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高齢者医療費負担増凍結は無駄

 1週間ほど前の話ですが、自民、公明両党は、いったん決まったはずの高齢者医療費の負担増を凍結することに合意しました。具体的には、会社員の子供らに扶養され保険料を払っていない75歳以上の高齢者の保険料負担を2008年4月から9月まで凍結し、10月から2009年3月までは9割カットします。70~74歳の窓口負担は来年度も1割のまま据え置きます。

 選挙が近づくと、目先の票だけを考えた政策ばかりが出ます。財政は厳しいのに、票目当てで間違った政策がなされます。少子高齢化が進み、現役世代の負担はますます増えるばかり。少ない負担でたくさん利益を受ける高齢者とのアンバランスは拡大するばかりです。

 話は変わりますが、農業への補助金も無駄なもの。食料自給率が低いのは問題ですが、家で食べる分しかつくらないような農家まで優遇する必要はありません。どんなに赤字であっても彼らは農業を止めません。本当に優遇すべきは、農業収入をメインにしている専業農家です。片手間にやっている小規模な兼業農家まで補助金をばら撒くのは、選挙対策以外の何者でもありません。
(参考:日本経済新聞10月31日朝刊 14版)

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