なぜか普及しない太陽光発電
増え続ける二酸化炭素。その原因のひとつとして、家庭で出る二酸化炭素の増加が挙げられます。愛知県では、家庭部門から出る二酸化炭素の量(2004年度)が1990年度と比較して、25%も増えました。
二酸化炭素の増加を防ぐ方法として、化石燃料以外で発電する方法があります。確かに原子力発電は発電時に二酸化炭素を出しませんが、その後の廃棄物には困ります。その点、事実上無尽蔵にある太陽の光を使った、太陽光発電は、環境に優しい優等生です。しかし、その太陽光発電、住宅においては増加の度合は鈍いのです。
その原因のひとつとして考えられるのが、国からの補助金がなくなったこと。国からの補助金は廃止された2005年度で6万円(3キロワットを使う、標準的な家庭の場合)と少額で、設備投資を回収できるものではありませんが(耐用年数は20年で、設備投資は3キロワットの場合約200万円です)、それでもないよりかはましでしょう。主要メーカーの太陽光発電設備の販売実績は、2005年度の約7.1万件から昨年度は約6.2万件に減少しました。今年度は、さらに5万件程度に減少する見込みです(太陽光発電設備は、新築ではなく、既存の住宅に作られることが多いため、住宅着工件数の減少はあまり影響しません)。
地球のために二酸化炭素の排出量を抑えないといけないなら、急いでつくる必要のない道路の建設を抑え、環境税をかけるなどして、このような環境にやさしい設備に補助金を与え、誘導する必要があるでしょう。
(参考:朝日新聞2月24日朝刊 14版)
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