暫定税率維持して道路をつくったら環境にやさしいのか?
18日から行われている通常国会の最大のテーマは、揮発油税などの暫定税率を維持できるかどうか。何とかして切れ目なく暫定税率を維持したい自民党などの与党は、必死です。すでに複数の政治家が、暫定税率を切れ目なく維持しようとして、暫定税率廃止を目指す民主党などを攻撃しています。その最大の武器が、環境。暫定税率が打ち切られ、ガソリン代が安くなったら、自動車の利用が増え、二酸化炭素の排出量が増えるので、環境に悪影響を及ぼすのです。
確かに、暫定税率が打ち切られたら、環境にはマイナスの影響を与えます。しかし、暫定税率を維持することにより、道路特定財源を従来どおり確保し、道路建設を進めていったらどうでしょうか? 道路整備が進めば、当然便利になる自動車の利用が進み、環境にはマイナスの影響を与えるのです。無意味な発言です。
環境のためを考えたら、やらなければならないのは、道路の建設を抑えること。鉄道のようなライバル交通機関の整備でもよいですし、全く別の用途に使ってもよいでしょう。つまり、道路特定財源にはせずに、「環境税」を創設すればよいのです。どうやらヨーロッパ主要国に比べてガソリンが安いようですから、自動車交通を抑制するために、それに見合う程度までガソリンの値段を上げてもいいでしょう。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080119-00000107-jij-pol)
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Comments
こんにちは
暫定税率は、取らぬ狸の皮算用になっているようです。
だから、どうしても維持する必要があるのでしょうね。
初めに暫定税率ありきですよ。
最後は、3分の2で再可決するのでしょう。
目に見えます。
しかし、廃止か維持かではなく、この国の根幹にも係わる問題と
して問題点を出し合い未来に向けての議論をして欲しいのですが。
なし崩しになってしまうのでしょうね。
Posted by: まるこ姫 | 2008.01.23 04:47 PM
まるこ姫さん、こんばんは。
* 暫定税率は、取らぬ狸の皮算用になっているようです。
すでに暫定税率がこのまま維持されるという前提の下で計画を組んでいますから、撤廃されると都合が悪いのです。
* しかし、廃止か維持かではなく、
問題は、公共サービスの供給度合とそれに対する費用とのバランスですね。
例えば、道路関連費用については、道路特定財源だけでは賄いきれず、毎年多額の費用を一般財源から使っています。道路にはかなりの税金がつぎ込まれているのです。
Posted by: たべちゃん | 2008.01.23 10:38 PM
揮発油税などの暫定税率が1日でも切れ、混乱する(安くなったガソリンを歓迎する)のを恐れた自民党の一部議員は、新たな方法を考えました。それは、議員立法により暫定税率を3か月程度延長をして、その間に租税特別措置法の審議を行うというものです。
そういうアイデアを思いつく暇があるのなら、道路を今なお整備しなければならない理由を国民に説明するほうが有意義ですね。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080124-OYT1T00189.htm)
Posted by: たべちゃん | 2008.01.26 12:07 AM
与党側は道路建設を続けるため、道路財源を死守しようとしている。
一方の野党側も、一見国民受けのいい暫定税率廃止・ガソリン値下げをちらつかせているが、代わりとなる財源を示さず、バラマキ政策の色彩が強い。
財政再建や、CO²削減の観点からは、ガソリン税率は維持したまま一般財源化すべきですね。
Posted by: かにうさぎ | 2008.01.30 10:33 PM
かにうさぎさん、こんばんは。衆参両院議長の斡旋により、今の暫定税率を2か月伸ばすといういわゆる「ブリッジ法案」は消えましたね。
* 財政再建や、CO²削減の観点からは、
私もそのように思います。環境のためなら、ガソリンがさらに高くなっても仕方がないと思っています。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000957-san-pol)
Posted by: たべちゃん | 2008.01.30 10:52 PM