のためだけに存在するのではありません。出資者・経営者・労働者・そして社会全体がともに利益を分かち合ってこそ価値があるものです。単に会社にたまっている利益を吐き出させるための投資家は社会全体の役には立たないのです。
(参考:gooニュース http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/business/CO2007061201000572.html)
| Permalink | 0
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 奈良県の県庁所在地が変わる?(2018.07.01)
- 電気自動車にも税金?(2018.02.03)
- 韓国でも「Suica」?(2015.07.05)
- 国会議員は私鉄やバスも乗り放題(2012.05.17)
- 中国高速鉄道事故、事故翌日に車両を埋める(2011.07.26)
Comments
こんばんは。
彼らのメッセージは、社内に活用のあてのない金を蓄えて、ぶよぶよ余計な脂肪を付けるな、筋肉質な会社になれ、ということなのだと思うのですが、それならもっと投資先が喜ぶような提案をしたらいいと思うんですけどね。
それが出来てない、ということは、要はその程度の連中だということです。
狙われた企業のほうも、下手に対抗するくらいなら、従業員への報奨金に引き当てるとか適当に理由を付ければいいのに、そういうことも考えられない、ということは、その程度の企業だということです。
今のところはなんとか企業側の言い分が通りそうな気がしていますが、世の中の大きな流れとしてはもうガチガチです。最後に笑うのは耐え忍ぶことが出来たほうです。
Posted by: Kinoppi☆ | 2007.06.15 11:05 PM
こんにちは。
* 彼らのメッセージは、社内に活用のあてのない金を蓄えて、
それはわかるのですが、変なところに投資して大損してしまっては、意味がありませんね。
いつ起こるかわからない不測の事態に備えて、利益を貯めておくという経営者の心理もわかります。むやみに給料としてばら撒きたくはないのでしょう。
* 今のところはなんとか企業側の言い分が
投資ファンドの買い占めにあうのも「不測の事態」のうちですから、事前にそのような自体に備えておくことが大切ですね。
Posted by: たべちゃん | 2007.06.16 04:32 PM