農道が市道に化ける怪
つくるときは農道としてつくられた道。しかし、開通してしばらくすると、なぜか市道に変わってしまう。このようなケースがたくさんあるのです。
それにはちゃんと理由があります。農道のほうが市道(一般道)より着工の基準が甘く、時間短縮効果のほかにも農業生産や景観保全効果などについても便益に盛り込むことができます。反対に、地方交付税交付金には、道路の維持管理にかかる費用も考慮されます。市道のほうが農道よりも4、5倍交付金が増えるようです。その結果、2003年度までに整備された広域農道のうち、6割以上が市道などの一般道に変わりました。
これは低い基準で着工することができ、維持管理費をもたくさんもらえるのである意味、「合理的」な行動です。問題なのは、普通の車も走ることのできる農道がたくさん建設されているという現実でしょう。自家用車が走ることのできる農道を、農業の予算でつくる必要性があるのでしょうか?
(参考:朝日新聞3月27日朝刊 14版)
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Comments
こんばんは
うまい事、考えますね。
節約した分、適材適所に回っていれば
良いのですが。。。。
私はこれからの農業は、米だけではなく
小麦とか、アズキとか大豆など、奨励していただきたいです。
そういうところには、補助金などを出すのは仕方が
ないかと思っています。
これでは、日本の食はいざとなったら、心元ない
ですから。
Posted by: まるこ姫 | 2008.04.13 08:59 PM
まるこ姫さん、こんばんは。
* うまい事、考えますね。
利権の拡大のためには、もっともな理由をいろいろ考えるものです。
* 私はこれからの農業は、米だけではなく
米以外の作物にも補助金はあります。
問題は、米からその他の作物への転換を政府が奨励しても、現実にはそのようにうまくいかなかったという事実です。
Posted by: たべちゃん | 2008.04.14 11:12 PM