おおさか東線と阪和線(3)
加美の次が久宝寺。大和路線(関西線)が非電化のころ(奈良までの電化は1973年)の時刻表を見ると、快速は当然、普通列車でも通過するものがたくさん見られた。しかし、今では出世し、天王寺-王寺間で唯一の快速停車駅(柏原は始発となるもののみ停車)。
おおさか東線の開業とともに、新しい系統の快速が誕生した。奈良からおおさか東線を経由して、尼崎まで結ぶ、「直通快速」。221系並みに性能をダウンさせた、223系6000番台が使われる。貫通扉と乗務員扉にオレンジのラインが入っているのが特徴だ。
この「直通快速」は、朝に尼崎行きが4本、夕方に奈良行きが4本運転されるが、平日と休日で運転する時間帯が異なる。つまり、平日は通勤・通学に便利なように、休日はレジャーに便利な時間帯に設定されている。しかし、1日たったの4往復では、定期券では使いにくいだろう。通勤時間が決まっている行きはともかく、帰る時間が一定とは限らない帰りは、自分の行動を「直通快速」に合わせることは至難の業だ。大和路線経由の定期でも、「直通快速」で通過することのできる規定は必要だろう。ところで、東海道線と横須賀線、埼京線と湘南新宿ライン、古くは東北線(尾久経由)と京浜東北線が少し離れたところで並行する首都圏で、定期券の共通利用はできるのだろうか?
10:51、尼崎行き最終の「直通快速」が久宝寺を出た。車内は空いていて、車端のボックスを占領することができる。行きは新加美で降りたので、新加美を通過した時点で「完乗」のタイトルを維持。「直通快速」は放出までの間で普通と同じ14分もかかるので、ノロノロ運転。来年春に阪神なんば線ができると、1日4往復と少ない「直通快速」が増え、ダイヤが調整され、スピードアップがなされるかもしれない。ライバルの近鉄と阪神は、奈良と三宮を結ぶ電車を大量に運転させるだろうから、1日4往復(しかも、尼崎止め)では話にならない。今は様子見の段階か?
実は、おおさか東線はまだ仮の姿。2012年に新大阪まで延長され、やっと本来の姿になる。こうなると、今まで考えられなかった新しい系統ができるであろう。そのときを楽しみにしたい。
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