道路特定財源で地下鉄をつくるのもあり
揮発油税などの暫定税率を維持することによって、これからあと10年で約60兆円を確保する道路特定財源。政府や与党は暫定税率がなくなると道路が整備できなくなると主張してますが、現実にはお金が余り、すでに道路以外にも充当しているのです。
今年6月に開業する東京メトロ副都心線。池袋-渋谷間の建設費2550億円のうち、約2割の530億円が道路特定財源から出ています。地下鉄が整備されると車の渋滞が減るから、道路特定財源から支出しているわけです。また、鉄道の立体交差化にも道路特定財源は出されています。
道路をつくることだけが、交通の向上になるのではありません。輸送効率や環境問題を考えると、代わりの交通機関を用意して、車の需要を減らすことが解決策になるのです。つまりは鉄道です。鉄道を利用するには、運賃という目に見える費用がかかりますが、便利であれば乗ってくれるのです。大都市の通勤鉄道、地方でも新幹線や特急は利用価値があります。
道路特定財源が一般財源化すればそれはそれでいいですが、政府・与党の案が衆議院の再議決でそのまま通った場合、道路特定財源の鉄道への流用はもっと進めてもいい話です。マッサージチェアや豪華旅行、ミュージカルと混同してよい話ではありません。
(参考:朝日新聞3月7日朝刊 14版)
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