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March 2008

おおさか東線と阪和線(1)

 もともと阪和線は私鉄だったこともあり、天王寺で環状線や大和路線と直通できる構造にはなっていなかった。しかし、分割民営化後に、単線の連絡線がつくられ、「くろしお」が京都に直通するようになった。1994年の関空開業後は、「はるか」や「関空快速」もこの連絡線を使うようになり、1時間に上下12本がこの連絡線を使うようになった。当然、ダイヤの設定は厳しくなる。そこで、連絡線を複線にする工事が行われ、3月15日のダイヤ改正時から使われるようになった。従来からの連絡線は、大阪・京都方面に行く電車が使い、新しい連絡線は、南紀・関空方面に行く電車が使う。

 新しい連絡線に乗るためには、南紀・関空方面の電車に乗らなければならない。私が乗ったのは、天王寺9:11発の「関空・紀州路快速」。これまで「関空・紀州路快速」は、5両と3両の組み合わせで運転されてきたが、時間帯により「関空快速」と「紀州路快速」の乗車位置が入れ替わり、日根野を越えて関空・和歌山方面に行く人にとっては不評であった。しかし、今回の改正で、223系が大量に増備されて(途中見た阪和線の快速は、221系が使われている一部を除いて、全て223系であった)4両単位に組み替えられ、「関空快速」と「紀州路快速」の乗車位置も固定されるようになった。

 15番線を出た電車は、すぐに連絡線に入る。連絡線自体は短い。いったん阪和線の上り線に入り、しばらく逆行してから、本来の下り線に入る。逆行区間が出るので完全な解決にはならないが、用地の制約からこれ以上を望むのは難しい。前がつかえているため、快速はゆっくりと進む。

 三国ヶ丘で折り返し。9:29発の「関空・紀州路快速」に乗って終点の京橋まで行く。今回のダイヤ改正から、「関空・紀州路快速」は天満と桜ノ宮に停車し、大阪から各駅に停まるようになった。(続く)

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おおさか東線と阪和線(0)

 23日の日曜日、15日に開業したばかりのJRおおさか東線に乗ってきました。また、同じ日から使用を始めた、新しい阪和線の連絡線も通ってきました。

 明日から何回かに分けて、そのときの旅行記を書きます。

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新名神高速道路走行記(2)

 新名神高速道路にはサービスエリアがひとつと、パーキングエリアがひとつある。今日は、先日立ち寄った土山サービスエリアについて書くことにする。

 土山サービスエリアは、上下線で施設を共用するサービスエリア。レストラン、スナックコーナー、売店、ガソリンスタンド、インフォメーションと一通りの施設は揃っている。ただ、エリアの規模は小さく、「これでおしまい?」と思うほど狭かった。今はまだ新名神の利用者は少ないが、利用者が増えるとこれで対応できるのだろうか? 新名神を紹介するテレビ番組で、サービスエリアが混んでいるように見えたのは、単に狭いだけなのだろうか?
(参考:「新名神開通」(土山サービスエリアでもらったパンフレット))

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新名神高速道路走行記(1)

 2月23日、亀山と草津の間に、新しい高速道路が開通した。この高速道路、50キロ程度のそれほど長くはない高速道路であるが、東京と大阪の間を縮める、重要な道路である。その高速道路に、21日の金曜日、乗ってみた。

 亀山ジャンクションから新名神は始まる。山も谷も関係なくまっすぐに伸びる道路。谷は橋でクリアし、山は長いトンネルで貫く。カーブや勾配も緩やか。今は片側2車線だが、将来は片側3車線になる予定だ。谷間を吹く風にハンドルを取られないように、まっすぐ車を進める。まだ新名神の存在が知られていないのか、車は少ない。

 信楽インターを過ぎて長いトンネルを抜けると、車は急坂を下り、やがて右にカーブする。実はここ、新名神が西に伸びたときの分岐点(大津ジャンクション(仮称))だ。しかし、ここから先は、道路公団民営化のからみで着工されないこととなっている。京滋バイパスがその代わりということだが、京滋バイパスはあくまでも京都付近の名神3車線化が難しいための代替措置に過ぎない。

 通勤割引と早期開通割引(新名神は、当初の予定より早く開通した。そのため、6月までは新名神の各インター(東名阪の鈴鹿、亀山パーキングエリア、亀山の各インターを含む)を利用した場合、新名神の区間が半額となる。ETCのない車でも適用される。)をダブルで適用させるため、名古屋西インターからの距離が100キロを若干下回る、草津田上<たなかみ>インターでいったん出る。草津田上インターは、立命館びわこ・くさつキャンパスのすぐ近くだ。再び高速に乗る。すぐ名神との合流点、草津ジャンクションに着く。ここで新名神高速道路の旅は終わりだ。(続く)
(参考:「新名神開通」(土山サービスエリアでもらったパンフレット))

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児童ポルノの単純所持に処罰規定

 インターネットのホームページの中には、アダルト関連のものもたくさんあります。そしてその中には、子供が登場しているものもあります。インターネットの普及に伴い、子供の裸の画像を手に入れるのは簡単になりました。このような子供のポルノ画像の氾濫を防ぐため、自民党は児童ポルノ(「児童」とは18歳未満のことを指します)の制作・販売・ネットでの公開だけでなく、ただ単に持っているだけでも罰金刑を課すことを検討しているようです。

 この規定は一見よさそうに見えますが、問題は多いです。まず、迷惑メールを送りつけられるなどで、知らずに開けてしまうケースが考えられます。開けてしまえば、パソコンのハードに残ってしまいます。陥れたい相手に対し、児童ポルノの画像を送るのは難しいことではありません。

 パソコンを使っている人なら、写真もパソコンで管理しているでしょう。それも問題です。乳幼児なら、子供の写真に裸のものが一切ない、ということはないでしょう。ほかにも、実際の児童に被害が及ばない、アニメなどへの規制も検討されましたが、それはどうやら見送られるようです。

 見た目はよさそうな規定だけに(児童ポルノの規制強化に反対する人はいないでしょう)、単純所持の処罰規定は、「単純」には行かない、難しいところがあります。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080224k0000m040109000c.html)

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男性専用車両、登場か?

 御堂筋線で男性会社員が痴漢にでっち上げられた事件は、記憶に新しいところです。この事件が発覚して以来、男性専用車両を求める声はさらに高まっているようです。被害者の女性の声だけを聞き、加害者とされた男性の声を無視する状況では、男性なら誰でも冤罪に巻き込まれる危険性が高いからです。

 大阪市の平松市長も、男性専用車両を求める声が強くなれば、男性専用車両の導入を検討する考えを示しています。また、関西の大手私鉄も、要望が多くなれば男性専用車両の導入を検討するようです。

 本来なら、男性も女性も安心して乗ることができるのが望ましいです。女性だからといって、優遇されることはないです。女性専用車両を導入するぐらいなら、お金さえ出せば男女とも優遇されるグリーン車のほうが好ましいです。女性専用車両や男性専用車両は、あくまでも緊急避難的なものにすぎず、根本的な解決ではありません。
(参考:Infoseekニュース http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/society/story/21fuji320080321017/)

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宮崎県の位置がわからない、6割の高校生

 タレント出身の東国原知事の登場で有名になった宮崎県。元タレントの肩書きを生かして、いろいろな番組に出演し、宮崎のPRに努めています。しかし、そのような「努力」にもかかわらず、6割の高校生は宮崎県の位置がわかりませんでした。

 日本地理学会が昨年12月と今年2月に、高校生6159人と大学生3747人にある調査を実施しました。その内容とは、スイスなど10か国の位置(30か国の中から選択)と秋田など10都県の位置を選ぶものです。その結果、宮崎県の位置を正確に答えられた高校生は42.7%にとどまったのです。ちなみに、最高は東京都の93.0%でした。もっとも、東京都の正答率が良いのは、調査対象の2/3が東京都の高校生ということも影響しているようです。

 最近、頭が悪いことを売りにしているタレントが、テレビのクイズ問題で誤答を連発して笑いを取っている場面がよく見られますが、そういうタレントを笑うことはできないですね。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000058-san-soci)

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星野氏、阪神監督に復帰

 星野日本代表監督が、2試合だけですが、阪神の監督に復帰します。

 星野監督が采配を振るうのは、6月に行われるファームの広島戦。もともとオリンピックの直前に練習試合など3試合を行う予定でした。しかし、3試合だけでは采配の勘を取り戻すことが難しいと考えていた星野監督が実践の場を増やすことを希望したために、ファームの試合で采配を振るうことになったのです。すでに阪神・広島を含めて全球団から承諾を得ています。場合によっては、他球団で2軍監督を務めることもあるようです。

 中国について言えば、オリンピックを開くに値しないような行動も見られますが、参加の中止を決定していない段階では、できる限りのことをやっておいたほうがよいでしょう。
(参考:デイリースポーツonline http://www.daily.co.jp/baseball/2008/03/16/0000876176.shtml)

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痴漢と冤罪

 夕方のラッシュを過ぎた御堂筋線の車内で、「痴漢」は起きました。しかし、この「痴漢」、男女ペアが示談金を取るためにでっち上げたものだったのです。

 この「痴漢」の被害者は、堺市内の会社員男性。警察に犯人扱いされ、その晩は留置所に入れられます(翌日夜に釈放)。家族に連絡することもできず、家族は翌朝に捜索願まで出したのです。

 この「痴漢」がでっち上げであることが判明したのは、事件から1週間後。でっち上げたペアの女(なぜか今のところ逮捕されず、実名も公表されていません)が、自首してきたからなのです。それがなければ、この会社員は完全に犯人となり、刑務所に入れられてしまうところだったでしょう。当然、会社はクビです。

 普通、事件が起これば、警察は犯罪行為を立証するために物証を求めるものですが、痴漢については被害にあった女性の話を聞くだけで、男性は反論の余地なく犯罪者扱いされてしまいます。物証を探すようなことはしません。そのような状況の下では、冤罪も起こるのは当然です。冤罪が判明したときにはもう遅く、これまでの人生は台無しになってしまいます。

 一度ぐらいは話を聞いたことがあるとは思いますが、痴漢を疑われたら、駅の事務室や警察署に行ってはいけません。もちろん、謝ってはいけません。相手はあなたを犯罪者に仕立てようとしています。アウェーで戦うようなものです。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080314k0000m040167000c.html)

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新銀行東京の経営責任

 2005年の開業以来、業績の低迷が続き、膨れ上がった赤字は1000億。不良債権もかなりあります。追加出資がないと経営が立ち行かない状況になっている新銀行東京。東京都は10日、新銀行東京がまとめた調査報告書を発表しました。

 これによれば、業績低迷の責任は、開業当初の代表執行役、トヨタ出身の仁司氏がとるべきだと結論付けています。拡大路線の元、ずさんな融資をしたことに伴い、大幅な赤字と不良債権を生んだというのです。

 しかし、この新銀行東京の発案者は、銀行の貸し渋りに怒った石原都知事。原則無担保・無保証の経営モデルも、開業当初の経営陣ではなく、都側がつくったものです。最初の経営モデル自体が無理だったというほうが正確でしょう。

 そもそも、この調査報告書をまとめた新銀行東京の代表執行役は、東京都の幹部職員であった人物(しかも、設立当初の経営計画をまとめた人物です)。都の幹部職員である以上、上司である都知事の意向には逆らえません。逆らったら、干されるか、辞表を書かざると得ません。そういう背景を考えると、責任を仁司氏に押し付ける調査報告書は最初から結論が予想できるものだとも考えられます。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080311-00000007-maip-soci、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080311-00000002-jct-bus_all)

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アクセス解析を表示します

 みなさん、おはようございます。

 すでにお気づきの方もいるとは思いますが、土曜日から、アクセス解析のデータをblogに表示するようにしました。表示するデータは、「人気記事ランキング」「検索フレーズランキング」「アクセス地域ランキング」の3つです。

 参考になりましたら幸いです。

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「関西独立リーグ」

 四国・九州アイランドリーグ(今年から九州にも拡大)、北信越のBCリーグに続く、3つ目のプロ野球独立リーグが、来シーズンから生まれます。

 その場所は関西。和歌山の紀州レンジャーズ(昨年発足)のほか、大阪府、神戸、姫路に新設される3チームを加えて、4チームで行われます。将来は、大阪、京都、滋賀、奈良の各府県に1球団ずつを加えて8チームにする構想があります。選手は今年の秋、入団テストを行い、集めます。

 これまでの独立リーグと違い、プロ野球チームがあるところでの独立リーグ。しかも、関西は阪神タイガースが圧倒的な人気を誇るところです。野球には飢えていない環境でどうやって興行として成立させるか、手腕が問われます。
(参考:YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/sp_others/20080306ks09.htm)

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道路特定財源で地下鉄をつくるのもあり

 揮発油税などの暫定税率を維持することによって、これからあと10年で約60兆円を確保する道路特定財源。政府や与党は暫定税率がなくなると道路が整備できなくなると主張してますが、現実にはお金が余り、すでに道路以外にも充当しているのです。

 今年6月に開業する東京メトロ副都心線。池袋-渋谷間の建設費2550億円のうち、約2割の530億円が道路特定財源から出ています。地下鉄が整備されると車の渋滞が減るから、道路特定財源から支出しているわけです。また、鉄道の立体交差化にも道路特定財源は出されています。

 道路をつくることだけが、交通の向上になるのではありません。輸送効率や環境問題を考えると、代わりの交通機関を用意して、車の需要を減らすことが解決策になるのです。つまりは鉄道です。鉄道を利用するには、運賃という目に見える費用がかかりますが、便利であれば乗ってくれるのです。大都市の通勤鉄道、地方でも新幹線や特急は利用価値があります。

 道路特定財源が一般財源化すればそれはそれでいいですが、政府・与党の案が衆議院の再議決でそのまま通った場合、道路特定財源の鉄道への流用はもっと進めてもいい話です。マッサージチェアや豪華旅行、ミュージカルと混同してよい話ではありません。
(参考:朝日新聞3月7日朝刊 14版)

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自転車を叩いても解決にはならない

 母親が自転車に2人の子供を乗せて走る光景はよく見かけます。本来は道交法で禁止されているはずなのですが(違反すれば罰金もあります)、これまでは事実上黙認されていました。しかし、警察庁はこの自転車の3人乗りを明文を以って禁止する方針を打ち出しました。これに強く反発したのが、肝心の利用者の母親たち。少子化の中で将来の国を支える子供を育てている現状を見ると、厳しいことは言いにくいです。そこで、警察庁も、安全な3人乗り自転車が開発されることを条件に、3人乗りを容認する方向に動いています。

 また、道交法が改正され(6月1日施行)、13歳未満の子供と70歳以上の高齢者などに限り、歩道を通行できるようになりました。しかし、車(制限速度を守るのは少ない)との速度差がかなりある現状では、車道を走ることはきわめて危険です。車におびえながら、自転車に乗らざるを得ません。現在、歩道を走る自転車が多いのは、車道があまりにも危険だからです。

 3人乗り自転車についてもそうですが、自動車中心の社会を改めないと何の解決にはなりませんね。地方に無駄な高速道路をつくっている暇はありません。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080305-00000003-jct-soci、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000042-jij-soci)

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反捕鯨の目的のためなら、何をやってもよいのか?

 日本は、国際的にも認められた調査捕鯨を行っています。現在、南極海において調査捕鯨を行っていますが、日本時間で3日朝、またも反捕鯨団体によって攻撃されました。

 攻撃した船は、環境保護団体「シー・シェパード」の保有する船。その船は、日本の船に向かって液体入りの瓶などを投げつけたのです。投げつけた瓶の中に入っていたのは、酪酸。原液が目に入ると失明する危険もあります。投げつけられた瓶の一部が割れ、中の液体が飛び散り、3人が目の痛みを訴えましたが、幸い、目を洗浄して事なきを得ました。

 鯨を食べることは、牛や魚を食べるのと同様、ごく普通の行為です。野蛮な行為といえるものではありません。しかも、いくら捕鯨を止めさせたいからといって、調査捕鯨船に向かって攻撃を仕掛けることは決して許される行為ではありません。単なる犯罪行為です。反捕鯨の目的のためなら、何をやっても許されるというのは、大きな勘違いです。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080303-OYT1T00353.htm)

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福島で談合復活見込み?

 福島県は、今年4月から指名競争入札を1年間の期限付きで復活します。対象となるのは、1000万円未満の工事のうち約300件ほどです。

 指名競争入札を復活させた理由は、指名競争入札を廃止した結果、利益を確保することができない低価格での入札が増え、それに音を上げた業者から要望が出たからです。今回の復活は1年間の限定ですが、低価格での入札が減るようになれば、延長することを検討しているようです。

 県は、前知事までもが逮捕された汚職事件の反省から、昨年10月に指名競争入札を廃止していましたが、半年も経たないうちに方針を撤回することになります。いくら談合を確認したら、期間の途中であっても指名競争入札を中止するとはいっても、談合はすぐにはばれません。指名競争入札の復活で、公共工事の価格は確実に上がるでしょう。しかもそれで得た利益は、怪しいところに流れていくのです。地方においての建設業者の過剰という、低価格競争の根本的な原因が解決されずに。数が多くて特段の技術がなければ、価格競争にならざるを得ないのです。
(参考:朝日新聞2月29日朝刊 14版)

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米の作りすぎはもったいないのか?

 東北農政局が作製した1枚のポスター。これが大きな波紋を呼んでいます。

 ポスターの内容は、減反を呼びかけるもの。米が余っているので、米を作るのを止め、その土地を不足している小麦や大豆などの生産に充てることを呼びかけているのです。キャッチフレーズは、「米の作りすぎは、もったいない!」。昨年は、東北6県の全てで、生産目標数量を上回る過剰生産がありました。

 今でこそ、米余りが問題になっていますが、長い間、日本は米不足に悩んできたのが事実です。米が余るようになったのは、戦後のことになってからです。それまでの間、農民は必死になって田を耕してきました。その努力は一体なんだったのでしょうか?

 米が余るようになったのは、生産量が増加したこともありますが、食生活の欧米化により、米の需要が格段に減ったのも一因です。和食の良さを呼びかけ、米の消費拡大を図ることが求められます。輸出するのもひとつの答えです。価格ではとても対抗できないですが、品質に優れた「高級米」としてなら勝機はあるようです。世界各国が必死になってやっている、化石燃料に代わる、バイオ燃料の研究をしてもよいかもしれません。

 もったいないのは、ポスターです。
(参考:陸奥新報ホームページ http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/02/841.html)

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