なにわ筋線がついに着工される?(1)
京阪中之島線が昨年秋に開業し、阪神なんば線は来月に開業します。おおさか東線も北半分はまだ先ですが、南半分は昨年開業しました。四つ橋線を延長するかたちで、阪急(?)が新大阪に乗り入れる計画もあります。大阪中心部の鉄道計画で、未だに動きがない大物は、なにわ筋線(新大阪-梅田北ヤード-中之島-JR難波・汐見橋、新大阪-梅田北ヤード間は西九条方面への貨物線と共用)ぐらいです。
随分前からなにわ筋線の計画はあったのですが、3000億円かかるとも言われる巨額の建設費の負担が問題となり、なかなか前には進みませんでした。ところが、このなにわ筋線の計画、前に進もうとしています。国土交通省は、関係するJR西日本、南海、大阪府、大阪市の4者と話し合いを持ち、建設に向けてトップの合意をとる予定です。その後は、事務方で数年かけて細かい計画をつくり、事業費の概算を出したり、需要予測を立てたりします。
このなにわ筋線は、「都市鉄道等利便増進法」が適用されるようです。関西では初めての事例です(首都圏では、相模鉄道の西谷駅から横浜羽沢(現在は、JRの貨物駅)、新横浜を経由して、東急日吉駅まで結ぶ計画について、適用されています。相模鉄道から、JR(湘南新宿ライン)、東急(目黒線)に直通します)。国、大阪府・大阪市、JR西日本・南海が、それぞれ1/3ずつ負担することになりそうです。(続く)
(参考:asahi.com http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200902130103.html、鉄道・運輸機構ホームページ http://www.jrtt.go.jp/news/recruit/special/action.html)
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Comments
17日、なにわ筋線についてのトップ懇談会(国土交通省、大阪府、大阪市、JR西日本、関西五大私鉄などが参加)が行われ、なにわ筋線の必要性については合意しました。
ただ、この懇談会において、なにわ筋線建設の効果(大阪駅から関空まで30分で結ぶのは難しい)や採算性について疑問を持つ声が出ました。
また、南海との接続方法につき、従来の汐見橋ではなく、難波を推す声が出ました。
(参考:日本経済新聞4月18日朝刊13版)
Posted by: たべちゃん | 2009.04.18 09:03 PM
なにわ筋線の計画が急浮上してきたのは、利用不振の続く関西空港の救済が必要との判断でしょう。関空は梅田からのアクセスが悪いのが問題です。
大阪駅-関空が特急で40分以下となれば、もう伊丹空港は不要となるでしょう。
>また、南海との接続方法につき、従来の汐見橋ではなく、難波を推す声が出ました。
もし、南海と難波で接続させるなら、関空行特急はすべて南海経由にすべきでしょう。
そうしないと、なにわ筋線内で、関空行きはJRと南海の双方が混在し、料金や経路が異なるのでは利用者は混乱の元です。
JR難波を経由するのは、きのくに線特急にすればよい。
Posted by: かにうさぎ | 2009.04.19 10:53 AM
かにうさぎさん、こんばんは。
* なにわ筋線の計画が急浮上してきたのは、
天王寺、難波、新大阪を起点にすればそれなりの短い時間になりますが、大阪駅からは関空への特急がなく、(市の中心部から北によっているし、絶対唯一のターミナルではない)ここを基準に考えられると不利ですね。
逆にいえば、なにわ筋線の開業により、大阪駅からの直通特急ができたら、その不利も解消されるので、積極的に推進したいところですね。
* もし、南海と難波で接続させるなら、
ただ、JRの立場から言えば、西九条経由よりなにわ筋線(JR難波)経由のほうが好ましいです。わざわざ西九条経由を選ぶ理由はないです。
Posted by: たべちゃん | 2009.04.19 08:54 PM