JR東海バス、路線バスから撤退
JR東海バスは27日、「愛知県バス対策協議会」において、瀬戸地区で運行する路線バスの全区間(ガイドウェイバスを含む)を来年9月末で廃止することを申し出ました。バス1台あたりの利用者が5.1~6.8人と少なく赤字続きで、燃料費の高騰が続き、車両の更新も行えないと判断したためです。これが実現すると、JR東海バスから路線バスが消滅します。
しかし、名古屋近郊にある瀬戸はまだ恵まれたほうで、もっと需要が少ないローカルバスはたくさんあります。日中でも30~60分に1本のバスはあるので、そう需要が少ないところではありません。大都市のバス会社を除き、高速バスで稼いだお金を路線バスにつぎ込んでいるのが現状です。JR東海バスには、名鉄バスあたりに瀬戸地区の路線バスを渡して、高速バスに経営資源を集約しようとの意図があると思われます。
(参考:YOMIURI ONLINE http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/080828_5.htm、http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei080828_1.htm)
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Comments
JRバス東海の路線バスと言うと、今はなき大野線(九頭竜湖-白鳥)で乗りました。
私の乗ったときは休日で、白鳥直通の便はそれなりに乗ってましたが、その前に九頭竜ダム見学しようと思って乗ったダム止まりの便は他に1人しか乗っていなくて(途中から貸しきりに)寂しかったです。
国鉄の分割・民営化による影響はローカル線よりもバスの方がもっと早い段階から影響が出ているようで、バス路線の廃止で下宿を余儀なくされている高校生も出ているのですよね。あまりクローズアップされていないのですが。
Posted by: うえしょう | 2008.08.31 03:51 PM
うえしょうさん、こんにちは。
* JRバス東海の路線バスと言うと、
大野線には乗りませんでしたが、JR東海バスの路線バスには、何回か乗ったことがあります。荘川ダムの横を通る路線にも乗ったことがありました。
* 国鉄の分割・民営化による影響はローカル線よりも
さすがに需要が少なく、どうしようもない路線は仕方がないですね。民間企業では成り立たず、高齢者と生徒さえ対応できればよいコミュニティバスで十分なところもあります。
恵まれているのは、分割民営化をくぐり抜けたローカル線です。廃止されたのはごくわずかです。
Posted by: たべちゃん | 2008.08.31 05:11 PM