リニアの定員は1000人
今の東海道新幹線の定員は1323人(500系を除く)。それでは、東京-名古屋間に建設が予定されているリニアの定員はどれぐらいになるでしょうか?
JR東海の須田相談役が9日に名古屋市内で講演した話によれば、リニアは14~16両編成で、定員は1000人程度となるようです。1時間に片道10本程度の運行ができますので、リニアの輸送力は現在の東海道新幹線の6割強ということになります(注)。
名古屋開業時点で半数近くの人がリニアに乗り換えるとはとても思えませんが(大阪までの利用者が、わざわざ名古屋で乗り換えをしてまで、(新幹線との乗り継ぎで高くなる)リニアを使うとは考えにくいです)、乗り換えたら乗り換えたで最初から能力のかなりの部分を使うことになりますね。もっとも、新大阪までできれば、スピードの面で航空機を圧倒することもあり、リニアに移る人は多くなるでしょうが。
(注) 東海道新幹線は「のぞみ」「ひかり」で最大1時間に11本運転しますので、1時間当たりの輸送力は、1323×11=14553(人)。リニアは1時間に1本の各駅便を除いて9本使えますので、輸送力は1000×9=9000(人)。話を単純にするため、新幹線にしかないグリーン車や自由席の存在は無視しています(グリーン車に乗る人は少ないですし、自由席の存在は詰め込みを可能にします)。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009031002000141.html)
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Comments
現状の輸送力では、大阪まで開業した時に需要に対処できない恐れが強いです。
車体幅は変えられないにしても、編成数を20両程度にする、時間当たりの運転本数を新幹線並みの15本にする等は検討すべきでしょう。
技術的な問題があるでしょうが、これからの研究で解決しなければなりません。
Posted by: かにうさぎ | 2009.04.04 11:10 AM
かにうさぎ さん、こんにちは。
* 現状の輸送力では、大阪まで開業した時に
私もそのように思えます。少々値段が高くても、スピードの魅力には勝てないですね。
リニアはこれからできる鉄道ですので、需要の増加に対応できるようにしておきたいですね。開業してからの手直しは難しいです。
Posted by: たべちゃん | 2009.04.04 11:59 AM