« アダルトチルドレン | Main | ワシントンの地下鉄 »

輸入小麦、4月から30%値上げ

 農水省は、4月から、輸入小麦の価格を30%引き上げます。この値上げは、昨年4月の1.3%、10月の10%に続く値上げとなります。

 輸入小麦は、全量を政府が買い取り、国内農家への補助金なども考慮して価格を決定し、製粉業者に売り渡しています。小麦のほとんど(約9割)を輸入に頼っている現状では、輸入小麦の値上げは、パンやうどんの値上げに直結します。

 反対に、わが国の主食としての地位を守ってきた米は、減反を繰り返したのにも関わらず、未だに余っている状況にあります。戦後、わが国の食卓が欧米化したのは、パン食がメインの学校給食にも原因があったとも言われています。

 戦後、小麦などの農産物が余ったアメリカは、日本で欧米型の食生活を推進する運動を行いました。特に力を入れたのは学校給食。パンやミルクの無償援助を行ったのです。子供のころの食生活は、その後の一生の食生活に影響を及ぼします。このことをアメリカは知っていたのでした。こうやって、欧米型の食生活が日本に普及したのです。

 さすがに夫婦共働きなどで忙しい日常の食卓では、手の込んだ和食を作ることが難しいかもしれません。子供にバランスのよい食生活をさせるためにも、大量につくることができる学校給食で、パン食から御飯に変えたほうがよいでしょう。
(参考:イザ! http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/econpolicy/123039/、「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活 http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/book423.htm)

| |

« アダルトチルドレン | Main | ワシントンの地下鉄 »

ニュース」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 輸入小麦、4月から30%値上げ:

« アダルトチルドレン | Main | ワシントンの地下鉄 »