道路特定財源の一般財源化は「骨抜き」か?
かつて道路特定財源を一般財源化するという話がありましたが、どうやら雲行きが怪しくなっています。
と言うのも、道路特定財源を道路整備以外に使うにしても、福祉や老人医療という全く関係ない分野ではなく、環境など道路に関連するものに充てるべきだという考えが政府内にあるからです。以前の政府・与党合意が「骨抜き」になってしまう危険性もあります。
揮発油税や自動車重量税は車に乗る人にとってはかなりの負担です。道路特定財源を道路整備以外に回すのなら、揮発油税などを本来の税率に戻すべきだ(道路整備促進のため本来より高い税率にしている)、という意見があります。しかし、税金を安くしたらどうなるでしょう? ますます自動車の利用が進み、環境汚染・渋滞による社会的損失がますます増大します。
地球の将来のためにも、揮発油税などは高くしたほうがよいでしょう。その間に、鉄道など公共交通機関の整備が進めばさらによくなります。
(参考:日本経済新聞9月27日朝刊 14版)
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Comments
結局、政府・与党は、来年度からの道路特定財源の一般財源化を事実上、見送りました。
「道路整備費の余った部分だけを一般財源にする」というのは、「何も変わらない」と同じことです。
緊急性の薄い道路が、これからもつくられ続けます。
(参考:日本経済新聞10月22日朝刊 14版)
Posted by: たべちゃん | 2007.10.22 09:56 PM