快走、京丹後200円バス
乗客の減少が著しく、経営が厳しい地方の路線バス。そういうバスは、たいてい地元自治体の運営する、コミュニティバスになってしまいます。実質的には、車を運転することができない、生徒や高齢者のためだけのもので、値段は安いものの、本数は極めて少なく、休日には運休してしまうものも決して珍しくありません。
京都府の北部、京丹後市にもそういう路線バスがありました。「市」とは言っても、峰山町などが2004年に合併してできた過疎地帯。路線バスは当然大赤字です。バス路線を維持するための市の負担金はどんどん増え、1億円を超す可能性が出てきました。
京丹後市のとった行動は違いました。バスは地元の路線バス会社の丹後海陸交通のままで、改善を行うことにしました。主な利用者の高校生や高齢者に話を聞き、市民病院の玄関前など、使いやすいところにバス停を置くようにしました。それとともに、思い切った値下げを行いました。市内なら、どこまで乗っても200円。運賃表を見ると、2つ3つバス停を過ぎれば、あとはずっと200円です。37.6キロある、峰山駅前-経ヶ岬間も、たったの200円です(値下げ前は1150円)。
この結果、利用者は1.7倍に増え、大幅に値下げしたにもかかわらず、運賃収入も増えました。ローカルバスとしては本数も比較的多く、それなりには使えそうです。金曜日限定ですが、峰山駅前22:35発という便もあるようです。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090125ddlk26040327000c.html)
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