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厚生年金改ざんは組織ぐるみ

 昨年の暮れにこういう記事を書きました。その中で、厚生年金の滞納状態を解消するために、社会保険庁が黙認の上、従業員に払う給料を低く申告していることがあるようだ、ということを書きました。どうやらこれは本当のようです。

 そのことを証言したのは、滋賀県の社会保険事務所で保険料の徴収などを担当していた人物。その人物の話によれば、厚生年金の改ざんは1980年代から行われました。標準月額報酬を不正に低くするほか、実際には活動している会社を(解散したとして)脱退させたこともありました。社会保険事務所長は徴収担当課長に改ざんを指示し、県内の担当者を集めた会議でもそのような指示があったようです。全国の徴収担当課長を集めた研修の懇親会では、改ざんのノウハウを交換していました。単なる目標に追われ、苦し紛れにやった社会保険事務所長の行為ではなく、組織的なものとしか言いようがありません。

 もちろん、このような改ざんはしてはいけません。不正防止のためのマニュアルには、標準月額報酬を過去にさかのぼって訂正する場合、賃金台帳の添付などを求めていましたが、そのような書類は添付されていませんでした。また、社会保険事務所が標準月額報酬訂正のための書類を用意することもありました。会社はただ押印すればいいだけです。

 先週、福田首相が臨時国会開催前に突然辞任し、後任の総裁選が行われようとしています。確実に来年秋までに行われる選挙をにらんで、イメージ重視の、選挙に勝てる人物を選ぼうとしています。考えていることはただ選挙のみ、どうやって連立与党で過半数を取り、政権を維持するかです。そのためには、内閣成立直後の、支持率が高いうちに、総選挙をやってしまうという手もあります。しかし、誰が首相になっても、これは解決しなければならない問題の一つです。イメージだけで逃れられません。私たちも、イメージに惑わされず、しっかりと本質を見ないといけないですね。
(参考:朝日新聞8月20日朝刊 14版)

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Comments

こんばんは、たべちゃん

社保庁と会社がグルになって、従業員の給料を低く申告していた件は、元課長の証言によって明らかになりましたが、今回舛添さんが認定したのはたったの一件です。

誰が考えても氷山の一角としか思えない。
社保庁は色んな手口を持っているのですね。
裏ノウハウがあるのでしょう。

次から次へと問題勃発でも、それも自民党が作ってきたシステムが機能していない状態でも、まだ
政権を渡したくないのですね。
そこには、とてつもない旨みがあるのでしょう。

本来なら、二度にわたって政権投げ出した党は
総裁選挙なんて悠長なことをする前に、国民に信を問うべきでしょうに。

国民生活は二の次なんですね。

Posted by: まるこ姫 | 2008.09.16 09:23 PM

 まるこ姫さん、こんばんは。

* 誰が考えても氷山の一角としか思えない。

 政府としては、社会保険庁ではなく、一個人の責任にしたいところでしょうね。

* 本来なら、二度にわたって政権投げ出した党は

 そんなことをしたら、総選挙に負けてしまいます。総裁選で注目を集め、新しい内閣がご祝儀相場で人気が高く、ぼろが出ないうちに選挙をやりたいのでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2008.09.16 10:38 PM

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