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「チャンスを逃すと点を取られる」のは本当か?

 よく野球では、せっかくのチャンスに得点でないと逆に打たれてしまうとか、大量得点をした次の試合は打てないとか言われます。本当にこれは真実でしょうか? 名大の加藤教授(金融経済学)が2005年のプロ野球公式戦全試合(846試合)を分析しました。

 その結果、ランナーが得点圏に進んだのに得点できなかった場合でも、そうでない場合と比べて、直後の守りで失点する確率は変わりません。チャンスで得点できなかったときの失点する確率は26.4%、平均失点は0.492点、そうでないときはそれぞれ26.4%、0.495点です。

 また、10点以上得点した試合(145試合)の次の試合の平均得点は4.87点で、全体の平均の4.43点を上回っていました。

 このほかにも、加藤教授は、ノーアウト満塁のときの得点の確率(約16%は得点できません)や、7回裏の得点の確率(意外と低い)についても調べています。

 加藤教授は、この分析結果を本に出しているようです(『野球人の錯覚』)。このように、実際にデータを分析すると、おもしろい結果が見えてきますね。意外な発見もあることでしょう。
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200809240327.html)

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