今日から、小海線に新しい車両が走り始めました。それは、鉄道車両としてははじめてのハイブリッド車。発電機や蓄電池(ブレーキ時に充電される)からの電力で動く仕組みになっています。ディーゼルエンジンはあくまでも電気を起こすものであり、従来のディーゼル車とは仕組みが大きく異なっているのです。JR東日本のローカル気動車の主力である110系と比べても、環境面での改善が進んでいるようです。
明日から9月2日の間は、小淵沢-野辺山間を中心に運転されます。環境面に優れたハイブリッド車両は、清里などの観光地に行く人へのPRになるでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2007_1/20070704.pdf)
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東北新幹線は現在、八戸止まりですが、2010年度末に新青森まで延長される予定です。
しかし、「はやて」をそのまま新青森に延長させると東京-新青森間の所要時間は3時間20分程度になるため、ライバルの航空機に対して圧倒することはできません。そこで、JR東日本は2005年度から実験車両「FASTECH360」<ファステック>をつくり、時速360キロ運転を目指して実験を重ねてきました。
その結果を基にして、JR東日本は東京-新青森間を3時間で結ぶことを目標にした新型車両をつくることにしました。JR西日本の500系「のぞみ」などを抜いて国内最高速、そして現状では世界最高速タイの時速320キロ運転を行う模様です(盛岡以南は「こまち」と併結するので、時速320キロ運転は盛岡以北だけでしょうか?)。とりあえずは10両編成の量産先行車をつくり、新青森延長に合わせて量産車を投入します。つまり、「はやて」は新青森延長とともに新型車両に置き換わることになります。
ところで、「FASTECH360」と言えば「猫耳」。非常時に空気抵抗の力で急停止するためのものですが、量産先行車には「猫耳」はありません。そのような設備がなくても、最高速度からの停止距離が今までどおりで済むことからなのですが、コミカルなものなので、(不必要なものとはいえ)実現しないのはちょっと残念です。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2007_1/20070714.pdf)
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日雇いといえば、山谷や釜ヶ崎でした。朝、車に乗せられ、一日働いて、何とかその日生きていけるだけのお金を得ます。しかし、今どきの日雇いは、携帯が必需品。仕事があれば、派遣会社からの携帯電話で伝えられます。住む家も、簡易宿泊所ではなく、24時間営業のネットカフェ。「日雇い派遣」が「ネットカフェ難民」と言われるのもそこにあります。
ただ、昔の日雇い労働者とは違い、「日雇い派遣」には、日雇い労働者用の雇用保険はありません。正確に言えば、派遣会社大手フルキャストは、日雇い労働者用の雇用保険の適用を職業安定所に申請していますが、厚労省が扱いを保留する状態が5ヶ月近く続いているのです。
もちろん、日雇い保険ができたときは、「日雇い派遣」という形態はありませんでした。ですから、一時的に判断を保留するのはやむをえないですが、5ヶ月は長いです。昔の日雇い労働者も「日雇い派遣」も、働いた収入で生活していることには変わりないですから、日雇い保険の対象にしてもよさそうに思えます。
(参考:中日新聞7月28日朝刊 12版)
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泉州岸和田は「だんじり」で知られた城下町。5万3千石の小さな城下町ですが、大阪府には2つしかない城下町です。関空にも近いので、世界に一番近い城下町でもあります。戦後に復元されたものですが、ちゃんとお城もあります。
お城は普段、郷土資料館として使われていますが、殿様(岡部家)の武具や美術品を片付けると、お城はあるものに変身します。それは、何と結婚式場。2005年以来、今年の春までに21組がここで式を挙げました。秋の予約もすでに5組入っています。
岸和田城は別名を「千亀利<ちきり>城」と言います。本丸と二の丸を上から見たら、織機の「ちきり」という部品に似ていることから名づけられました。「千亀利」の音は「(夫婦の)契り」を連想させるので、とても縁起のよいところです。
これから結婚を考えているカップルには、一生の記念に残る挙式になるかもしれないですね。気分は殿様かお姫様?
(参考:中日新聞7月19日朝刊 12版)
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大阪学芸高校は2006年度、関西の難関私学、関関同立に144人合格しました。しかし、この数字の約半分、73人はたったひとりの男子生徒が出した数字なのです。
その男子生徒は公立大の理系を第一志望としていたのですが、関関同立も5学部・学科受ける予定でした(理系の学部?)。そこで担任は、ほかの学部の受験も勧め、結局73の学部・学科を受験することとなりました。関関同立の合格実績は、関西の高校にとってアピールポイントになるからです。追加で受けることによる受験料約140万円は学校が負担し、さらに男子生徒には5万円と腕時計をプレゼントしていました。
ひとりで73校もなぜ受かったのか? そのからくりは入試がセンター試験だけで合否が決まるタイプのものだったからです。センター試験だけを使うタイプは、普通に入試を受けるよりもレベルが高いのですが、その試験に全て受かるとは大したものです。
塾では合格実績を上げるために、受かっても行く気がなくても、いろいろな学校を受けさせることがあります。でも、学校がここまで露骨にやるとは思ってもみませんでした。なお、大阪学芸高校では、この男子生徒以外にも、成績優秀者には関関同立など関西の難関8大学を受験させています。受験料は学校負担です。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070721-00000072-sph-soci&kz=soci)
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個人で鉄道を持つことは難しいですが、鉄道模型なら鉄道会社のオーナー気分を味わうことができます。昔懐かしい車両を買って過去の鉄道を再現することができますし、新幹線とローカル私鉄を同じ線路上で走らせることもできます。
鉄道模型を買ったなら、レイアウトも作りたいところです。畳やじゅうたんの上より、ちゃんとした風景の中を走らせるほうが感じが出ます。
この難しいと言われるレイアウト作りを1年(50週)かけて行う雑誌が19日に発売されました。講談社の「昭和の『鉄道模型』をつくる」(創刊号のみ780円、第2号以降は1490円)です。1年かけると60センチ×45センチのかわいらしいレイアウトが完成します。昔懐かしい町並みが出現します。
気軽な内容なので、以前挫折した人にとっても、これから始める人にとってもやりやすいものですね。
(参考:講談社ホームページ http://shop.kodansha.jp/bc/tetsudomokei/)
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18日に行われたプロ野球のオーナー会議で、オーナーたちはNHKを批判しました。プロ野球より大リーグに時間を割いているというのがその理由です。今は人気のないチームにいる選手でも、大リーグに行けばスポーツニュースで毎日ちゃんと放送され、注目してくれるからです。
しかし、オーナーの望みどおり、NHKが大リーグ放送を減らしたからといって、プロ野球の放送が増えるのでしょうか? そうは行かないでしょう。
今までなら、シーズン中はたいていどこかの放送局がプロ野球の中継を行っていました。しかし、今年は中継が全くない日も珍しくはありません。かつてはドル箱であった巨人戦ですらデーゲームで行うことも多くなっています。野球中継がないのは寂しいものですが、これがプロ野球の現実ともいえます。
(参考:livedoorスポーツ http://news.livedoor.com/article/detail/3237599/)
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福井で、路面電車の軌道上にバスを走らせる構想があるようです。
福井市中心部のフェニックス通り。片側3車線の道路で、その真ん中に路面電車の軌道があります。バスは通勤時間帯、専用レーンとなる一番左の車線を走りますが、ここは左折専用車線でもありますので、一般車両も入り、バスの遅延や渋滞を引き起こしています。
そこで、朝でも10分に1本ぐらいしか電車が来ない路面電車のスペースを活用することになりました。路面電車の軌道を強化し、バスも軌道上を走れるようにします。停留所をスペースに余裕のある交差点出口付近に移設するとともに(交差点入口付近には右折レーンがあるため、余裕がない)、幅を今の75センチから1.5メートルに拡大し、路面電車・バス兼用のものにします。車線は片側2車線になりますが、幅が広くなるので、スムーズに走ることができるようになります。
路面電車とバスでは加減速の性能が違うので、運転には注意することがあることなどの問題がありますが、実現すると面白いですね。なお、このときには、運賃を統一し、路面電車とバスの共通乗車ができるようになれば効果が出ます。市内区間に限られますが、先に来たほうに乗ればいいのです。実質的に増発するのと同じ効果があります。
(参考:福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=1146)
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引き続き、地震関係の話を。
今回の地震で、車の生産が止まってしまいました。トヨタも日産もです。自動車生産工場がないと思われる新潟で起こった地震で、なぜそういうことが起こったのでしょうか?
その原因は、部品工場が地震で稼動できなくなったこと。自動車部品メーカーのリケンの主力工場は柏崎にあります。この工場がつくっているピストンリングやシールリングはどこでも作れそうな小さな部品のように見えますが、一つの工場だけでピストンリングは5割、シールリングは7割のシェアを誇っています。ここが止まれば、いろいろな自動車メーカーに影響を及ぼすのです。
意外なところでこの地震は大きな影響を与えています。まさか車の生産が止まるとは思わなかったでしょう。
(参考:中日新聞7月19日朝刊 12版)
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16日に起きた新潟県中越沖地震で、震源地に近い柏崎市などで震度6強を記録しました。
その柏崎市にあるのが、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所。地震の影響で、その原子力発電所から微量ではありますが、排気から通常は検出されない放射性物質が検出されました。そのほかにも、地震当日の火災や放射性物質を含んだ水の漏れなど、トラブルは50以上もありました。
原子力発電所は産業活動や生活に欠かせない電力を生み出していますが、放射能漏れのリスクはあります。当然ながら厳重に管理しているでしょうが、災害時においてもそれが確実にできると断言できるわけではありません。日本には地震のリスクがあります。本来なら地震の起きない硬い岩盤の上につくるべきでしょうが、100%安全なところはありません。原発の建設時には活断層の調査はするでしょうが、発見できずに漏れることはありえます。原発は、そのようなリスクを考え、原発の真下にM6.5の地震を起こす活断層があると仮定して設計されています。しかし、この数字は低いですね。現実に起こった地震はM6.8なのですから。
(参考:中国新聞ホームページ http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707170083.html)
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松本電鉄は14日から、新宿-松本間の高速バス用に、洗面台付の化粧室を備えたバス3台を投入しました。化粧室を備えたバスは長野県内では初めてのようです(他社では、どこが導入しているのでしょうか?)。化粧室はバスの最後部にあります。価格は1台約4千万円のようです。
高速バスや夜行バスにはトイレはついていますが、スペースの関係もあり結構狭いです。手を洗うのがやっとというぐらいなので、あまり使いたくはありません。休憩がまったくないか、緊急事態でない限り、サービスエリアのトイレを使います。広々としてきれいなトイレは女性にとってもアピールポイントとなるでしょう。
(参考:信濃毎日新聞ホームページ http://www.shinmai.co.jp/news/20070713/KT070712BSI090011000022.htm)
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IP電話は、長距離でも通話料金が安いため、従来の固定電話に代わり、急速に利用者が伸びています。全国どこでも3分8.4円と、市内電話並みの料金でかけることができるので、長距離電話の多い我が家ではありがたいものです。
ただ、IP電話の欠点は、従来の固定電話よりも故障しやすいこと。通話やインターネットができないことも結構あります。たいていは配線をやり直すと復旧しますが、大規模な事故も時々起きています。今年5月に起きたNTTグループの事故では、300万世帯に影響が出ました。
そこで総務省は、従来の固定電話並みの品質を確保するため、通信事業者向けに新たな指針を策定することにしました。品質確保に向けた実験を義務化することにより、故障を減らします。また、故障が生じたら、利用者に携帯メールで通知する仕組みの導入も求めます。この新指針は来年から適用されます。
今は故障対策と電話番号を普通のものにしたいために、NTTの回線も引いていますが、故障がなくなればIP電話1本でできるかもしれません。現状では、IP電話だけでは不安です。
(参考:日経新聞7月15日朝刊 12版)
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南海電鉄は、来月に2回に分けてダイヤ改正を行います(11日に南海本線、25日に高野線)。ダイヤ改正自体は前回の大改正とは違って、小粒なものです。
さて、2005年10月に行われた前回のダイヤ改正で、特急を除いて原則橋本で乗り換えることとなったため、高野山直通用の急行車両(2000系)が大量に余ることになりました。2000系は、デビューしてから10年も経たないうちに本来の活躍場所を失ってしまったのです。
まだ10年しか使っていないので、廃車にするのももったいない。職を失った2000系は車庫で再び活躍する機会を待っていました。その機会がようやく現れたのです。8月11日のダイヤ改正以降、車庫で待っていた2000系が再び使われることになります。舞台は南海本線、老朽化した7000系の代わりとして使われます。急勾配の少ない路線なので、本来の性能を発揮することはできませんが、働き口が見つかっただけでもよかったのでしょう。
(参考:南海金剛駅の掲示)
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1年前にサービスエリアガイドについて書きましたが(トラックバックしています)、昨日、西名阪道香芝サービスエリアで新しいサービスエリアガイドをもらいました。香芝は西日本高速道路サービス・ホールディングスのエリアなのですが、なぜか中日本エクシスのもありましたので、そちらもちゃんともらってきました。
昨年は酷評した中日本エクシスのサービスエリアガイドですが、こちらはかなり改善されています。どのサービスエリアにどのような施設があるのか簡単にわかりますし、サービスエリアやインターチェンジ間の距離も簡単に出すことができます。当然ながら中日本エクシス以外が管理しているサービスエリア(伊勢湾岸道刈谷パーキングエリアなど)の情報もちゃんとあります。ただ、ガソリンスタンドの営業時間は少し見にくいかな?
反対に改悪になったのが西日本高速道路サービス・ホールディングスのもの。新しく雑誌タイプのものになりましたが、肝心の地図はほとんどありません。見開き2ページの地図があるだけで、どのサービスエリアにどのような施設があるのか(ガソリンスタンドの有無だけは書いてありますが、営業時間の記載はありません)、サービスエリア間の距離は書いてありません。レストランや売店の有無すらわかりません。北野武との対談や妖怪の話はサービスエリアガイドには必要ない情報です。これではサービスエリアガイドとして失格です。昨年酷評した、中日本エクシスのサービスエリアガイド以下です。
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紙から作られた豚まん、手品ではありません。中国の屋台で実際に売られていたものです。
その豚まんの作り方は次の通り。段ボールを苛性ソーダに浸し、柔らかくします。段ボールの色が落ち、柔らかくなったら、挽き肉状にします。段ボール6に対して豚の挽き肉を4の割合で混ぜ、豚肉エキスを混ぜると、本物そっくりの偽装豚まんの出来上がりです。
日本でも、牛肉の偽装事件はありましたが、肉の代わりに紙を使うことはありません。さすがは中国です。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070712-00000011-rcdc-cn)
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国土交通省の調査によれば、1996年度からの10年間で、バスの運行系統数が5.5%減少しました。
目立つのは、地方のバスの減少。都道府県別で一番減少した度合が高かったのは、山梨県と徳島県なのですが、実に半分近い46%の減少でした。このようにバスの系統が減少した都道府県は34にものぼります。反対に、増加したのは、東京や大阪など、都会の都道府県が中心です。
もともと地方の路線バスは、乗客が少なく、採算が取れません。地方のバス会社は、高速バスで利益を稼ぎ、それで路線バスを維持してきました。しかし、客のいない路線バスはますます状況が悪くなる一方なので、高速バスの収益でカバーするのも限界があります。ドル箱のはずの高速バスも、格安の「ツアーバス」との競争があり、収益源が脅かされています。
バス会社に、採算が取れない路線バスを維持させることを強制させることはできません。それなりに利用者がいる路線を中心に、地方自治体が補助をする必要があるでしょう。
(参考:中日新聞7月7日朝刊 12版)
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昨年4月、東京都足立区の公立小学校で学力テストが行われました。試験中、先生は児童の席を回ります。普通は、児童がカンニングをしないように監視するのが巡回の目的なのですが、そのときは違いました。間違っている児童の答案を指差して、誤りであることに気付かせる不正行為を行っていたのです。どうやら、この不正行為、校長先生からの指示だったようです。
また、学力テストの試験問題は終わったら回収しないといけないのですが、2005年のテストの際、校長はその問題をメモし、児童に練習問題としてやらせていました(ちなみに、2006年のテスト問題は、9割が2005年の問題と同じでした。これは、出題者側の手抜きですね)。それらの「努力」の甲斐があって、昨年の学校別の順位は1位になりました。2005年は72位中44位でしたから、大躍進です。
この事件の背景にあるのが、学校間の競争。足立区は、テストの順位を公表するとともに、公立なのに学校も自由に選択することができます。予算も成果によって配分が異なるようです。学力テストの結果は、校長先生の評価にも関わってきます。
都会では、私立の学校が多く、優秀な児童は中学に入る段階で試験を受けます。東京ではそれがかなりの割合にのぼるようです。しかし、お金持ちの家の子ならともかく、貧しい家の子はそのようなことができません。貧しい家の子でもちゃんとした教育を受けることができるように、公立学校においても学力の向上に努めないといけません。しかし、虚飾の成績では、何の意味もありませんね。
(参考:東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007070802030557.html)
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遊びで電車に乗るのはいいですが、通勤のために混んだ電車に乗るのは嫌なものです。しかも、朝のラッシュ時は急行・快速といえどもノロノロ運転。会社に到着する前からイライラしてしまいます。
これまで、国土交通省は混雑対策については特にやってきませんでした。しかし、国土交通省はその方針を転換しました。この7月に新設された「鉄道業務政策課」が鉄道会社のサービスを監視し、行政指導も行うのです。まずは、来年度から、電車内の快適度、案内のわかりやすさなどについて首都圏の利用者にアンケートを行い、その結果も公表します。
しかし、電車の増発、線路の改良などは出費を伴います。そのお金はどこから出すのでしょうか? 鉄道会社は利益を追求する株式会社ですから、儲からない投資はしたくありません。道路特定財源の見直しを図り、鉄道の改良に使えるようにするなど、財政面の問題を解決しない限りは、大幅に改善されることはないでしょう。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070704i406.htm)
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東京-鹿島神宮間にはJRバス関東など3社の共同運行による高速バスが走っています。10~20分間隔で待たずに乗れるのが最大の特徴。鉄道が不便な鹿島への重要な足です。
そこに殴り込みをかけたのが、トラベルプランニングオフィスの代理店、ジャパンイベントツアーズによる「ツアーバス」。しかし、このバス、実質的にはたった1日で撤退することになりました。
予測どおりには利用者が集まらず、撤退するケースはたくさんあります。しかし、1日しか走らずに撤退するのは、前代未聞。いくら頻繁にダイヤの改定を行う「ツアーバス」でも、こんなことは考えられません。見込みが甘かったというか、ちゃんと需要予測をやっていたかすらも疑問ですね。
(参考:高速バス「アイリスライナー」ホームページ http://www.eventtour.co.jp/)
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難波と関西空港を結ぶ南海の特急「ラピート」は、飛行機みたいなかっこいいボディが特徴。1995年度は1日約8400人が利用しました。しかし、その後は利用が低迷し、2003年度には約半分の1日約4500人にまで落ち込みました。
そこで出された対策が、沿線の乗客をこまめに拾うこと。2003年にノンストップの「ラピートα」を新今宮・泉佐野などに停め、2005年にはほとんどの「ラピート」が主要駅停車タイプになりました。堺・岸和田を通過する「ラピートα」は、平日朝の関西空港行きの3本のみです。また、これと同時に、泉佐野-関西空港間の特急料金を100円にしました。このことにより、利用者は増え始めたのです。
現状の特急・空港急行または区間急行・普通が15分毎に発車するダイヤからすれば、2両のみを指定席として残し、残りをロングシートの自由席に改造したほうがよいでしょう。かなりの大改造ですが、走り始めてから10年少々で廃車にするのももったいなさそうです。
もっとも、「ラピート」の利用者が低迷した根本的な原因は、関空の利用が低迷していること。原因はもちろん、伊丹空港の存在。すでに代替空港である関空が開業して久しいにもかかわらず、存続しています。ここにメスを入れないと「ラピート」の本格的な復活はならないでしょう。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200706260014.html)
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