海外旅行に隠れた費用、燃油サーチャージ
明日からゴールデンウィーク後半の4連休、海外旅行に出かける方も多いのではないでしょうか?
ところで、パックツアーで海外旅行に出かけた場合、普通のツアーの代金以外にも結構な金額がかかります。空港の使用料は以前からかかっていましたが(成田空港の場合、大人2040円)、最近重いのは燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)。燃料費が高騰しているため、国際線の運賃に上乗せして徴収しています。このことにより、燃料費の増加分を運賃に転嫁することがしやすくなります。JALの場合、お隣の韓国でも片道2500円、アメリカやヨーロッパなら片道20000円かかります。燃油サーチャージの問題は、海外旅行のパンフを見ても値段が載っていず、隅のほうに小さく書かれていること。ツアーの代金だけでは、海外に行けません。
なぜ、海外パックツアーが「明朗会計」になっていないのかと言えば、旅行会社が航空券を仕入れる時期には、まだ燃油サーチャージが決まっていないためです。ただ、このことは旅行者からの不満が大きく、その影響からかHISのように、燃油サーチャージを含んだ料金を表示したプランを出すところも出ました。しかし、この方法には大きな欠点があります。客からの参加申込後に燃油サーチャージが上がっても、客から追加徴収することができないのです。旅行会社側は、増えた燃油サーチャージを負担することになります。
燃料費の高騰で利用者に負担がかかるのはやむを得ないのかもしれません。しかし、ツアーの代金に明示されず、直前までわからないのは不透明ですね。本来の運賃に組み込むか、燃油サーチャージを含めて旅行会社と航空会社とが価格交渉を行うなどして、明示化を図ってもらいたいです。
(参考:朝日新聞4月30日朝刊 14版)
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Comments
もともとはこんなもの無かったのにね。
体のいい値上げだと思います。
Posted by: 杉浦 顕倫 | 2008.05.08 10:41 PM
杉浦 顕倫さん、こんばんは。
* 体のいい値上げだと思います。
実質的な航空運賃の値上げですね。
Posted by: たべちゃん | 2008.05.08 11:02 PM
業界としても、本体運賃の他にサーチャージが別途かかるのは不透明として、本体運賃との一本化を要望しているようです。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/05/12/008/
Posted by: かにうさぎ | 2008.05.12 10:15 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 業界としても、本体運賃の他に
サーチャージは結構な金額になるので、実際にツアーを募集する旅行会社にとっても、説明に頭を悩ませているのでしょう。航空会社と旅行客との間で板挟みになっているのではないでしょうか?
Posted by: たべちゃん | 2008.05.13 10:29 PM
みなさん、こんばんは。
国土交通省は、旅行会社に対して、海外旅行の代金を燃油サーチャージ込みにする通達を今月中に出すようです。
国土交通省は夏休み商品から、燃油サーチャージ込みのものにしてもらいたいようですが、すでに夏休み用のツアーは発売されています。ですから、秋から実質的に適用される見込みです。
(参考:朝日新聞6月14日朝刊 14版)
Posted by: たべちゃん | 2008.06.14 10:32 PM